일문목차
序章 「裏舞臺」からの發想轉換=9
1. 「當面のニ-ズに應える」とは?「根本的な問題に向き合う」とは?=10
「當面のニ-ズに應える」ことの長短, 「根本的な問題に向き合う」ことの長短=12
外部條件として「根本的な問題」を脇に追いやる=14
「當面のニ-ズに應える」中で「根本的な問題に向き合う」=17
2. どのように「根本的な問題に向き合う」べきか=24
アドボカシ-で「根本的な問題に向き合う」だけでは不充分=24
實地で繼續的に「根本的な問題に向き合う」ことの大切さ=27
國際協力の「裏舞臺」では何が起きるのか=31
目的論·機械論的な發想を問題視する=34
3. 本書ではどのような「裏舞臺」を取り上げるのか=36
第1章 支援對象地域への接近―地元の「歡待」の表と裏=47
1. 支援申し出に對する無條件の「歡待」はあり得るのか=48
無條件の「歡待」の難しさ―國際協力團體の抱える制約=50
地域住民へのしわ寄せ―「アイデンティティの混亂」=53
無條件の「歡待」の難しさにどう對處するのか=55
2. 無條件の「歡待」の裏に何があるのか―南インドの津波復興支援=58
「歡待」の背景にある複雜な社會事情=62
「歡待」の裏事情への對應=72
3. どうすれば「禮儀正しさ」を超えた信賴關係が釀成されるのか=80
社會の流れに左右される國際協力―ペル-のある地域共同體の事例=81
まとめ―無條件の「歡待」の難しさに向き合い對處する=83
補論 津波復興支援のその後から見える信賴關係釀成の大切さ=88
A村での津波復興支援のその後の展開=89
別村での指定カ-ストSHG支援=92
じっくりと信賴關係を築くことの大切さ=95
第2章 支援對象者の絞りこみ―「言語の自由」から生じる曖昧さ=99
1. 支援對象者を「タ-ゲット」に見立ててよいのか=100
參加者分析の限界―「言語の自由」から生じる難しさ=103
2. 支援對象者は絞り切れるのか―ネパ-ルの「土地なし農民」支援=108
十人十色の「土地を全く持たない人」=111
支援對象者の絞りこみという難題=114
3. どうすれば支援對象者の絞りこみの難しさを克服できるか=118
國際協力團體の都合による「タ-ゲット」の選定―アフガニスタンの「市民社會」支援=119
まとめ―支援對象者の選定の難しさに向き合い對處する=127
補論 なぜ支援對象者の選定を地元の人たちの手で行うのか=132
村內に存在している多元的な社會關係=133
「リゾ-ム」(根莖)狀況から生じる世直しの潛在性=139
第3章 住民參加の推進―主體性を制限する「例外狀況」=143
1. 住民參加型アプロ-チの定番(PRA/PLA)は主體性を尊重するのか=144
住民參加型アプロ-チの定番―PRA/PLA=145
「例外狀況」という落とし穴=147
2. PLA實踐ではどのような「例外狀況」が生じ, どのような問題を生んでいるのか=149
モンタ-ニャ村でのPLA實踐―最貧層重視の追求=150
PLAのために設けられた「例外狀況」=159
3. 敎則本はPRA/PLAの精神に則っているのか=167
問題点その1―支援從事者がPRA/PLAのお膳立てをすること=171
問題点その2―支援從事者が旣成のツ-ルに賴って活動を始めること=174
問題点その3―支援從事者が住民に「指揮棒」を渡さないこと=176
まとめ―「例外狀況」を安易に廣めないために=178
補論 安易な「例外狀況」の發生に對處することの大切さ=180
政府の政策決定プロセスへの住民參加の支援①―PRSP=181
政府の政策決定プロセスへの住民參加の支援②―參加型ガバナンス=184
住民參加をめぐる「例外狀況」にどう對處するのか=186
第4章 支援成果の把握―「持續」する活動の成り行き=193
1. 從來の評價方法で支援の全體像に迫れるのか=194
シナリオにこだわらない評價の實施可能性=198
「持續」する支援活動を把握する=200
2. 支援の成否は一筋繩に評價できるのか―ブ-タンの參加型ガバナンス事業=204
事業のシナリオ―C村における地域主導の開發運營の試み=206
シナリオに卽した分析―地域主導の道路整備=208
シナリオにはない展開―社會の分斷化に對する危懼=210
3. なぜ「支援結果の兩義性」を檢證するのか―ネパ-ルの參加型ガバナンス事業=214
支援下の「ロ-カル·ガバナンス·プログラム」=215
包攝と排除が絡み合うネパ-ルの「成功」例=217
まとめ―「持續」狀況下の事業結果に着目する=220
補論 「人びとに寄り添う評價」を目指すことの大切さ=225
地域共同體の紐帶を大切にする暮らし=227
民主化に伴う地域共同體の分斷化=229
地域における自由至上主義の廣まり=231
「被支援者のための評價」の實現に向けて=233
終章 「根本的な問題に向き合う」支援の實現=237
1. 國際協力が「思うようにいかない」とは=238
「不可能なものの經驗」として國際協力を捉える=240
「思うようにいかない」という常套句の落とし穴=245
2. 支援する側·される側の望ましぃ關係性はどう築かれるべきか=250
「不安感」「未達成感」を大切にする=250
「國際協力のアマチュア」たちの活動に學ぶ=255
地元の人たちと一緖に「根本的な問題」に向き合う=258
「情けは人の爲ならず」=261
3. 國際協力の「裏舞臺」からの發想轉換とは=266
あとがき=271
總索引=276