序章 アメリカの非良心性法理と「交渉力の格差」第1節 問題の所在第2節 本書の検討手法および本書で明らかにしたいこと第1章 非良心性法理とは何か第1節 「非良心性」の起源第2節 統一商事法典(U.C.C.)の制定と非良心性の規定の創設第2章 非良心性法理の通説的解釈論の確立第1節 非良心性の「定義の欠如」第2節 判例による定義第3節 レフ(Leff)論文第4節 レフ論文の受容と解釈論の発展第5節 「手続的非良心性」と「実体的非良心性」第6節 2つの非良心性の関係第7節 小括第3章 非良心性の判断枠組みから見える非良心性の本質第1節 バランシング・アプローチの目的第2節 手続的非良心性が要求される背景第3節 手続的非良心性とは何か第4節 「バーゲニング・パワーの不均衡(格差)」と手続的非良心性第4章 バーゲニング・パワーの不均衡とは何か第1節 問題意識および分析手法第2節 「バーゲニング・パワー」概念の議論状況第3節 アメリカにおけるバーゲニング・パワー(交渉力)概念の多義性第5章 日本法における「交渉力」の格差・不均衡第1節 本章の目的第2節 日本の立法における交渉力第3節 日本の学説における交渉力第4節 判例における交渉力第5節 考察終章 非良心性から「交渉力の格差」の問題へ第1節 バーゲニング・パワーの不均衡法理としての非良心性第2節 「非良心性」の役割第3節 交渉力および非良心性の研究のその後