第1章 市民的参加の研究としての理論的射程と問題設定1−1 日本の市民論をめぐる諸問題1−2 経済領域に根ざした市民性の可能性−「タウン・ファーザー」を例として−1−3 結社と利益団体から見た市民社会−辻中グループの市民社会分析−1−4 結社のタイポロジーと対象の選択1−5 問いの設定第2章 調査データと方法2−1 青年会議所という事例選択のプロセスと方法的特徴2−2 用いられるデータ2−3 主たる調査地・福岡県飯塚市と青年会議所第3章 日本青年会議所の展開とその諸特性3−1 問題の所在と本章の目的3−2 分析視角と問いの設定3−3 調査データ3−4 制度的前提:自発的結社の法的基盤と商工会議所制度3−5 各国における青年会議所の歴史−設立の経緯と商工会議所との関係−3−6 メンバーシップの経済団体性についての変遷3−7 組織を統合する価値・目的における市民結社的諸特性3−8 考察第4章 青年会議所の組織構造と社会関係4−1 社会関係資本に関わる組織構造類型と構成要素4−2 地域組織内の構造4−3 地域組織と全国組織4−4 結論第5章 地域社会と青年会議所5−1 本章の目的5−2 経営者結社の地域関与の解釈枠組み5−3 調査方法と調査地5−4 組織的な行動原理−地域レベルにおける青年会議所の組織理念の受容−5−5 飯塚青年会議所と山笠5−6 深谷青年会議所と深谷まつり5−7 結論第6章 メンバーシップから見る経営者の市民キャリアとライフヒストリー6−1 市民的行為の解釈枠組み−自己利益、役割、互酬性−6−2 アプローチとしてのライフヒストリー6−3 調査方法6−4 経営者層の市民的参加に関わる活動史6−5 結論終章7−1 各分析課題から見た青年会議所7−2 市民論再考に関する示唆7−3 経済人的市民参加の限界と変容7−4 市民社会論の更新と、目指すべき未来