韓国は独島を韓国領土として管理している。日本は韓国の領土である独島に対して領有権を主張している。領土紛争はナショナリズムをもって領有権を主張するから発生するものである。本研究は独島をめぐる日本と韓国との争がナショナリズムの強化によるものかどうかを明らかにするものである。領土ナショナリズムというのは自国の国益のために相手の立場を無視して領有権を主張するものである。独島をめぐる問題も韓国と日本どちらがナショナリズムに基づく主張であるか明らかにするものである。その方法として、まず領土的根源がどちらに有るかを明らかにした。まず韓国には歴史的根拠があるが、日本には歴史的根拠がないことがわかった。国際法においては日本の主張する1905年の領土的措置が国際法上妥当かどうかを問題にした。それは明らかに日本帝国主義の侵略したものであることは疑いのない事実である。それならば、今まで日本が独島を管理したことは全くない。過去日本が独島に対して行ったものはすべて韓国領土に対する略奪または侵略にすぎないものであった。にも関わらず最近なって日本政府は独島に対する領有権主張を強化してきた。2011年3月30日日本政府は2012年から中学校で教えられる教科書に竹島が日本の領土であることを検定して発表した。しかし戦後まもない頃の日本政府は独島に対する領有権主張に消極的であった。にもかかわらず最近になって活発になったのは1997年以降にあった日本社会における右傾化の影響であり、独島に対する領有権主張は正にこのような流れでナショナリズムを強化したものであることがわかる。