일문목차
「長崎純心レクチャーズ」について / 片岡千鶴子=v
序言 / 稲垣良典=vii
1. 「子どもの樂園」の文化的基層=3
一. 「子どもの樂園」=3
二. 文化的伝統としての「甘え」と「親心」=8
三. 「保護」の観念と「甘え」=10
2. 転換期アメリカにおける少年裁判所と日本=13
一. 留岡幸助と小河滋次郎―明治三三(一九〇〇)年感化法の制定=13
二. 穂積陳重の見たアメリカ=17
三. アメリカ少年裁判所法の歷史的·社会的背景―「家族の分解」=20
3. 日本における少年処遇の模索=25
一. 早崎春香の「感化教育主義」=25
二. 花井卓蔵の少年観と花井·床波論争=28
三. 小山温の「厳父慈母」論―パレンス·バトリエへの共感と反発=33
四. 谷田三郎の回顧と法の立案=36
五. 「保護処分」の概念=37
4. 大正一一(一九二二)年少年法の構造=40
一. 法の対象と理念=40
二. 「起訴便宜主義」とその運用―「鬼面仏心」の構造=43
三. 少年審判所の性格=52
四. 「親子主従の情誼」―虞犯介入の謙抑主義=56
5. 法制定をめぐる論争=59
一. 内務省と司法省の確執=59
二. 「社会事業調査会報告書」と少年法(限地施行)の成立=62
三. 少年観におけるアメリカ法と日本法―二分思考か二面思考か=65
6. 少年法「限地施行」の二〇年=71
一. 「感化教育主義」の反撃―少年教護法の成立=71
二. 保護観察制度の形成と少年法「全国施行」=80
7. GHQ改革と昭和二三(一九四八)年少年法―パレンス·パトリエとの第二の出会い=92
一. B·ルイスによる法改正の指導=92
二. 共感と反発=102
三. 法務省「少年法改正構想」=105
8. 法務省「少年法改正要綱」=109
一. 「改正要綱」の諮問とその背景=109
二. 「改正要綱」の内容=112
三. 法制審議会(少年法部会)による「改正要綱」の審議=114
9. 平成一二(二〇〇〇)年少年法改正とその意味=123
一. 経緯=123
二. 平成一二年法改正=125
三. 少年法運用における「保護主義」=129
四. 保護処分優先主義の行方=132
10. アメリカ·パレンス·パトリエ少年司法の没落=137
一. ゴールト判決の周辺と少年法刑事司法化の歩み=137
二. パレンス·パトリエ少年司法の回顧=143
三. 家族の山朋壊―変貌の底にあるもの=150
四. 「子どもの権利」=154
五. 児童の権利条約=157
11. 「甘え」と「Belonging」―B·ヘイフェンの場合=163
一. 概説=163
二. 土居健郎における「甘え」の発見=165
三. ヘイフェンにおけるBelongingとamae=170
四. amaeとBelongingの出会いの哲学的意味=176
五. あてにするということ=179
むすび=183
注=189
あとがき=199