刊行にあたって 土屋大洋/加茂具樹 01 「衰退するアメリカ」のしぶとさ――日米同盟を「再選択」する02 トランプのアメリカと日米関係03 オバマ外交とはなんだったのか04 異形の大統領は世界をどこへ連れていくのか――トランプ外交の世界観 05 トランプ現象とはなにか――アメリカにおける排外主義の淵源06 アメリカン・ナショナリズムの反撃――トランプ時代のウィルソン主義07 トランプ大統領は本当に異質な存在なのか?08 中間選挙の喧騒を渦中で見て――共和党と民主党、それぞれの「いま」と「未来」09 トランプ化する共和党――アメリカにおける保守主義運動の変質、もしくは終焉10 極限化する政治的分断――中間選挙で浮かび上がったアメリカの政治的基層11 トランプ後も続くアメリカ・ファースト12 アメリカ・ファーストの系譜――それはトランプを超える現象なのか13 トランプ時代に進む米国の地殻変動――「保守」と「リベラル」共に変容14 アメリカに社会主義はない?――民主党の「左傾化」をどう考えるか 15 二〇二〇年米国大統領選挙の外交的含意16 トランプ外交のルーツ 17 タフな対中路線に舵を切るアメリカ 18 大統領選後も続く復元なき政治風景 19 二〇二〇年代のアメリカにおけるイデオロギー状況の暫定的考察 20 政治的分断と「いい加減な二極化」 21 バイデン政権の対中政策を信用できるか?22 アフガン崩壊――「最も長い戦争」を強制リセットしたバイデンの「アメリカ・ファースト」23 バイデン政権発足の意味 24 復元しないアメリカ――バイデン政権を拘束するもの25 理念なき大国間競争時代の幕開け――理念国家アメリカの蹉跌とアフガン撤退という「諦め」が意味するものは何か26 コリン・パウエルと共に「大きな合意」を喪くす分断のアメリカ27 バイデン政権と中東――「九・一一戦争」の終結とその含意 28 バイデン政権が向き合った三つの危機――そして、新たに加わったウクライナ危機解題 会田弘継中山俊宏さんの思い出 久保文明