序文 神話としての近代世界第1講 国家が意味を失う時代に(民主主義は成立しうるのか;たそがれる国家;民主主義と民主王朝制;近代世界の建前について;近代理念の崩壊;分解と混乱を極める世界)第2講 未来への構想力と伝統回帰(現在のさまざまな伝統回帰;上野村の伝統回帰について;農村の伝統回帰とは何か;未来社会のデザインは農業、農村にある;討論から―ポジション取りとシステム保守を超えて)第3講 関係的世界への回帰(「死者は存在するか」という問いに対して;実体本質論の限界;伝統思想がみた関係的世界;関係を成立させる「場」について)第4講 どこに根を張るか(世界市場か、結び合う市場か;根の張った経済社会へ)