일문목차
序章 命を脅かす二つの聖域―安保と原発=1
1. なぜ二つの主題を一緒に扱うのか=2
2. 安保による軍事化とそれへの無関心―軍事化を推し進める客体的要因=4
3. 軍事化の危うさを強調する主体的要因=9
4. 3.11の衝撃=12
5. 近代日本の発展の型の問い直し=16
第1章 安保はなぜ議論されないのか―安保聖域化の歷史的分析=19
1. 戦前の聖域から戦後の聖域へ―裕仁天皇にとってかわるマッカーサー=20
2. 人人はなぜマッカーサーの支配を受け入れたか=35
3. 朝鮮戦争と従属的再軍備の既成事実化=41
4. 積極的聖域から消極的聖域への移行―サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約=42
5. 対米従属の顕在化と盛り上がる反対運動=47
6. 60年安保闘争後の沈滞と聖域の固定化=53
コラム1. 「国体」の聖域化による思想統制と大内兵衛=58
コラム2. 天皇退位論と南原繁=62
コラム3. 沖縄と違う本土の連合国による占領―対日理事会の例=65
コラム4. ヴェトナム帰休兵と冷戦の思考枠組=67
コラム5. アメリカ観の羅針盤―齋藤眞さんへの追悼文=70
第2章 軍事的抑止力の危うさ―殺人を命ぜられた者の体験から=77
1. 「国家の安全保障」の危うさ―軍隊生活を体験した者の視点からみる=78
2. 占領下の非軍事化·民主化=96
3. 占領(駐留)軍という軍事力の危うさ=100
4. 米軍世界戦略のための基地化と自衛隊の従属的な一体化=108
5. 自衛隊の現状と政治的位置づけ=117
コラム6. 武器に対する過敏な拒否感=130
コラム7. 初年兵の入隊第一日=137
コラム8. 軍隊生活で知った「世間」の一面①―「ヤクザ」の世界=140
コラム9. 軍隊生活で知った「世間」の一面②―兵士と性=142
コラム10. 官僚組織としての軍隊=146
コラム11. 平壌での丸山眞男二等兵=149
第3章 市民運動の視点からみた歷史的展開―「平和的生存権」という理念へ向けて=153
1. 「みんなで民主主義」の時代(1945~60年)=154
2. 「一人からの民主主義」の時代(1960~70年)―「平和より反戦」の市民運動=159
3. 「それぞれの民主主義」の時代(70年代以降)―反差別, 戦争責任という個別課題への転換=167
4. いろいろな人が手をつなぐ民主主義(今日の課題)―平和的生存権を求めて=170
コラム12. 講和条約発効からメーデー事件へ=184
コラム13. 内灘闘争と清水幾太郎=187
コラム14. 60年安保と江藤淳·石原愼太郎=190
コラム15. アメリカの市民運動から学んだこと=193
コラム16. 「捨て石」と「要石」―二重苦の沖縄=198
結章 安保と原発にどう向き合うか―命を大切にする見方から=207
1. 人間の生存を脅かす安保と原発=208
2. 日本における生存権の意識化の遅れ=212
3. 安保と原発における聖域化の類似性①―その消極面=215
4. 安保と原発における聖域化の類似性②―その積極面=219
5. 命を尊重すれば聖域の壁は崩れる=222
6. 安保と原発を誰の視点でみるか=225
7. 「永遠の課題としての他者感覚」「永久革命としての民主主義」=228
8. 安保と原発は「核」と「命」の問題に行き着く=231
9. 脱安保運動と脱原発運動の課題=232
10. 「思いやり豫算」と「防衛関連豫算」から被災地復興の財源を=235
11. すべての人の命が尊重される世界をめざそう=238
補章 2011年9月11日に思う―世界的危機と克服への希望=243
1. 3.11の歷史的意味―「内への植民地化」としての戦後=244
2. 周辺地域を犠牲にして実現された日本の経済成長=246
3. 沖縄の犠牲の上に成り立つ日本の安保体制=248
4. 戦前から続く発展の構造を問い直す=251
5. 3.11と9.11を世界史的文脈で考える=252
6. 「中東の春」の影響―同盟国として負擔増を期待される日本=254
7. 「原子力安全神話」という虚構=257
8. 原発は「核兵器製造のポテンシャル」=259
9. 今こそ私たちの想像力が試されている=261
10. 次世代への責任として―新しい運動はすでに始まっている=263
参考文献=267
対談 : 『「フクシマ」論―原子力ムラはなぜ生まれたのか』をめぐって / 開沼博 ; 石田雄=275
1. 問題提起=276
2. 「外への植民地化, 内への植民地化」をめぐって=287
3. 運動の視座=319
あとがき=345