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This study analyzes the process of relativizing Japanese values in Yoko Tawada’s novel, The Bridegroom was a Dog, focusing on folktales. Furthermore, this study analyzes the self-awareness of characters through folktales.

The novel setting is divided into northern and southern districts, with a housing complex formed in the northern district. The “standard” value in that housing complex is to “get married, have children, and build a family.” People who deviate from these “standard” values, represented by the protagonist Mitsuko Kitamura, primarily reside in the southern district. Thus, rumors spread throughout the housing complexes surrounding the people in the southern district. These rumors awaken human senses, causing residents of housing complexes to become aware of their own sexual desires. Subsequently, the parties involved, who have become characters in a story that parodies folktales, realize new desires within themselves and resolve to live freely according to these desires.

Furthermore, the folktales featured in this study raise readers’ awareness of the values of Japanese families. Consequently, readers can recognize that parodied folktales relativize Japanese values.

本稿では多和田葉子の小説 「犬婿入り」において日本の価値観が相対化されてゆく過程を民話を中心に考察した。さらに、民話を通して登場人物が自分も意識できなかった自分に気付いてゆくことについても分析した。

この小説の舞台は北区と南区に分かれている地域で、北区には団地が形成されている。その団地では「結婚して子供を産んで家庭を築く」ことが「標準」的な価値観である。一方、主人公の北村みつこに代表される「標準」的な価値観からはずれた人々は主に南区に住んでいる。そして、この南区の人物たちをめぐって団地では噂が広まる。この噂には人間の感覚を呼び覚ます要素があり、これによって団地の人々は自身の性的欲望に気付く。そして、民話をパロディした物語の登場人物になった主人公やその周りの人たちも、自分の中の新しい欲望に気付き、その欲望に従って自由に生きてゆくことを決意する。

さらに、この作品に登場する民話は読者をして日本の家族をめぐる価値観を強く意識させる。これによって読者はパロディされた民話が日本の価値観を相対化していることを認識することになる。

권호기사

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기사명 저자명 페이지 원문 목차
形容詞的な名詞と名詞志向性に関する考察 = 형용사적인 명사와 명사지향성에 관한 고찰 : 「良さ」와 「悪さ」를 사례로 : 「良さ」と「悪さ」を事例に 金光成 p. 7-30

冗談関係に見られる擬似インポライトネス = 농담관계에서 나타나는 유사 임폴라이트니스 : 버라이어티 방송의 츳코미 문맥과 대칭사 선택에 주목하여 : バラエティー番組のつっこみ文脈と対称詞選択に注目して 都賢娥 p. 31-50

<기리시탄슈몬라이초짓키>의 연구 = 『切支丹宗門来朝実記』の研究 : 文学的創作要素を中心に : 문학적 창작요소를 중심으로 강성국 p. 51-68

一九作<昔話もの>合巻の摺付表紙および『むかし噺舌切雀』の作意考 = 잇쿠작<전래동화물>고칸의 다색표지 및 『옛날이야기 혀 짤린 참새』의 창작의도 고찰 康志賢 p. 69-95

패러디된 ‘민화’와 일본적 가치관의 상대화 = 民話のパロディと日本的価値観の相対化 : 多和田葉子の「犬婿入り」を中心に : 다와다 요코의 「개 신랑들이기」를 중심으로 김정희 p. 97-117

전후 일본의 원폭 담론과 단카 = 戦後日本の原爆言説と短歌 : 正田篠江『さんげ』の原爆記憶と継承をめぐって : 쇼다 시노에 『참회』의 원폭 기억과 계승 박지영 p. 119-147

家制度における孝行と女性の法的権利 = 이에제도(家制度)에서의 효도와 여성의 법적권리 : 모리오가이의 『반나절』을 중심으로 : 森鴎外の『半日』を中心に 辛西永 p. 149-173

다나카 후유지(田中冬二)의 『푸른 밤길(青い夜道)』에 나타난 향수(鄕愁) = 田中冬二の『青い夜道』に現れた鄕愁 오석륜 p. 175-191

에도시대 명소기를 통해 본 스미다 강의 ‘다리’와 ‘공간’에 관한 고찰 = 江戸時代,名所記を表れた隅田川の「橋」と「空間」に関する考察 이현영 p. 193-221

에도시대 후기 공가사회의 학문과 고의당 제5대 이토 도호 = 江戸時代後期における公家社会の学問と古義堂五代目伊藤東峯 : 学問的な寄与内容に関する検討の具体化 : 학문적 기여 양상의 구체적 검토 김형진 p. 223-243