序論1 本書の目的2 本書の構成第1部 フランスの憲法制度第1章 フランス憲法の歴史1 はじめに2 フランク王国の建設から1789年まで3 1791年憲法と1793年憲法4 1795年憲法から第一帝政まで5 王政復古からパリ・コミューンまで6 第三共和制憲法と第四共和制憲法7 おわりに:第五共和制憲法の成立第2章 フランスの統治機構1 はじめに2 大統領3 政府4 国会5 政府と国会の関係6 経済社会環境評議会7 権利擁護官8 地方自治9 憲法改正10 おわりに第3章 フランスの裁判制度1 はじめに2 二元的裁判制度3 憲法院第4章 ヨーロッパ法とフランス法1 はじめに2 ヨーロッパ法とは何か3 フランス法秩序におけるヨーロッパ法の受容4 おわりに第2部 現代フランスの人権問題と法文化第1章 フランスにおける人権保障の特徴1 はじめに2 フランスの伝統的な人権保障のあり方3 法律に対する人権保障:「基本権」4 フランスにおける憲法上の人権の内容5 おわりに第2章 男女平等とパリテ1 はじめに2 フランスにおける「男女」「平等」?3 クォータ制導入の試みとその挫折4 「クォータ制」から「パリテ」へ5 1999年7月8日の憲法改正6 パリテの内容7 おわりに第3章 移民政策と外国人の地位1 はじめに2 フランスにおける移民政策の変遷3 1993年8月12日・13日の憲法院判決と「外国人の憲法上の地位(statut constitutionnel des étrangers)」4 21世紀以降のフランスにおける移民をめぐる諸問題5 おわりに第4章 性的少数者と同性婚1 はじめに:フランス,世界で14番目に同性婚法制化2 性的少数者差別解消への道のり3 パックス:婚姻とは違う,新しいカップルのかたち4 そして同性婚法制化へ5 「同性婚法制化」以後と今後の課題6 おわりに:「差別禁止」どころか「理解増進」さえままならない日本第5章 生命倫理と法的枠組み1 はじめに2 生命倫理の基本原則3 生命の始期および終期に関わる法的枠組み4 おわりに第6章 環境問題と環境法・環境権1 はじめに:「マクロンを外せ」2 フランスにおける環境法の誕生と発展3 環境法・環境権の憲法化と法典化4 国際法とEU法の影響5 フランス環境法の主要原則6 おわりに:「第三世代の人権」のこれから第7章 ライシテと宗教的自由1 はじめに2 フランスとカトリック教会3 共和国の基本原理としてのライシテ4 ライシテとイスラーム5 おわりに第8章 政治的表現の自由とデモ・ストライキ1 はじめに:「夜は愛し合う時間」2 フランスにおけるデモの自由3 フランスにおけるストライキ4 おわりに:日本における「デモ」「ストライキ」のイメージと今後第9章 食文化と公権力1 はじめに2 大革命以前のワイン法3 法律によるワインの定義4 原産地とは何か5 原産地と品質の保証6 おわりに第10章 新型コロナウイルス対策と人権1 はじめに2 フランスの緊急事態法制3 コロナ禍の緊急事態法制の内容4 問題となった自由5 おわりに