일문목차
まえがき=i
第1部 生物科學の考え方=1
第1講 科學の立場を的確に捉える=2
(1) 科學とは何か=2
(2) 科學は實驗によって觀測可能なことのみを論じる=3
(3) 實驗系の限定=5
(4) 客觀性と再現性=6
(5) 生物學における還元論=8
(6) 自然界の階層原理=9
(7) 單一性と多樣性=12
(8) WHATㆍHOWㆍWHYに答える=14
(9) 科學敎に陷らないための批判力=16
(10) 文化活動としての科學=18
(11) 科學のスタイルの變遷=19
(12) 現代科學者の生活=21
(13) 社會的に「役に立つ」とは=23
(14) 基礎科學的知識の價値はその樂しみにある=25
第2講 生物學の大目標 - 複雜怪奇な生命現象を論理的に說明する=27
(1) 生物學の多樣性と學問的位置づけ=27
(2) 複雜怪奇な生命現象を說明する=29
(3) 理解するとはどういうことか=32
(4) 一般性の追究としての物理學=34
(5) 生物學のスタイル - 出發点としての二名法=37
(6) 生物學の統一原理 - ダ-ウィンとウォレスの登場=40
(7) 自然選擇說と用不用說=42
(8) 進化は集團レベルで起こる=44
(9) 遺傳學を確立したメンデル=45
(10) メンデルの法則=47
(11) メンデルの法則の實際=50
(12) ダ-ウィンとメンデルから現代生物學へ=52
第2部 細胞が利用する化學現象=53
第3講 化學的視点から生物を語る=54
(1) 生物學の特徵 - 生物學と化學の違い=54
(2) 生體を構成する分子=56
(3) 生體を構成する化學物質の種類=58
(4) 核酸の構造=64
(5) 蛋白質の構造=68
(6) 化學結合の本質としての電氣陰性度 - 共有結合からイオン結合まで=70
(7) 波動方程式と化學結合の槪念=73
(8) 原子軌道という電子の部屋は量子數によって規定される=76
(9) 電子配置の一般則=78
(10) 共有結合の本質としての混成軌道=80
(11) 非共有結合=81
(12) 水の性質と酸鹽基の槪念=84
(13) 特異的相互作用を驅使する=88
第4講 生物のエネルギ-ㆍマネジメント=90
(1) 生物におけるエネルギ-の流れ=90
(2) エネルギ-とは - 熱力學の第一法則=92
(3) 自由エネルギ-の槪念=94
(4) 自由エネルギ-變化と物質量=98
(5) 共役によって自由エネルギ-を稼ぐ=100
(6) 活性化エネルギ-を超える=101
(7) 解糖系とTCAサイクル=103
(8) エネルギ-の通貨としてのATP=106
(9) 酸素の存在と酸化=108
(10) 酸化的燐酸化と化學浸透壓說=111
(11) エネルギ-代謝硏究の歷史 - 生化學から生まれた生物の單一性=113
(12) ヌクレオチドと核酸の多彩な機能=114
第5講 細胞內に秩序を構成する - 特異的相互作用と膜の機能=116
(1) 生命現象の基本單位としての細胞=116
(2) 擴散という「移動手段」=117
(3) 平衡移動の槪念=119
(4) 濃度變化による平衡移動と分子の移動=121
(5) 平衡定數から相互作用の强さを知る=123
(6) 膜によって仕切りをつくる=124
(7) 細胞內外のイオン分布の制御 - ナトリウムㆍポンプ=126
(8) 細胞の起源 - 細胞膜と自己複製分子の共生=128
(9) 原核細胞からの進化 - 細胞內共生說=131
(10) 眞核細胞の特徵としての膜構造=132
(11) 膜電位の發生機構=133
(12) 擴散から秩序をつくり出す - 反應擴散系=136
第3部 情報分子の動き=139
第6講 DNA→RNA→蛋白質 - 分子情報の流れ=140
(1) 分子生物學と生化學の違い=140
(2) DNAの構造=141
(3) 蛋白質の構造と機能=144
(4) 遺傳情報はDNA→RNA→蛋白質として發現される=146
(5) ミ-シャ-による核酸の發見=149
(6) アベリ-の先驅的硏究=151
(7) ハ-シ-とチェイスの實驗=152
(8) シャルガフ則からワトソンとクリックの二重らせん構造まで=154
(9) DNAの分子構造モデルをめぐる人間模樣=156
(10) セントラルㆍドグマの提唱=157
第7講 遺傳子發現制御 - 現代生物學のパラダイム=159
(1) 細胞の獨立性と遺傳子發現調節=159
(2) オペロン說 - 遺傳子發現調節のパラダイム=161
(3) ラクト-スㆍオペロンのしくみ=164
(4) 大腸菌とファ-ジ=166
(5) λファ-ジのオペロンの構造=168
(6) リプレッサ-蛋白質とCroの發現調節=170
(7) 眞核生物の轉寫調節=172
(8) 光受容體遺傳子の發現調節=174
(9) 내い受容體遺傳子の發現制御=175
第8講 蛋白質の構造と活性の制御=177
(1) 蛋白質は生命のマジックㆍマシ-ン=177
(2) 蛋白質の構成單位としてのアミノ酸=179
(3) 蛋白質の立體構造とアミノ酸配列=183
(4) αヘリックスとβストランド=185
(5) 蛋白質の立體構造と機能=187
(6) 酵素の觸媒活性の原理=188
(7) ヘキソキナ-ゼの誘導適合=189
(8) 蛋白質活性の調節法[1] - アロステリック制御=191
(9) 蛋白質活性の調節法[2] - 燐酸化=192
(10) 蛋白質活性の調節法[3] - GTPの加水分解=194
(11) ユビキチン化と蛋白質の分解=195
第4部 高次現象の分子生理學=197
第9講 細胞 - 細胞間ㆍ細胞內の情報傳達經路=198
(1) 眞核生物の進化=198
(2) 情報分子の種類=199
(3) 受容體分子とは=201
(4) G蛋白質共役受容體の多樣性=203
(5) G蛋白質共役受容體を介した細胞內情報傳達經路=204
(6) G蛋白質共役受容體の特性=205
(7) 내い物質の受容=206
(8) 化學受容としての光受容=207
(9) ステロイドㆍホルモンのシグナル傳達經路=210
(10) ラス經路と細胞の癌化=211
(11) 細胞にの生命が宿る=213
第10講 發生 - 形態形成の分子論=215
(1) 發生學から發生生物學へ=215
(2) 細胞分化という現象=217
(3) ゲノムの再編成は不要=219
(4) 胚發生とシュぺ-マンの實驗=221
(5) モルフォゲンの勾配モデル=223
(6) シュぺ-マンのモルフォゲンの正體=225
(7) ビコイドによる前後軸シグナル=227
(8) ホメオティック遺傳子=229
(9) 翅の發生におけるセレクタ-遺傳子=231
(10) 翅の發生におけるコンパ-トメント化=232
(11) 情報の統合としてのシスエレメントの役割=235
(12) 昆蟲の翅の多樣性と進化=236
(13) チョウの翅の構造=238
(14) チョウの眼狀紋形成過程=240
(15) チョウの翅の多樣性を生み出すメカニズム=242
第11講 免疫 - 自己を守る細胞ネットワ-ク=246
(1) 免疫學の難しさ=246
(2) マクロファ-ジという前衛防御部隊=247
(3) 抗體の構造=249
(4) 抗體の機能-補體系と免疫細胞の活性化=251
(5) 抗體の多樣性の基盤を求める=252
(6) 多樣性を生み出すための遺傳子發現=254
(7) B細胞の活性化=257
(8) T細胞の活性化と二次リンパ器官=258
(9) 細胞傷害性T細胞とヘルパ-T細胞=260
(10) 免疫寬容とサプレッサ-T細胞=261
第12講 神經 - 動物行動の基盤=263
(1) 高等動物の分子生理學 - 免疫系と神經系=263
(2) 身近な神經系 - 感覺世界=265
(3) 嗅覺系は生殖活動に必須=267
(4) 感覺系の種類=268
(5) 神經細胞は情報傳達用の特殊な細胞=269
(6) 活動電位の發生機構=270
(7) シナプスの構造と機能=272
(8) 感覺系に共通の特徵=275
(9) 網膜の組織構造=277
(10) 嗅上皮の組織ㆍ細胞レベルの構造=278
(11) グリア細胞の存在=280
第13講 進化 - 生物多樣性と種分化=281
(1) 生物の本質としての種=281
(2) 生物の分類階級=282
(3) 種の定義 - ダ-ウィンの形態學的種槪念=284
(4) 交配を基準とした種の定義 - マイアの生物學的種槪念=286
(5) 他の種槪念の登場=289
(6) 理想と現實 - 表現型ㆍ遺傳子型を用いる=290
(7) 種の隔離は完壁ではない=292
(8) 種分化の種類 - 異所的種分化と同所的種分化=294
(9) 島による隔離と異所的種分化=296
(10) 部分的隔離による輪狀種の存在=298
(11) 昆蟲の多樣性と同所的種分化=300
(12) 同所的種分化の例 - サンザシミバエからリンゴミバエへの種分化=302
(13) 染色體倍數化による種分化=303
(14) 分子進化の中立說と分子系統解析=306
(15) 種分化の分子的基盤を求めて=308
第5部 生物學の實驗技術と現代社會=311
第14講 分子生物學と組換えDNA技術=312
(1) 分子生物學の獨自性=312
(2) 方法論としての分子生物學の發展 - 組換えDNA技術革新=313
(3) 制限酵素の發見=315
(4) プラスミドへの揷入と形質轉換=317
(5) 遺傳子組換えとクロ-ニング=321
(6) DNA配列決定法=322
(7) 核酸のハイブリダイゼ-ション=324
(8) ポリメラ-ゼ連鎖反應 - PCR=326
(9) 遺傳子の機能解析=328
(10) 眞核生物への遺傳子導入法=330
(11) 遺傳子操作動物の作製=332
(12) 綠色螢光蛋白質とイメ-ジング技術の進步=334
第15講 組換え技術の社會的利用=337
(1) 思想なき現代社會=337
(2) 分子生物學の發展と組換え技術の社會的應用=339
(3) 組換え實驗の規制=341
(4) 分子病の槪念 - 鎌狀赤血球貧血症=343
(5) 遺傳子治療=345
(6) 原因特定は治療には結びつかない=347
(7) 現代醫學に對する幻想と新藥開發=349
(8) 遺傳子診斷と犯罪搜査=351
(9) 遺傳子組換え食品への應用=353
(10) 綠の革命の眞實=354
(11) 46億年の歷史に敬意を拂う=356
あとがき=357