일문목차
はじめに=i
I-1. 憲法學にとって20世紀とは何であったか:20世紀の憲法狀況と21世紀初頭の憲法課題=1
1. はじめに=1
2. 20世紀と憲法=2
1. 20世紀と二つの歷史的轉換=2
2. 現代憲法下の諸狀況=5
3. 「現在」の課題=13
I-2. なぜ日本國憲法か:比較現代憲法史の視座から=25
1. 憲法學における定型的な見方=25
2. ソ連=東歐型社會主義國家の崩壞後=26
3. なお殘る疑問=28
4. なお日本國憲法にこだわる=35
I-3. アジアの立憲主義と日本=41
1. はじめに:二つの氣になること=41
2. アジアの近現代と立憲主義=43
3. 日本の立憲主義=46
II. 日本國憲法の50年と立憲主義=53
1. この50年の憲法政治の特色=53
1. 日本國憲法のゆがんだ定着=54
2. 憲法から乖離する憲法政治=56
2. 「解釋改憲」の憲法政治の具體的手法=59
1. 立憲主義についての誤り=60
2. 憲法の原理·基本用語の槪念の惡用·誤用=63
3. 論理·趣旨の輕視=69
4. 「法解釋論爭」の在り方とかかわって=70
3. 立憲主義の回復のために=72
III. 憲法第9條の現代的意義:「現在」におけるその必然性について=83
1. はじめに=84
1. 日本國憲法の制定時における政府の第9條論とその意義=85
2. 「現在」における世界と日本の動向=89
2. 「現在」と憲法第9條=91
1. 戰爭の傳統的意義の喪失を自明化する=91
2. 「抑止力論」による軍備の正當化の破綻=94
3. 第9條の時代=103
3. なお殘るもの:帝國主義戰爭などの可能性=104
1. はじめに=104
2. 「現在」においても帝國主義戰爭等は不可避か=106
4. どう考えるか=108
1. 戰爭衝動の體質についての認識を=108
2. 戰爭と軍備について傳統的な手段的意義の喪失の論證の强化を=112
3. 第9條の國內的, 國際的確立を=112
4. 戰爭衝動をもたない體制の樹立を=114
IV-1. 「文化國家」の理念と現實:日本國憲法下における「文化」と「國家」=121
1. はじめに=121
1. なぜいま「文化國家」か=121
2. 「文化」と「文化國家」=123
2. 日本國憲法下における「丈化」の法的地位=126
1. 二重の保障=126
2. 「文化國家」の忘却=135
3. 市民憲法における一般的動向=144
1. 近代立憲主義型市民憲法の場合=144
2. 現代市民憲法の場合=146
4. 「文化國家」の國際的承認=148
5. どう對應するか=150
1. とくに近時の狀況=150
2. 望みたいこと=152
IV-2. 「文化國家」の理念と現實(補論):衰退を續ける「文化國家」の理念=157
V-1. 日本國憲法の50年:國民主權の視座から=165
1. はじめに=165
2. なぜ國民主權か=166
1. 本格的な檢討の放置=166
2. 主權原理への消極論=170
3. どう考えるか=180
4. 檢討を要する具體的諸問題=189
V-2. アメリカ合衆國の「人民主權」と日本國憲法の國民主權=201
1. アメリカ合衆國の政治と人民主權=201
2. 日本國憲法への影響=208
VI. 「充實した地方自治」の體制を目指して:憲法の主題となる地方自治=211
1. 地方自治は「小さな問題」か=211
1. 日本國憲法制定時の狀況=211
2. 憲法の運用と地方自治=213
3. そのような憲法政治を正當化するもの=214
4. このような事態の普遍性=215
2. 地方自治は國家の根本問題ではないか=217
1. 中央集權體制の問題點=217
2. 日本國憲法下の中央集權體制=220
3. 中央集權の體制に對する批判:「充實した地方自治」の體制を求める思想と運動=223
3. 世界の動向=226
1. 現代市民憲法=226
2. 現代市民憲法をこえて=227
3. 日本の對應=230
4. 日本國憲法は「充實した地方自治」の體制を求める=231
VII-1. 國民の憲法學習と日本の憲法學=239
1. 日本國憲法の制定とその殘した課題=239
1. 日本の市民革命としての日本國憲法の制定=239
2. 未完の市民革命=244
2. 日本の憲法學と憲法學習=248
1. 一般の國民を對象とする憲法書の例外性=248
2. 解釋論中心の憲法學:國民の生活と切斷された憲法學=250
3. 結びにかえて:欺かれない國民の創出の課題=256
VII-2. 「主權者學」のすすめ=259
[I] この50年の憲法の歷史の特色=260
1. 憲法とその乖離を强化する憲法政治=260
1. 「明文改憲」と「解釋改憲」の追求=260
2. 「解釋改憲」の政治=262
2. 國民への憲法の定着とその問題性=277
1. 國民への憲法の定着=277
2. 問題のある定着=279
[II] どう對處するか=281
1. 「危機にある立憲主義」の認識を=281
2. 二つの對應=282
1. もう一つの立憲主義の回復論=282
2. 解釋改憲的對應=283
3. 憲法を自己のものとした主權者·市民に=284
1. 主權者·市民の責任=284
2. 主權者學を=287
あとがき=292