일문목차
プロロ-グ 戰爭と稅金と憲法=1
第1章 イギリス1910年の稅制改革とConstitutionの變貌-稅制改革が統治構造に及ぼしたインクパクトの觀點から=7
1. 問題の所在と本章の問題關心=7
2. イギリス1910年の稅制改革と1911年議會法(國會法)成立との密接不可分性=10
3. Constitutionの變貌=18
4. 結びにかえて=25
第2章 イギリス1910年の稅制改革と1911年議會法の成立-「人民豫算」の土地政策立法と課稅法原理の轉換を軸として=27
1. はじめに=27
2. 稅制改革の背景=38
3. 1910年歲入法(「人民豫算」)の成立過程=54
(1) 新興エリ-トの擡頭とその背景-ロイド·ジョ-ジの登場を中心として=54
(2) 新聞·政黨·學者の反應=59
(3) 立法過程=64
4. 稅制改革の內容と評價=79
(1) 「人民豫算」(1910年歲入法)の內容=79
(2) ダイシ-の見解と時代精神(「世論」)=92
(3) 1910年歲入法成立の政治經濟史的·法制史的意義=101
5. 1911年議會法の成立=114
(1) 貴族院改革への動き=114
(2) 立法過程=116
(3) 成立の意義=121
6. 展望にかえて=127
第3章 ヴィクトリア朝時代の憲法論と稅財政法論の關わり-バジョット,ミル,グラッドストンの場合=133
1. はじめに=133
2. 歷史的槪觀=137
3. W·バジョットの憲法論と稅財政論の關わり=156
(1) 時代狀況とバジョットの風貌=156
(2) 憲法·政治論と經濟學·稅財政論との關係=159
4. ミル,グラッドストン,バジョット=166
(1) J·S·ミルの風貌=166
(2) グラッドストンとJ·S·ミル=168
(3) グラッドストンの1853年豫算案と所得稅廢止計畵=170
(4) グラッドストンの1860年豫算案と「憲法的危機」-「貴族院問題」=173
(5) J·S·ミルとバジョット=179
5. 「階級對立」の問題-「土地問題」と第2次選擧法改正是非論=185
(1) 土地問題とイギリス支配階級の變貌=185
(2) ミルの經濟學の特質と地代課稅論=188
(3) バジョットの「書評·ミル『經濟學原理』」=190
(4) 第2次選擧法改正におけるミルとバジョット=192
6. 憲法論と稅財政論-ダイシ-と「同時代人」を中心に=199
7. 結びにかえて-ミル,ダイシ-と1910年歲入法=222
第4章 19世紀イギリス憲法下の「壓制」と「課稅」-ダイシ-の憲法論と「アイルランド問題」,「課稅」論·稅財政論を軸に=227
1. はじめに=227
2. フランス革命とイギリス憲法=231
3. イギリス憲法と「アイルランド問題」=249
4. イギリス「自由貿易」の確立と「階級對立」,そして階級間の「同化」·「適應」=267
5. ディズレイリとバジョット-あるいは,二つの國民」と「敎養ある一万人」=276
6. ダイシ-の憲法論と「アイルランド問題」との關係-グラッドストンとの比較を中心に=282
7. ダイシ-の憲法論における「課稅」論·稅財政論との關係=288
8. 結びにかえて-イギリス帝國の構造(憲法)の變容と新しい歷史觀=319
第5章 イギリスの稅制と租稅回避および「稅法の解釋」に關する一考察-「ニュ-·アプロ-チ」成立の法的基盤·背景を中心に=329
1. はじめに=329
2. イギリス稅制の基本的な法的構造=331
3. 租稅回避をめぐる問題=338
(1) 問題の所在=338
(2) 租稅回避の槪念·定義とその社會·經濟的背景=339
(a) フィ-トクロフトの定義
(b) フレッシュの定義
(c) 二つの定義の分析
(d) 「租稅回避」槪念成立の社會·經濟的基盤および背景
4. 租稅回避の形態·樣相-その歷史的槪觀=342
(1) 1920年-55年までの租稅回避の典型的事例=342
(2) 1960年代以降,とくに1970年代の「租稅回避産業」の出現=343
5. 租稅回避·脫稅に對する租稅行政權力の强化-キ-ス·リポ-ト(1983年)の成立=345
(1) キ-ス報告書誕生の經濟的·政治的·行政的背景=345
(2) キ-ス委員會とキ-ス報告書の性格=347
(3) キ-ス報告書における「租稅回避」の見解=349
(a) 「租稅回避」の定義
(b) 內國歲入廳の組織と租稅回避
(c) 租稅回避防止規定(anti-avoidance provisions)
6. 結びにかえて=356
第6章 「稅制改革の時代」におけるサッチャ-政權下の狀況の一斷面-キ-ス·レポ-トを中心に=357
1. 問題の所在-日本の稅務行政權との比較において=357
2. キ-ス報告書成立の背景と過程=374
(1) 「稅制改革の時代」とイギリスの稅制改革=374
(2) イギリス公法の動向との關聯=377
(3) キ-ス報告書の成立過程=381
3. キ-ス報告書の槪要389
(1) 槪觀·構成及び特色=389
(2) 基本的立場=391
(3) 委員會設立時の狀況と見解=393
(4) 委員會の勸告=400
4. むすびにかえて-一つの「溫故知新」=404
第7章 イギリス所得稅の成立と源泉課稅制度の導入=409
1. はじめに=409
2. 所得稅創設の背景-前史=412
3. ピット所得稅の成立と內容=415
4. アディントンによる所得稅への源泉課稅の導入=419
5. ピット型所得稅とアディントン型所得稅の稅收の比較=424
6. 所得稅の捕捉率格差の問題=428
7. なぜ,1799年に所得稅が創設され,1803年に源泉課稅制度の導入が可能であったのか?=429
8. なぜ,アディントンは,所得稅史上,ピットほど有名でないのか?=431
9. 結びにかえて=436
エピログ=439
あとがき=445
初出一覽=448