일문목차
第1講 はじめに=1
倫理硏修の4半世紀
公務員倫理硏修硏究部會
倫理硏修のスタ-ト
不十分な倫理硏修の效果
反倫理行爲の類型
公務員倫理のシステム化
公務員倫理の講義
第2講 公務員倫理とは何か=11
1. 公務員倫理ということ=11
公務員の倫理的行動
倫理の法制化
「內容」の要素と「判斷」の要素
2. 公務員倫理の定義と目的=13
公務員倫理の定義
不信を生む公務員の行動
3. 行政組織への信賴確保のために=16
社會の信賴が行政の基礎
效率性と公正性
重視すべき外見性
4. 公務員の自己實現=18
自己實現の支援
行政環境の變化
5. 倫理學と公務員倫理=20
人倫の理法としての倫理
倫理學と公務員倫理
客觀的規範としての倫理
6. 法と倫理=22
服務規律としての法
行動規範としての倫理
法は强制で倫理は自律
7. 公務倫理を考えるわく組み=26
組織の問題としての倫理
公務員倫理の構造
公務員倫理の4つのレベル
組織の秩序維持の問題
第3講 職業倫理としての公務員倫理=31
1. 專門職集團の行動基準=31
專門職の特徵
專門職集團と職業倫理
專門職の公共性
2. 專門職としての公務員=33
職業としての公務員
專門職への信賴と外見性
專門職と行動規範
公務員の專門性
公務員は特別な專門職
職業倫理の階層性
3. 專門職の職業倫理 - 醫師と弁護士=39
醫師と弁護士の法的規制
專門職の倫理綱領
4. 社會的責任の基準=41
ISOのCSR國際規格
社會的責任の職業規範
經團連の行動憲章
銀行業界の倫理憲章
資生堂とIBMの行動基準
リスク·マネジメントとしての職業規範
第4講 公務員倫理の法制=47
1. 倫理を支える法, 法を支える倫理=47
法を守る規範意識
2. 明治憲法の官吏服務紀律=48
天皇制の服務規定
服務紀律から信用失墜行爲の禁止へ
3. 公務員法などの服務規定=50
服務に關する義務
犯罪となる違法行爲
4. 國家公務員倫理法の成立=52
服務規定を補完する倫理法制
國家公務員倫理法の內容
5. 管理機關と罰則=54
贈與等報告制度とその內容
倫理審査會の設置
6. 行動のル-ル=55
5項目の倫理行動基準
利害關係の7類型
利害關係者からの贈與と接待
利害關係者との食事
倫理法制の定着
倫理法違反の處分
7. 國家公務員倫理法の規制緩和=62
規制の强化と緩和
倫理法制への批判
業者行政からの脫却
8. 今後の課題=64
倫理法制の問題点
內部告發者の保護
情報收集への障害
9. 罰則の效用=67
倫理法制への刑事罰導入
大半の公務員には無關係
10. 自治體の倫理條例=68
北海道の倫理條例
福岡縣の職員倫理條例
第5講 公務員倫理の內容=71
1. 公務員倫理の階層性=71
原規範と社會規範
特別の職業倫理
倫理のSanction
2. 義務的な規定と望ましい行爲=73
倫理的意思決定
公務員倫理の3つのジャンル
3. 「全體の奉仕者」性=75
「全體」とは何か
全體の觀念と裁量權
法律相互のジレンマ
民主主義の公共性
日常の倫理
4. 忠誠對象の認識=79
忠誠に基づく行動基準
公務員の忠誠對象
公務員倫理の德目
5. 情報の管理=81
無限に增殖する情報
行政情報の公開基準
情報の管理責任
6. 倫理的意思決定=82
裁量權限とその正當性
意思決定モデル
日本型意思決定の特徵
第6講 倫理的規制の構造=87
1. 社會の統合機能=87
倫理システムによる統合
モ-レスとエ-トス
2. 倫理と價値意識=89
法を守る倫理
價値と規範
倫理のジレンマ
倫理的決定のメカニズム
3. 倫理システムによる安定=91
文明の礎石
價値と原則の競合
ジレンマの本質
忠誠對象と倫理判斷
組織の倫理
4. 倫理哲學の系譜=94
穩健な中庸
平等思想と道德義務
カントの心情倫理
功利主義の倫理
ウェ-バ-の責任倫理
ブラグマチズムの倫理
ロ-ルズの正義論
倫理判斷の理論
第7講 アカウンタビリティ·コンプライアンス·利益相反=101
1. アカウンタビリティ=101
「說明責任」ではない
「擧證說明義務」が正しい
さまざまなアカウンタビリティ
受託者の負託者への義務
結果責任と說明義務
行政の透明化とアカウンタビリティ
國民の代理人としての行政
電子政府とアカウンタビリティ
行政責任とアカウンタビリティ
情報公開とアカウンタビリティ
2. コンプライアンス=108
「法を守ること」の意味
原点は不正行爲による信賴喪失
コンプライアンス體制の確立
社會的責任の自覺
JT(日本たばこ)の實踐
3. 利益相反の回避=111
公務員倫理の基本槪念
日銀總裁の利益相反
利益の衝突の3類型
潛在的な利益の衝突
資産報告による利益相反の回避
事實より外見が優先
忠誠對象と外部利益の衝突
日本社會と利益相反の意識
實體的眞實を重視する傾向
米連邦職員規則と利益相反
第8講 公務員倫理の硏修=123
1. 硏修による倫理の內面化=123
コンプライアンス硏修
「低い道」の硏修
コンプライアンス·アプロ-チ
「高い道」の硏修
「行政の惡」の認識
「中庸の道」の硏修
組織文化と統合モデル硏修
2. 價値の硏修=128
主體的判斷と價値意識
公務員の價値意識
行動基準の例示
公務員と價値の硏修
倫理硏修プログラムの條件
倫理硏修批判への反論
3. 倫理硏修の目標の明確化=132
公務員倫理硏修の目標
アメリカ行政學會の共通カリキュラム
倫理硏修の方法
4. 日本における倫理硏修=136
公務員硏修の系譜
人事院によるKETの開發
JKETによる指導者硏修
倫理硏修の限界と問題点
事例硏究法が基礎
公務員の服務と倫理
第9講 公務組織と倫理=145
1. 官僚制組織の機能樣式=145
公務組織の特徵
官僚制の機能樣式
生きた精密機械
2. 憎しみも愛もなく=146
明治の官僚制
人事院による人事行政
官僚の自己イメ-ジ
ロボット的官僚像の欺瞞
權力の源泉の3類型
3. 官僚制組織の逆機能=149
非效率と先例踏襲
順機能と逆機能
逆機能のメカニズム
否定された組織の無謬性
4. 民主主義と行政組織=152
獵官制(スポイルズ·システム)
メリットクラシ-の限界
公職私有觀の弊害
行政組織と手段の目的化
5. 行政統制の機構=155
行政統制の類型化
マスコミの行政統制機能
6. 行政統制としてのオンブズマン=157
スウェ-デンのオンブズマン
各國のオンブズマン
日本のオンブズマン
7. 行政苦情相談=159
オンブズマンに似た制度
行政相談制度の限界
8. 現代官僚制と公務員倫理=161
政治と行政の分離
巨大組織の無關心
行政の原則の弱體化
第10講 公務員倫理の系譜と倫理綱領=165
1. 牧民の哲學から全體の奉仕者まで=165
官吏 - 天皇の代理人
信用失墜行爲禁止條項への收斂
2. 服務規定と倫理綱領=167
公務員法の服務規定
綱紀肅正の通達と倫理綱領
3. 有言不實行の通達行政=170
連發される綱紀肅正通達
モデル倫理規程の登場
斷片的な欠陷通達
4. アリバイとしての倫理綱領=173
あいつぐ內部通達
實效性のない內部規制
食糧費と官官接待
倫理保持への明確な意思が必要
第11講 公務員倫理の國際的な廣がり=179
1. 關心の盛り上がり=179
公務員倫理の國際化
行政倫理は不可避の課題
2. アメリカの政府倫理法=180
政府倫理法の成熟過程
政府倫理法の成立まで
アメリカ政府倫理法の內容
定着した倫理法
3. 各國の公務員倫理制度=190
1) イギリス
2) その他の歐州諸國の服務規則
3) OECD加盟國の行政倫理
4) 公務の腐敗を防止する國際的な試み
腐敗度の指標CPI
國連の腐敗防止條約
第12講 公務員倫理の內面化=203
1. デモクラシ-と官僚制=203
公職私有觀のまん延
基本は人間性惡說
民間と異なる公務の特性
2. ドント·アプロ-チの限界=206
ありふれた反倫理行爲
公務員の累積的非行
4つのレベルの壓力
汚職防止の手引き
3. 公務員の意識と行動=209
キャリアとノンキャリアの差
動く人の意識調査
公務員倫理の意識調査
組織目的の手段化
倫理規則のメリット
不正行爲への抑止效果
變わる倫理觀
4. 新しい時代の公務員像=216
キャリアの意識
若者の職業意識
規範意識の形成不全
負の組織倫理
非倫理的行爲の正當化
倫理の落とし穴
5. 倫理の實效性に必要な視点=222
硏修による倫理の高揚
ハインリッヒの法則
ポタ-·ボックス
參考文獻=225
あとがき