本稿は、地域?史資料の保全と活用について、阪神ㆍ淡路大震災以?取り組
んできた?史資料ネットワ?ク (史料ネット)の活動を中心に紹介し、その意義
について考察するものである。
阪神ㆍ淡路?史資料の保全活動は、地域?史資料の散逸を一定防いだが、一
方で、地域住民と?史?究者のあいだに ??史資料とはなにか?ということをめ
ぐって、認識の差があるという課題を明らかにした。そこで、史料ネットで
は、地域?史資料の活用を通じて、地域住民ㆍ自治?ㆍ大?が一?となって地
域の?史を描く活動を行うようになった。最近では、未指定の文化財も含めた
地域?史資料に?値を認めようとする考え方が、徐?に?まってきている。
また、地域?史資料は、災害の際の復?に役立つものであったり、地域住民
どうしがつながりあうためのツ?ルとしても機能しうるものである。その点か
ら、地域?史資料に基づいた地域の?史文化をもとにして、まちづくりを進め
ていくことの有?性についても見通した。