本硏究は『日語日文學』硏究を中心に「釜山地域における日本學硏究の推移」について黎明期、跳躍期、安定期、成熟期に區分して硏究の推移を考察した。その特徵を整理しると、次のようである。第一に、「黎明期」に当たるものは第1輯(1994年1月)から14輯(2000年11月)までで、『日語日文學』の創刊當時「日本學」は無視されて日本語學と日本文學が中心になって創刊されたので「日本學」硏究が發表されなかった時もあった。第二に、「跳躍期」に当たるものは15輯(2001年5月)から28輯(2005年11月)までで、跳躍期の特徵は多樣な分野からの硏究者が活動していたが、その中で一部の分野に限って多くの硏究者が多樣な主題で硏究活動をしていた。第三に、「安定期」に当たるものは29輯(2006年2月)から46輯(2010年5月)までで、安定期の特徵は部分的ではあるが、多樣な分野で多樣な硏究者が硏究活動をしていた。第四に、「成熟期」に当たるものは、47輯(2010年8月)からその後の硏究で、本研究では51輯(2011年8月)まで取り扱った。成熟期の特徵は多樣な分野にかけて多樣な硏究が活動を行っていた。また、同一分野に多くの硏究者が多樣な主題で硏究活動をしていた。第五に、以上のように、黎明期から成熟期までの特徵は硏究者が次第に増えて、初期は日本留學から歸國した硏究者が大部分であったが、後にいくつかの大學に日本関連の大學院が設立されると共に、國內大学出身の學者による硏究者も次第に増えてきた。硏究分野も韓日關係學、日本史學に限らなく、次第に政治學、社會學、文化學、經濟學、社會福祉學、經營學、行政學、觀光學などの多様な分野へ擴大されていたのである。