はしがき序 論 人類学的異文化理解とは何か?――フィールドと身体の共鳴(桑山敬己) 第Ⅰ部 日本人が見た異文化第1章 他者像を完成させない――国際協力で揺らぐ自己の先に見えたもの(細見 俊)第2章 「当たり前」を問い直す――ネパールの農村生活を通じた「読み書き」についての一考(安念真衣子)第3章 フィールドに「身を置く」ことと「わかる」こと――フィールドワークのこぼれ話(川瀬由高)第4章 フィールドで「信頼する」ことと「信頼される」こと――人類学的ラポールの舞台裏(野口泰弥)第5章 フィールドとの「つながり」、フィールドとの「断絶」――ロシアと日本の往還から見えたもの(櫻間 瑛)第6章 知らない土地とのつながりを見つける旅――アリゾナで先住民族ヤキの人びとと過ごして(水谷裕佳)第7章 「わたし」と「あなた」が出会う時――ドイツでの経験を日本での教職に生かす(石田健志)第8章 アジア人がアメリカの大学で教える時――30年前の新任教員に立ちはだかった壁とその教訓(桑山敬己) 第Ⅱ部 外国人が見た日本第9章 五感から異文化を考える――日本に暮らす一人のラトビア人の日常から(インガ・ボレイコ)第10章 「日本」を追い求めて――文化を共有することとは(孫 嘉寧)第11章 「無」としてのマイノリティー――不可視の内なる他者(ロスリン・アン)第12章 国内の異文化体験――「彼ら」としての先住民と私(呉 松旆)第13章 アイデンティティの複雑さ――カタルーニャ人とスペイン人であること(ビエル・イゼルン・ウバク) 第Ⅲ部 もう一つの日本第14章 「無知」から「愛着」へ――北海道朝鮮初中高級学校「ウリハッキョ」でエスノグラフィーした僕(川内悠平)第15章 身体の非対称性――ひとりのダンス教師は異なる身体とどう向き合ってきたのか?(井上淳生)第16章 人類学は役に立つか?――手話通訳者になりそこねた学生のその後(沢尻 歩)文化人類学をより良く知るための文献あとがき