序章 始まる前に終わる1 法社会学の存在理由2 作法と拡散第Ⅰ部 解体する社会第1章 近隣騒音紛争の処理過程1 紛争発生2 紛争の特徴3 警察・役所の介入4 国家法システムへの持ち込み5 司法による「解決」の限界第2章 マンションにおける生活と管理1 居住者間の日常的コミュニケーション2 管理問題の自治的処理第3章 生き甲斐としてのコミュニティ1 「共」的領域?2 現代の日本における地域社会の一側面3 1990年代の「構造変容」?第4章 マルチチュードの(不)可能性1 〈帝国〉という非・場2 非・場における闘争/抵抗3 存在の新たな意味第5章 「ネットワーク社会」における「都市コモンズ」について1 都市の「集合的利益」あるいは「共同利益」2 都市コモンズ3 ネットワーク社会における都市4 都市コモンズの陥穽第6章 複合的分断と法1 複合的分断とはなにか2 応答の困難さ3 法的応答の可能性と限界第Ⅱ部 閉塞する法/道具化する法第7章 グローバル化と司法制度改革の法道具主義的展開1 司法制度改革の二つのベクトル2 法idealism批判の勃興3 司法制度改革の法道具主義的展開4 空転する「法の支配」5 グローバル化と法化の二つの途第8章 法のクレオールを阻むもの1 問題の確認2 法のクレオールの阻害条件(1)3 法のクレオールの阻害条件(2)第9章 トートロジーとしての法(学)?1 The Nature of the(Common)Law2 法が法であると識別されること3 法が正統性を有している(とみなされている)こと4 法が実効的に社会的機能を果たしている(とみなされている)こと5 Pragmatism,Democratic Experimentalism,Daring System第10章 トイブナーの社会理論と法律学1 トイブナー理論の特徴2 論文の要約3 トイブナーの法社会学4 トイブナーの社会学的法律学第11章 自然の摂理と法的正義1 究極の摂理?2 法社会学の問い3 原初的道徳性とその現れ4 法治原理と人間科学5 法的コミュニケーションの特徴6 法と正義7 結論第Ⅲ部 法を選ぶ/法に関わる第12章 都市の公共性と法主体1 共同性と法の基本構造2 現代社会における法と共同性3 公共性の再構築と制度4 規範コミュニケーションと法主体5 自己欺瞞的法主体第13章 紛争行動と法の主題化1 法の主題化の概念2 法の主題化の効果3 法の主題化の経験的把握第14章 司法への市民参加と文化ギャップ1 「市民参加」の正統性2 法廷と社会3 法廷における文化ギャップ第15章 紛争行動/法使用行動と法文化について1 折衷説?2 「文化」概念再考3 最新の実証研究を読み直す第16章 相互監視と分散的制裁1 問題関心2 情緒的反応3 社会的次元4 効果