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はじめに=5
第1章 世界の各地で起こる, 抑圧されたものの噴出―インターネットの普及により, 資本主義社会は決定的に変容した
現代という時代の特徴/9.11以降から急激な変化が加速している=20
ゲリラ豪雨のような出来事が世界各地で発生し, 豫想を超えた結果をもたらした=21
あまりに大きな「外部」の影響力/論理的に豫想不可能な出来事によって歷史の方向性が決定される=24
世界各地を覆っていた樂天的なムードを一変させた「9.11同時多発テロ」=25
国際的金融危機「リーマン·ショック」によってグローバル経済が崩壊し, 世界は多極化の方向へ進んだ=28
「アラブの春」がきっかけとなって中東の独裁政権が続続と倒され, 過激なイスラム原理主義運動の温床となる地域が多数出現=30
もし3.11が起こらなかったら, 日本はどうなっていたのか=32
本当の危機は, 豫測を超えた「外部」から「内部」に襲いかかるようにして発生する=34
世界を翻弄する「外部」を理解し, 豫測する方法は確実に存在する=35
資本主義1.0―生産者と消費者が明確に分離している社会=37
資本主義2.0―多くの個人が生産者でもあり消費者でもある相互互換の社会=41
ネット上で増殖し, あらゆる話題が規制なく話し合われる場所「イミーバ」の出現=43
「イミーバ」によってあらゆる話題が「意味」として産出され, 歷史の軌道を変更する巨大な力が生まれる=46
「イミーバ」がネット空間を飛び出して, 社会に実体的な影響を行使するプロセス=47
匿名の個人の否定的な欲望や思いは「イミーバ」として表出する=54
抑圧された否定性は, ネット空間を飛び出して物質化し, リアリティーを持つようになる=55
集合的に共有された否定性·過激思想は増殖していく=57
「イスラム国」は, 恨みと怨念から社会の崩壊を心底願う者の「統合場」になった=58
もし「イスラム国」が壊滅しても, 「統合場」としての「外部」は際限なく出現する=61
第2章 なぜ今になって「外部」が猛威をふるうのか―歷史の軌道を修正する突発的な出来事が多発した背景にあるもの
「イミーバ」に先行して存在する, 集合的に共有可能な否定性=64
グローバリゼーションの陰の側面は, 格差の拡大と社会的な安定性の喪失=65
悲惨な出来事の記憶·歷史的なトラウマは, 集合意識で長期にわたって共有される=66
集合意識の本来の姿/社会や民族に固有な心理の構造は, 身体に刻印されている=70
民族の心理構造/独裁制に魅了され, 共産制に憧れるギリシャ人=71
ユングが提唱した集合無意識と元型の概念/民族や社会集団が持つ「カルマ」=73
保守主義者とリベラリストが対立しているアメリカ的感性=76
日本人の「世界の感じ方」は, アメリカ人の感覚の対極にある=78
歷史から見えてくる, 日本人の強靭な適応力=80
アングロサクソン系欧米文化の「世界の感じ方」によって作られる社会の形=82
日本人は, 「神」(超越的な全体性)が宿る「和」の実現のために調整する=83
日本人に刻印されたカルマとは/社会の現実に対する不行動の原則=86
社会的な問題が様式化した演劇のようなプロセスと化す日本=88
無変化の日常は危険な幻想を生み出す=90
三島由紀夫が別の文化との接触で感じた違和感=91
異文化間コミュニケーションで痛感する, 日本的秩序と欧米的秩序の違い=93
世界経済のシステムはアングロサクソン系の文化から生まれている=94
伝統的な組織と制度を破壊するグローバリゼーション=97
グローバリゼーションによる「違和感」は, 伝統的文化への回帰の欲望となって表れる=99
文化の逆襲の開始/「民族的なもの」の復権運動は荒荒しいものにならざるを得ない=101
第3章 グローバリゼーションに逆襲する文化―コスモポリタンな普遍主義の対立軸となる「第4の政治哲学」の出現
反グローバリゼーションの流れに共通する特徴=104
EUにおける右翼と極右, 極左の躍進=105
反グローバリズムの旗手, ロシア/ヨーロッパの極右も極左もプーチン支持=107
プーチン大統領のアドバイザー, アレクサンドル·ドゥーギンが提唱する「新ユーラシア主義」=109
ドゥーギンの主張「それぞれの文化圏の独自性を尊重すべき」=110
「新ユーラシア主義」は「文化の逆襲」が作り出した統一思想=113
第4章 ナショナリズムの正体―宗教的神話の象徴の刺激により, 民族のトラウマが活断層のように巨大地震を引き起こす
現代は第一次世界大戦が起こったl00年前とシンクロしている!?=116
2013年に発表された, ロバート·カプランのナショナリズムに関する記事=118
ローマ法王の警告/第三次世界大戦への警鐘を鳴らす記事が増加している=123
ナショナリズムのうねり/ドイツ国民のナチズムへの集団的熱狂に警鐘を鳴らしたユング=124
愛国主義の正体は民族のトラウマで, 社会が不安定になると活性化される=127
9.11後に出現した, アメリカの幻想的共同体=129
神と悪魔の対立/現実によみがえったキリスト教原理主義的な神話=131
近現代のイスラムの歷史/欧米や石油メジャーにより挫折させられた自前の近代化=133
米英の傀儡としての独裁制/蓄積された怨念とイスラム原理主義運動=135
「イスラム国」と「アルカイダ」は, ムハンマドの預言の実現を目標にしている=138
集合意識に眠っている宗教的神話の象徴が呼び覚まされて猛威をふるう=142
第一次世界大戦の拡大は, 各国のナショナリズムの高揚が原因?=144
民族のトラウマは, 地震の「活断層」にそっくり/巨大地震発生のメカニズム=146
現在, 各地のナショナリズムが連鎖的に刺激されやすい状況になっている=148
第5章 外部の勢力によって仕掛けられる革命―中東の親米独裁政権が標的になった民主化要求運動にちらつくアメリカの影
政治的に不安定だと, 支配する側にとって特定の目的を実現するために有利な状況になる=152
中東全域に拡大した「アラブの春」/中央アジアの民衆蜂起·カラー革命は外国の勢力の介入があった=154
カラー革命を先導したアメリカのNGOと, ユーゴスラビアの青年組織「オトポール」=157
「アラブの春」の中心になったエジプトの青年組織「4月6日運動」は, 「オトポール」に訓練されていた=159
「アラブの春」は米国務省の手によって準備されていた/反政府運動を支援するネットワーク「ムーブメンツ·オルグ」=162
反政府組織を訓練するトレーニングセンター/なぜ, アメリカは国益に反することを仕掛けたのか?=164
第6章 「イスラム国」の真実―混迷が続く中東情勢の不可解な動きから見えてくる大きな計劃
日本国内で流通している「イスラム国」のイメージ=168
「イスラム国」は米英, イスラエルの情報機関, NATOが関与して作られた=170
指導者のアブー·バクル·アル·バグダーディーとは何者なのか=171
スノーデンの暴露/ブッシュ政権が中東政策を極秘裏に転換していたことを記した2007年の記事=172
パキスタンの「イスラム国」司令官がアメリカからいまだに資金提供があると証言=176
アメリカの「イスラム国」支援に協力するトルコ/イランの国営放送記者の不審死=178
イランの大手新聞「FARSニュース」の報道/米軍は「イスラム国」を空中投下で支援している=180
イスラエル軍が「イスラム国」を支援している事実は, 国連で公表されている=181
「イスラム国」の幹部や司令官に軍事訓練するイスラエル軍=183
イラク軍が撃墜したイギリス空軍機/次のターゲットはエジプトか=184
バグダーディーは「サイモン·エリオット」?/「イスラム国」の最終目的とは=186
中東の7つの国を壊滅させるというアメリカの計劃/「イスラム国」が樹立する豫定の「カリフ国」=189
中東を分割して大イスラエルを建設する計劃を記した, イスラエル外務省元顧問オデット·イノンの文書=192
オデット·イノンの政策提言はブッシュ政権で採用されていた/この計劃を阻止する方向に動くロシアと中国=196
第7章 米軍産複合体とネオコンが仕掛けたウクライナ政変―親ロシア派のヤヌコビッチ政権の崩壊とマレーシア航空MH17便事件の真相
ウクライナの政変の背後にいた勢力=200
ウクライナの現状/日本で報道されている内容は, アメリカの大手マスメディアのシナリオを踏襲したもの=202
デモ隊を銃撃したのはヤヌコビッチ政権の治安部隊ではない=204
暫定政権の中核にいる極右の民族主義勢力=206
抗議運動の組織化に関与した複数の外部勢力/ドイツのメルケル政権の政治工作=209
中国の「シルクロード経済圏構想」と, ロシアが主導する「ユーラシア連合」の融合による中露同盟=210
「シルクロード経済圏構想」の中心はウクライナ/水面下で発展しつつあった中国とウクライナの同盟関係=213
中露同盟の影響力の拡大を阻止するために, ドイツはウクライナの政権交代を劃策=215
電話を盗聴された米国務次官補の「EUくそくらえ」発言/ヤヌコビッチ政権崩壊の裏に米軍産複合体とネオコン=216
ウクライナ空軍の元整備兵がマレーシア航空MH17便を撃墜したパイロットについて証言=221
第8章 世界を操作する「グローバルエリート」の実像に迫る―さまざまなリーク情報から浮かび上かる, パワーグループの驚くベき姿
「グローバルエリート」のインサイダーが超富裕層の集合体を分析=236
「クローバルエリート」の実態を明らかにしたスイス連邦工科大学の調査=239
ネットワークを支配する一握りの金融機関/世界銀行のキャリア官僚, カレン·ヒューデスの内部告発=241
闇の政府「軍産エネルギー複合体」/アメリカ政府の国家豫算の余剰分を隠れ豫算にする「特別アクセス計劃」=243
「軍産エネルギー複合体」の思想的な支柱「ネオコン」とは何か=247
「イルミナティー」は存在するのか?/米政界著名人のメールをハッキングした「グチファー」のリーク情報=249
ナチスとソビエトの「グローバルエリート」に関する調査/米軍産複合体は地球外のエイリアンと関係が深い?=254
カナダ元国防相のポール·ヘリアーの証言「80種族のエイリアンが地球にやってきている」=256
米政府内部に存在する「影の政府」/パワーグループの上層部と異星人との関わり=258
「グローバルエリート」からの情報をリークするリンゼー·ウィリアムスの最近の発言=260
第9章「資本主義2.0」のさらに先にある世界―地域分散型経済か, 全体主義社会か. 私たちは今まさにその転換点にいる
グローバルエリートは資本主義に代わる体制を模索している=268
資本主義の死滅/利潤の究極的な源泉·安い勞働力の供給が止まる状況が訪れる=270
成長限界の壁に早期に突き当たった先進国/慢性的な低成長と失業率の上昇による中産階層の没落=272
ゼロ金利やマイナス金利は, 資本主義の死滅の兆候/税収の減少と国内産業の衰退により借金依存になる政府=274
成長限界にぶつかった先進諸国は, 全体主義のファシズム体制への転換に向かう=276
地域コミュニティー主体の分散型経済という選択肢=278
世界が混乱状態になると, 全体主義社会へと向かう流れが加速してしまう=280
第10章 日本の支配層の正体と, 3.11後の大転換―日本版「全体主義国家体制」である「天皇制国家」の構築に向けて突き進む2つの勢力
アメリカの属国である日本は, 本当に主権を持っていない=284
「主権国家」とはどのような国家なのか/日本国憲法の上位にアメリカとの条約や密約が存在している=285
戦後日本の特殊な隸属状態/GHQが立案した戦後処理のシナリオ=287
戦後日本国家の問題の始まりと1947年の転換/アメリカに国家の統治権を保障してもらった戦前の支配層=289
機密文書の開示によリ明らかとなった従属支配の構造/アメリカの占領政策は現在も継続中=291
米軍は日本の国内法の規制の範囲外にあることを示した機密文書=293
現在も続く従属状態/アメリカの要請で国内法を改正する機関「日米合同委員会」=295
政府機関に存在する「裏マニュアル」/米将兵の刑法犯には日本の裁判権を適用しないとする密約=297
対米従属の具体的な状況を示した, 外務省の裏マニュアル「日米地位協定の考え方」=300
日本が脱原発できない理由は, 「日米原子力協定」にある=303
日本の法律は放射能汚染とその被害を否認できるようになっている=305
さらに強化される日本の従属化/自衛隊は, 軍隊として米軍と完全に一体化してしまった=307
「天皇制国家」による「官僚独裁体制」を強化し, 「全体主義国家体制」構築を進める安倍政権=309
「天皇制国家」の復権を主張する「神社本庁」と「神道政治連盟」=311
「天皇制国家」への回帰を志向する「日本会議」と自民党の憲法改正案=315
「日本会議」はさまざまな右翼組織の巨大なプラットフォーム=318
戦後日本の右翼の歷史/「天皇制国家」復興のために設立された「神社本庁」=319
「60年安保闘争」による自民党の変化/暴力団化した「旧右翼」と「新右翼」の出現=321
「建国記念の日」の法制化運動を展開した「神社本庁」/「新右翼」の母体は「生長の家」=323
「日本会議」の中核組織「日本青年協議会」による「元号法制化運動」=325
小泉政権によりぶっ壊された自民党は, 「日本会議」に吸収されてしまった=330
超保守の政治勢力と官僚層の共通の目標「中央集権制」=330
自主憲法を制定し, 日本の独立を目指す勢力がアメリカに従属するという矛盾=331
大震災のような危機の発生は, 歷史の方向性を大きく変える力をはらんでいる=333
第11章 第三次世界大戦は起こるのか?―さまざまな終末豫言から見えてくる, 歷史を動かす集合意識のイメージ
安定した秩序の形が見えず, 不安定化する世界=338
豫言には集合意識に内在する終末論的な未来のビジョンが表現されている=341
現実の動きとシンクロする「ヨハネの黙示録」とコーランの終末預言=344
集合意識の動きから歷史の変化を読み取る豫言者, ジョン·ホーグ=348
ジョン·ホーグの最近の豫言から見えてくる未来=350
未来豫測プロジェクト·ウェブボットに繰り返し現れるモチーフ=357
アメリカで広く共有されている未来のビジョンに共通したモチーフ=362
世界大戦に関する豫言① マシアス·ストロムバーガー=365
世界大戦に関する豫言② ミタール·タラビッチ=368
「エゼキエル書」にイスラエルを巡る大戦争が預言されている?=380
UFOコンタクティ, ビリー·マイヤーの「エノク豫言」=384
千里眼を持つドイツ人, アロイス·イルメイアの豫言=388
第三次世界大戦に関する数数の豫言に共通したモチーフが意味すること=393
第12章 激動のこれからを生きるために―「統合意識」が覚醒した未来に向けて, 私たちが今できること
極めて不安定な状態にある現在の社会情勢=400
これからどうすればいいのか/自分の身を守る準備と抵抗の意思を行動で示すことが大事=404
抵抗により新しい社会の到来が加速する/コルマンインデックスと意識の進化=405
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