일문목차
はじめに / 高山文彦=7
第一章 部落差別とは何か - 組坂繁之の個人史を通して=11
命の慄きを感じた戰爭體驗
ムラの半分以上は日雇い勞動
「俺たちのムラはちょっと違うもんな」
常に誰かの視線を感じていた
ムラで初めての大學進學者
「なんでこんなところに生まれたんかのう」
戀人や友人が去っていくのでは, という不安
親友の自殺が敎えてくれたこと
第二章 部落解放運動の光と影=47
事業法の危うさを指摘していた松本治一郞
改善事業が防いだ災害被害
部落外との連携が必要
奬學金制度で飛躍的に伸びた高校進學率
同和敎育に必要なこと
上杉委員長の遺言
硬直化する日本人の思考
信賴を回復するには十年かかる
中上健次と部落解放同盟
組織の變革には何が必要か
狹山鬪爭と高松結婚差別裁判
狹山鬪爭が及ぼしたさまざまな影響
第三章 松本治一郞の遺産=91
憲法十四條, 二十四條に託した思い
現代の蓮如
「最後の血の一滴まで鬪う」
全國に私兵が一万人
本當に鬪うべき敵は誰なのか
「私はマルクスにもレ-ニンにも會ったことはない」
電力王·松永安左ェ門との交流
大衆を信賴するが, 一○○パ-セント信用はできない
「荊冠旗は私が命をかけても守る」
「社會運動は万年被告の覺悟でやれ」
戰前に蒔かれた「世界水平運動」という種
「不可侵, 不可被侵」を地でいく
第四章 部落差別と日本人=147
部落問題の三つの命題
キリシタン彈壓と被差別民
久留米藩の過酷な分裂政策
近代天皇制を生み出した巨大なエネルギ-
治一郞は天皇制をどうとらえていたか
差別觀念とヒンズ-敎
「文壇にも部落差別があるんだ」
「救命ボ-ト」としての治一郞
「罪の大なるは廟堂にあり, 罪の小なるは囹圄にあり」
アウトロ-と部落民
第五章 宗敎と被差別民=179
淨土眞宗と被差別部落
宗敎が見捨てた者たち
サンカと都市部落
部落に傳わる「火の玉のはなし」
被差別民がつくった文化, 傳承, 藝能
第六章 今に殘る差別をどう乘り越えるか=199
市場經濟原理主義が人間の尊嚴を奪う
殺人ゲ-ムに洗腦される子どもたち
差別意識をなくすには百年かかる
自分も差別者だった
いまだに殘る結婚差別
部落解放運動は永久運動
おわりに / 組坂繁之=229
對談構成 / 稻川正和