本稿では、近年特に増加傾向にあるネパール人留学生のアルバイト時における日本国籍の労働者との交流意欲に着目して、「アルバイトに関する意識調査」によって留学生の問題を明らかにし、その問題の解決策としてa.留学生の問題認知・意識づけをうながす指導、b.ネパール人留学生用「バイトde交流シート」使用による交流意欲向上を目指した取り組みをおこなった。本稿の結論は以下の2点である。 ①アルバイトでの日本国籍の労働者との交流時の問題を認知させる機会を作ることで、ネパール人留学生がより意識して彼らと交流するようになる。 ②アルバイトでの交流方法の指導をおこなう機会を作ることで、ネパール人留学生と日本国籍の労働者との交流機会が増加し、交流意欲の向上につながる。