本研究は、日本の新しい韓流ブームがソウルの旅行ガイドブックにどのように反映されているのかを「るるぶソウル16~20」を対象に分析したものである。まず、単語頻度分析の結果、「ソウル」が最も多く出現され、続いて「韓国」、「グルメ」、「スポット」、「プラン」、「ショッピング」等の順に多く抽出された。また、韓流ブームとの関連性がある「ファッション」、「コスメ」、「K‐POP」、「アイドル」等の単語も出現された。特に、ガイドブックでは、若い女性向けのファッションやコスメが多く紹介された。次に、共起ネットワークによる分析では、「攻略」と「プラン」が最も共起性が強い結果となった。ガイドブックでは、ソウルのエリアごとに攻略プランが記載されており、そのプランの内容は女子向けのショップ巡りや女子会、カフェ等を楽しむことである。さらに、ガイドブックでは日本の新韓流ブームの特徴も反映されていた。特に、韓流が大衆文化を超え、韓国文化への関心まで拡大され、その文化は「高級」、「おしゃれ」、「Kブランド」として表現されていることがわかった。