일문목차
本書への期待 - 法文化論の基礎確立に向けて / 千葉正士=3
はじめに - 本書成立の經緯と今後の展望 / 角田猛之=7
第1部 千葉·法文化論と安田理論からの展望
第1章 千葉·法文化論再考 - アイデンティティ法原理を中心として / 角田猛之=19
I. はじめに - 千葉·法文化論が有する法哲學, 法社會學的ファクタ-=19
II. ヨ-ロッパにおける多元的法體制硏究の一側面 - マ-ク·ヴァン·ホ-クとヴェルナ-·メンスキ-の場合=20
III. 千葉正士のアイデンティティ法原理の「原型」もしくは「原型的發想」 - 法人類學·法哲學·法社會學の視座から=24
IV. アイデンティティ法原理·再考 - 假說性と法前提の視座から=31
V. むすびにかえて - 總合比較法學の構想=40
第2章 グロ-バルな狀況下における法文化認識へ向けて - 千葉正士と安田信之の法文化槪念の再考と接合の模索 / 園巳晴=47
I. はじめに - 問題の所在と視点=47
II. 千葉理論における法主體論の再考=50
III. 安田理論の再檢討と千葉理論との接合=54
IV. むすび=60
第3章 アジア法, 開發法學と法の三層構造 - いくつかの批判にこたえる / 安田信之=65
I. はじめに=65
II. 「アジア法」の槪念と三つの法理=67
III. 三つの法·法理·社會相·開發の槪念=71
IV. 法の三層構造と「文化としての法」=74
V. おわりに=80
第2部 千葉·法文化論の展開
第4章 アジア法文化圈における比較法文化試論 - 「取調べ」をめぐる日本と中國の刑事司法文化を中心に / 河村有敎=89
I. はじめに=89
II. アジア法文化圈における比較法文化をめぐる課題=93
III. 「取調べ」をめぐる日本と中國の比較法文化=97
IV. むすびにかえて=104
第5章 法文化の發明とポジショナリティ - 統合と多樣性の間でたゆたうパプアニュ-ギニアを事例にして / 馬場淳=109
I. はじめに - ポストコロニアル·タ-ンのなかの法文化=109
II. パプアニュ-ギニアの槪況=112
III. ナロコビの夢=114
IV. 法文化の發明とポジショナリティ=117
V. 法文化の複數性·異種混淆性=120
VI. おわりに=124
第6章 フィリピン·ムスリム社會における多元的法體制と法實踐の交涉 - パラワン島南部のバランガイにおける婚姻手續き過程 / 森正美=131
I. 序=131
II. 事例硏究=135
III. 考察=149
第7章 法文化硏究における社會人類學者の役割 - アフリカ慣習法の柔軟性と確定性をめぐって / 石田愼一郞=155
I. はじめに - 千葉理論における多元化と規範化について=155
II. アフリカ慣習法の「柔軟性」とは何か=159
III. アフリカ慣習法における「確定性」の所在 - 婚姻慣習法の事例を中心に=161
IV. おわりに - 法文化硏究における社會人類學者の役割=171
第3部 法文化への多角的アプロ-チ
第8章 日本の司法近代化プロセスと尾佐竹猛の明治文化硏究 / デミトリ·ヴァノヴェルベケ=181
I. はじめに=181
II. 日本の司法近代化プロセスと尾佐竹猛=182
III. 尾佐竹猛硏究から見る日本の司法近代化プロセス=186
IV. 大正デモクラシ-期と陪審制度政策と思想=191
V. おわりに=192
第9章 法意識の文化的解釋 - 「訴訟回避」と「神義論」 / 久保秀雄=197
I. はじめに - 本稿の目的=197
II. 方法の適用 - 理論と調査の統合=199
III. 「訴訟回避」の法意識 - Engelの調査=201
IV. 苦難の神義論 - Weberの理論=208
V. おわりに - 本稿の歸結=212
第10章 英國私法におけるReasonablenessの思考 - 英國·「合理人」(Reasonable Person)の法文化·試論 / 河野良繼=221
I. 西歐近代法文化のヴァリエ-ション=221
II. 檢討 - 契約違反に對する損害賠償の範圍をめぐる議論=230
III. 「合理人」の法文化·試論=235
第11章 所有と法 - 文化人類學的視点から / 松村圭一郞=247
I. はじめに=247
II. 所有の人類學 - 制度から交涉へ=248
III. 制度·權利·交涉 - 所有を問いなおす視座=252
IV. 土地爭いと「法」 - エチオピア農村社會の事例から=257
V. 所有の規則性を生み出すもの=264
VI. おわりに - 所有·法·文化=268
第12章 韓國における儒敎的家族制度の現代的變容 - 「戶主制」の存廢をめぐる法文化論 / 岡克彦=273
I. はじめに=273
II. 民法の改正と戶主制の存廢論=275
III. 植民地朝鮮への「戶主制」の移植とその制度的變容=278
IV. 韓國の建國時における「戶主制」の持續とその問題性=285
V. 權威主義體制下での戶主制の機能=290
VI. ポスト權威主義體制と戶主制=293
VII. おわりに=296
第13章 在日コリアンの法的地位とポスト·コロニアリズム / 竹下賢=307
I. はじめに=307
II. 法的地位の變遷と同化思想=308
III. 在日コリアン問題の法文化論的檢討=315
IV. むすび=319
あとがき / 石田愼一郞=323
索引=327