일문목차
はじめに=1
序章 島根縣と中山間地域産業=17
1. 「自立」に向かう中山間地域=18
2. 本書の構成=24
第I部 島根縣中山間地域産業硏究の意義
第1章 中山間地域問題の基本構造=30
1. 中山間地域とは=30
(1) 農業統計區分としての中山間地域=30
(2) 中山間地域の槪要=33
2. 島根縣の中山間地域が直面している課題=34
(1) 人口の急減局面と「代替り」の到來=34
(2) 集落の小規模·高齡化の進行=37
(3) 土地所有の不在化·空洞化=39
(4) 生活に關わる據点·ネットワ-ク構造の不適應=41
3. 持續性危機の本質と新たな地域マネジメントのあり方=44
(1) 「ネットワ-ク」から考える地域の構造=44
(2) ネットワ-ク假說に基づく社會實驗の展開=45
(3) 新たな地域マネジメントの展開方向=48
4. 持續可能な地域社會への先行的轉換を=51
第2章 中山間地域産業の現狀と問題=58
1. 地域資源活用と農商工連携の時代=59
(1) 新しい地域産業政策=60
(2) 「農」や「食」による地域ビジネス=61
(3) 地域産業論から中山間地域に切りこむ=62
2. 島根縣にみる中山間地域の産業=63
(1) 島根縣の中山間地域産業の特徵=64
(2) 農産物直賣所と農産物加工場=70
(3) 本書で取り上げる4地域の狀況=79
3. 産業化に向けた新しい動き=82
第II部 島根縣中山間地域の取り組み
第3章 新たな「雲南モデル」の形成 -「自立」と「可能性」の芽が「希望」と「勇氣」を-=88
1. 中山間地域における新たな取り組み=89
(1) 6町村が合倂して「雲南市」に=89
(2) 雲南市の『産業振興ビジョン』=92
(3) 雲南の「企業誘致」の步みと現狀=95
2. 中山間地域の「自立」への挑戰=99
(1) 中山間地域農業を支える(JA雲南)=99
(2) 森林經營に新たな視野を(飯石森林組合)=102
(3) 中山間地域の「村」の自立(吉田ふるさと村)=106
(4) 農産物直賣所の展開(加茂遊學ファ-ム)=111
(5) 「食の杜」の形成(木次乳業, 佐藤忠吉氏)=114
3. 中山間地域の新たな「農業」=117
(1) 本格的な環境保全型有機農業に挑む(木村有機農園)=118
(2) 寒冷地で花卉栽培に向かう(別木農園)=121
(3) 建設業から水耕栽培への參入(だんだんファ-ム掛合)=124
(4) 建設業から山椒の栽培に(いずも八山椒)=128
4. 中山間地域の新たな「食品」産業=131
(1) 無添加半生麵に展開(本田商店)=132
(2) 地場の生活文化を守る(紅梅しょうゆ)=134
(3) 高級卵の通販專業に展開(ツチヤ養鷄)=136
(4) 藏元杜氏に向かう(木次酒造)=139
(5) 中山間地域で土産사業を展開(キンヤ)=141
5. 中山間地域に新たな可能性を=144
第4章 新たな「地域ビジネス」に向かう奧出雲町 -コンパクト·タウンの形成-=150
1. 歷史文化をベ-スにする地域産業展開=151
(1) 性格の異なる二つの「町」の合倂=152
(2) 新たな地域ビジネスの形成=154
2. 元氣な「地場」企業の展開=157
(1) 地域に雇用を生み出したい(エヌ·イ-·ワ-クス)=157
(2) 中山間地域で新たな開發を(加地)=161
(3) 山間部でジ-ンズの特殊加工(仁多産業)=164
(4) 中山間地域の縫製業として殘る(三澤纖維)=167
(5) 中山間地域の和菓子屋の展開(松葉屋)=170
3. 新たな風を吹きこむ「誘致」企業=174
(1) 二次展開してきた大手企業(ホシザキ電機橫田工場)=175
(2) 中山間地域の開發型企業(ニッポ-)=177
(3) たたらの里で大物鑄物加工(東洋製鐵出雲仁多工場)=180
(4) 中山間地域で精密工具の生産(ベッセル島根)=183
(5) 誘致企業を引き繼ぎ, 次に向かう(イワクラ)=186
(6) 精密樹脂加工の現地化の取り組み(ガット)=189
4. 「農」と「食」の新たな展開=192
(1) 第3セクタ-が連鎖的に事業展開(奧出雲振興)=192
(2) 建設業者が「農業」部門に展開(MOHG)=196
(3) Uタ-ン人材が「とまと農園」を展開(田園俱樂部奧出雲)=201
(4) 高齡者たちによる農村レストラン(山縣そば)=204
(5) 豆腐屋の若い後繼者の取り組み(石田食品)=207
5. コンパクト·タウンと「奧出雲モデル」の形成=209
第5章 町ぐるみで地域資源を發信する舊邑智郡 -特色ある地域ビジネスの展開-=213
1. 小さな町の地域資源のビジネス化=214
(1) 複雜な町村合倂を經て=214
(2) 町ぐるみでの地域資源の差別化戰略=216
2. 驅除イノシシを高級食材へ/美鄕町=218
(1) 驅除イノシシをブランド肉に(美鄕町産業振興課)=219
(2) 婦人會がバックアップ(靑空サロン)=222
(3) 中學校の給食センタ-を加工場に(おおち山くじら俱樂部)=225
(4) イノシシ料理の地産地消(大和食堂)=227
3. 定住促進と産業化の掛け合わせ/江津市櫻江町=229
(1) 全國で最も早かった定住對策(舊櫻江町)=230
(2) Uタ-ンIタ-ンの强力な受け皿(結ま-るプラス)=233
(3) 地域資源をビジネス化し地域雇用の場に(櫻江町桑茶生産組合)=236
(4) ハト麥の有機栽培と加工に果敢に取り組む(スプラウト島根)=240
(5) Uタ-ン若者の有機ごぼう栽培 - 建設業3代目の農業參入(反田組)=243
4. ネット通販で里山の魅力を發信/邑南町=246
(1) ひとりの行政マンが立ち上げたネット通販(みずほスタイル)=247
(2) 地元生産農家440戶が登錄する道の驛の農産物直賣所(道の驛瑞穗)=251
(3) ネット通販で石見和牛をブランド化(JA島根おおち肥育センタ-)=255
(4) 食品加工で付加價値「頑固親父のこだわりキムチ」(いわみ田舍農園)=258
(5) 傳統酒藏の新たな挑戰(玉櫻)=261
5. 單獨町制を乘り越えて/川本町=263
(1) 地産地消を目指した給食センタ-を設置(川本町)=264
(2) 健康食「エゴマ」栽培の普及(川本エゴマの會)=265
(3) 建設業からエゴマ栽培への參入(邑三建設)=267
6. 中山間地域の小さな町のモデルとして=270
第6章 息を吹き返す「過疎發祥の地」益田市匹見町 -超高齡社會對應の産業おこし-=275
1. 豪雪, 人口流出を乘り越えて, 超高齡社會對應型へ軟着陸=275
(1) 豪雪, 人口流出, そして合倂へ=276
(2) 林業のいま/日の目を見る時に備え事業繼承(大久保林業)=278
(3) 空氣を運ぶバスから豫約制·全集落對應バスへ(やまびこバス)=279
(4) 移轉集落のいま/生活不便もなく, 高級木炭が好調(日の里·夢山會)=282
(5) 廢校利用/自治會の廣域運營とワサビ硏究(三笹地區)=285
2. 超高齡社會對應で生まれ變わる旣存産業=288
(1) 過疎の町の「希望」復權に向けて(匹見ワサビ·前田建設)=288
(2) オンリ-ワン商品, 乾燥ナメコに活路(中村なめこ生産組合)=293
(3) グラウンドゴルフに着目(匹見峽溫泉·株式會社ひきみ)=295
3. 過疎の最先端で輝きを增す集落コミュニティ·ビジネス=298
(1) 生きがいづくりと責任あるビジネス(萩の會)=298
(2) とちモチの品質に定評, 一つずつ前進(とちの實會)=302
(3) 食文化の傳承と新しい地域資源活用の形(美濃地邸食)=304
(4) 副業として收入を支える存在に(山野草切花生産組合)=306
4. 次世代を模索, 橫のつながりで器用に生き殘る=308
(1) 個人で引き繼ぎ, 次世代型體驗交流(ウッドペッカ-)=308
(2) 廣告戰略で再復活を(森の器工藝組合)=311
(3) 生コン業からほおずきへ, 橫の連携で通販に活路(匹見興産)=313
5. 起こりかけた好循環を, もう一工夫で大きなうねりに=315
第III部 中山間地域の新たな産業展開
第7章 農畜産業とコミュニティ·ビジネス=320
1. 中山間地域の新たな取り組み=321
(1) 中山間地域の農業の步み=321
(2) 雇用の場とコミュニティ·ビジネス=326
2. 中山間地域の集落營農, 法人化, 有機農業=328
(1) 有機農業の先端地域(舊枾木村の取り組み)=329
(2) 町ぐるみでわさび生産(匹見町わさび生産組合)=334
(3) 集落營農から農事組合法人へ(川平みどり)=337
(4) 行政マンが大規模集落營農のリ-ダ-に(小田營農組合)=340
(5) 集落營農で量産の多收穫米に挑戰(ひやころう波佐)=342
(6) 高齡者農業支援の新しいモデル(ふるさと支援センタ-めぐみ)=344
(7) グリ-ンツ-リズムの仕掛け人(ふれあい總合農場しまね)=347
3. 中山間地域の畜産業=349
(1) 自然放牧牛乳の追求(シックス·プロデュ-ス)=350
(2) 地産地消の養豚とレストラン展開(島根ポ-ク)=354
(3) 肉牛生産と酪農を兼業する一貫經營(松永牧場)=357
4. 食品加工·販賣の新たな取り組み=360
(1) 高品質ミネラルウォ-タ-の販賣(ケイ·エフ·ジ-)=361
(2) 建設業者が食品加工で地域資源活用(アイ·コ-ポレ-ション)=364
(3) 野菜사賣から有機栽培·外國輸出へ(永島靑果)=366
5. 中山間地域のコミュニティ·ビジネス=370
(1) 繁茂した竹を肥料に加工して販賣(大國竹取物語)=370
(2) 中山間地域での障害者の自立と産業化(いわみ福祉會)=373
(3) Iタ-ン·ベンチャ-が障害者雇用(紙屋古書店)=375
(4) 縣立大學生が彌榮の農産物を販賣(彌榮ショップ)=379
6. 中山間地域の「農」「食」と「コミュニティ·ビジネス」の未來=383
第8章 中山間地域の農産物直賣所=387
1. 島根縣の農産物直賣所の動向と課題=388
(1) 島根縣における農産物直賣所の動向=388
(2) 島根縣の農産物直賣所が直面する課題=390
2. 中山間地域の直賣所の「これまで」と「これから」=393
(1) 島根縣中山間地域の直賣所のパイオニア(靑空市ぶなの里)=393
(2) 住宅街立地の直賣所の販賣戰略(加茂遊學ファ-ム)=396
(3) 條件不利地域の少量多品目を集荷·販賣(NPO法人まめだがネット)=399
(4) 廣域集荷と地産都商で地域の直賣力を高める(奧出雲産直振興協議會)=404
3. 中山間地域における農産物直賣所の未來=409
第9章 中山間地域の觀光=412
1. 旅の價値觀の變化=412
2. 中山間地域にある世界遺産/石見銀山=416
(1) 石見銀山を愛する中小企業の地域貢獻(中村ブレイス)=418
(2) 暮らしをデザインする(石見銀山生活文化硏究所, 他鄕阿部家)=422
(3) 若手たちで新風を起こす(カフェのぼせもん)=426
(4) 平均年齡60歲以上の石見銀山ガイド(石見銀山ガイドの會)=429
(5) 世界遺産後の地域の懸命なる對應=432
3. まちづくりと新しい觀光スタイル/津和野=438
(1) 父親世代の取り組み(山田竹風軒, 津和野の新しい文化を作る會)=440
(2) 息子世代の取り組み(あれとい屋)=442
(3) 「知的滯在型觀光」を目指して=444
4. 「地元食」を提供する農村レストランの展開=447
(1) 獲物を仕留めて客人に提供(陽氣な狩人)=448
(2) こだわり親父の自然食バイキング(繩文村)=450
(3) 集落の婦人たちによる里山の懷石料理(繩文の館)=451
(4) 有機農業の舊枾木村の農村レストラン(Aja)=453
(5) 大規模溫泉と農村レストラン(きんたの里)=454
5. 中山間地域や農山村から始まる新しい觀光=457
第10章 中山間地域の誘致企業=461
1. 中山間地域と誘致企業=462
(1) 中山間地域に進出することの意味=462
(2) 誘致企業の諸類型=466
2. 「大手」進出企業の現在=470
(1) 中山間地域に展開する大手企業(島根三洋電機)=470
(2) 據点工場のサポ-ト工場(イワミ村田製作所)=473
(3) 故鄕に進出してきた企業(ホシザキ電機)=476
(4) ワイヤ-ハ-ネス工場を展開(九州住電裝)=478
(5) シ-ルメ-カ-の展開(島根イ-グル)=481
3. 中山間地域の「男性型」企業=484
(1) 廣島の自動車部品工場の外延化(三刀屋金屬)=484
(2) 西日本の自動車メ-カ-を視野に(トップ金屬工業)=487
(3) 良質な農山村機械工場の展開(大和ラジエ-タ-工業)=490
(4) 島根に根づく進出企業(島根中井工業)=492
(5) 地元有力者が引き繼ぐ(協榮金屬工業)=495
(6) 勞動組合が引き繼ぐ(ゼンキンメタル)=498
(7) Uタ-ン創業の金型屋(アケボノ)=501
4. 中山間地域の「女性型」企業=503
(1) 中山間地域に廣く定着する(島根ナカバヤシ)=504
(2) 地元婦人たちに優しい企業(アキレス島根)=508
(3) 中山間地域に殘る下着縫製業(橫田アパレル)=511
(4) 誘致企業を引き繼ぎ, 高級婦人下着生産に(三洋纖維工業)=513
(5) 化粧品のOEM工場を展開(日本コルマ-)=516
(6) 誘致企業の受け皿企業の現在(島根電子今福製作所)=519
(7) Uタ-ン創業の企業(岩本ダイス工業)=521
5. 中山間地域と誘致企業の「未來」=523
第11章 中山間地域振興と都市農村交流=529
1. 獨自の動きで活性化を模索=529
(1) 修學旅行誘致と農村體驗のさきがけ(隱岐の島町民泊親和會)=530
(2) 仕組みを作り上げた企劃屋の姿勢(櫻江と結ま-るプラス)=531
(3) 二地域居住實踐の新しいかたち(飯南町·クラインガルテン)=533
2. しまね田舍ツ-リズムの廣がり=535
(1) 地域政策と雇用對策をセットに(ふるさと島根定住財團)=536
(2) 人が集まる有機の里(吉賀町とエコビレッジかきのきむら)=540
(3) 舊3町村の取り組みを引き繼ぐ(邑南町田舍ツ-リズム硏究會)=546
3. 都會の若者と都市農村交流/海士町における實驗の記錄=552
(1) AMAワゴン誕生と, 自己增殖する交流の仕組みづくり=552
(2) 交流は派生し, 經驗豊かな若者が定住=557
(3) 離島留學誘致と, 東京·大阪へ廣がる第3の交流の波=561
4. 未完の島根縣都市農村交流史=565
第12章 中山間地域のマ-ケティング=569
1. 地域經營はマ-ケティングから始まる=569
(1) 島根は離島の集合=570
(2) 中山間地域の課題は顧客の創造=571
(3) 經營者マインドの缺落が問題=574
2. 顧客を創造する試み=576
(1) マ-ケティングが必要な理由=577
(2) 中山間地域のマ-ケティングに求められるもの=578
(3) コンタクト·ポイントとは何か=579
3. 中山間地域と都會のコンタクト·ポイント=580
(1) にほんばし島根館=580
(2) NPO法人·結ま-るプラス=587
(3) みずほスタイル=590
4. 「のりしろ」を考える=592
終章 中山間地域の産業おこしのこれから=599
1. 農商工連携への關心の深まり=599
2. 行政の役割, 政策的な取り組み=602
3. 新たな「價値」の創造の時代=605