일문목차
図表一覧=ix
まえがき=xii
第1章 問題の所在=1
第1節 研究概要=2
1.1. 研究目的=2
1.2. 調査対象者=3
1.3. 調査方法=5
1.3.1. パキスタン人移民と日本人配偶者調査(本書全体)=5
1.3.2. 宗教団体/同郷団体調査(第4章)=7
1.3.3. ビジネス調査(第5章)=7
1.3.4. 海外調査(第3章, 第5章, 第6章)=8
1.3.5. ペルー人調査(第3章付論)=9
第2節 用語の定義=9
2.1. 移民, 移住者, 移住勞働者, 外国人勞働者=9
2.2. エスニック集団, エスニシティ=10
2.3. 移民ネットワーク, 移民コミュニティ=12
2.4. 社会的世界=13
第3節 本書の構成=15
第2章 移民理論の先行研究=19
第1節 移民フローと移民ストックに関する先行研究=20
1.1. 移民研究の理論的類型化=20
1.2. 移民フローの研究=24
1.2.1. 移民フローの代表的理論=24
1.2.2. 社会関係資本論, 累積要因論=25
1.3. 移民ストックの研究=27
1.3.1. 移民ストックの代表的理論=27
1.3.2. 同化主義, 文化多元主義, 多文化主義=28
1.3.3. 移民過程論, 移民の制度的完成論=30
第2節 移民フローと移民ストックの連関=32
2.1. 移民フローと移民ストックの連関=32
2.2. 間接移民システム論=33
2.3. Portesの移民研究=35
2.3.1. エスニック·エンクレイブ論=36
2.3.2. 移民の社会統合の類型化=38
2.3.3. トランスナショナリズム論=39
2.4. トランスナショナリズム論=40
2.4.1. トランスナショナリズム論の概要=40
2.4.2. Portesのトランスナショナリズム論批判=41
第3章 各国の移民政策および社会的背景=45
第1節 送出社会 : パキスタン=46
1.1. パキスタンの移民政策=46
1.1.1. イギリスとその植民地への移民―1940~1960年代=46
1.1.2. 中東産油国への移民―1970~1980年代=48
1.2. パキスタン人の日本出稼ぎブーム=51
1.2.1. 日本出稼ぎブームの到来=51
1.2.2. 各国法制度の影響=55
1.2.3. 移民ネットワークの影響=59
第2節 ホスト社会 : 日本とパキスタン人=66
2.1. パキスタン人の排除=66
2.2. パキスタン人移民の家族形成=69
2.2.1. 在日パキスタン人のジェンダー·バランス=69
2.2.2. 日本人との結婚と在留特別許可=74
2.2.3. 正規滞在者と非正規滞在者の格差=79
2.3. パキスタン人移民の特徴=80
第3節 第三国 : アラブ首長国連邦=85
3.1. 中東·アラブ首長国連邦·ドバイ=85
3.2. アラブ首長国連邦の歷史と移民政策=86
3.2.1. イギリス保護領時代前後=86
3.2.2. アラブ首長国連邦の建国と石油資源開発=90
3.2.3. 湾岸諸国の移民政策=93
3.2.4. アラブ首長国連邦の移民政策=95
3.3. 自国民の優遇と移住勞働者の現実=101
3.3.1. 自国民の優遇政策=101
3.3.2. 移住勞働者の地位=104
3.3.3. 自国民化政策=106
3.4. 移住勞働者のコミュニティ形成=107
3.4.1. 中東へのパキスタン人の勞働力移動=107
3.4.2. パキスタン人移民の集住地域=110
3.4.3. パキスタン人の中継貿易参入=112
付論 ホスト社会 : 日本と日系人=114
4.1. 国家による人の国際移動のコントロール=114
4.2. 日系人の定義と日系エスニシティ=116
4.2.1. 日系人の定義=116
4.2.2. 日系エスニシティ=118
4.2.3. 従来の世代の区分方法=120
4.3. 入管法改定作業―新しい「日系人」カテゴリー=121
4.3.1. 日系人をめぐる動き=121
4.3.2. 入管法改定作業の流れ1―入管法改定=123
4.3.3. 入管法改定作業の流れ2―告示による日系人優先受入=127
4.3.4. 新しい「世代」の区分方法=131
4.4. 国家による成員選別=134
第4章 移民による宗教団体と同郷団体=139
第1節 移民による宗教団体の形成=140
1.1. 宗教団体研究の概要=140
1.1.1. 移民による宗教団体形成=140
1.1.2. 調査の概要=142
1.2. 日本におけるイスラーム団体=142
1.2.1. 日本におけるイスラーム団体の変遷=142
1.2.2. ニューカマーによるイスラーム団体の設立=143
1.3. 宗教団体の形成過程=145
1.3.1. 宗教団体Aの設立経緯―1990年代前半=145
1.3.2. 宗教団体Aによるモスクの設立―1990年代後半=146
1.3.3. 宗教団体Aによるモスク基金の設立―2000年代前半=147
1.3.4. 宗教団体Aの組織構成=147
1.4. 宗教団体の活動の諸機能=149
1.4.1. 宗教的機能―モスクの管理·運営, 冠婚葬祭=150
1.4.2. 教育的機能―出版活動, 宗教·語学教育=151
1.4.3. 社会的機能(1)―集団内的機能=152
1.4.4. 社会的機能(2)―集団間的機能=154
1.4.5. 政治的機能―エスニシティ形成と集合行動=155
1.4.6. 経済的機能―経済活動と宗教活動の相互作用=156
第2節 パキスタン人移民による同郷団体の形成=158
2.1. 同郷団体研究の概要=159
2.1.1. 同郷団体研究の理論的枠組み=159
2.1.2. 調査の概要=159
2.2. 同郷団体の形成=160
2.2.1. 同郷団体αの設立=160
2.2.2. イスラーム団体の影響―ジャマーアテ·イスラーミー=161
2.2.3. イスラーム団体の影響―タブリーギー·ジャマーアト=163
2.3. 同郷団体の分裂·独立=164
2.3.1. 第一次分裂期―エリート組と一般組の分裂=164
2.3.2. 第二次分裂期―さまざまなイスラーム団体の分裂=165
2.3.3. 第三次分裂期―宗教重視派とビジネス重視派の分裂=167
2.3.4. 同郷団体βと在日パキスタン商工会議所=168
2.4. 同郷団体の位置づけ=170
第5章 移民によるエスニック·ビジネス=173
第1節 パキスタン人移民のニッチ形成=174
1.1. パキスタン人の企業家比率=174
1.1.1. パキスタン人の職業構成=174
1.1.2. パキスタン人の企業家比率=176
1.2. パキスタン人企業家の業種=178
1.2.1. エスニック·ビジネスの業種の類型化=178
1.2.2. パキスタン人の業種と推移=180
1.3. 中古車貿易業界とパキスタン人移民=182
1.3.1. 中古車貿易業界におけるエスニック·ビジネスの市場規模=182
1.3.2. パキスタン人中古車貿易業者の類型=184
1.3.3. 第1期参入組―1970年代~1980年代前半=185
1.3.4. 第2期参入組―1980年代後半~1990年代前半=187
1.3.5. 第3期参入組―1990年代後半~2000年代=189
第2節 パキスタン人移民の中古車貿易業とネットワーク形成=190
2.1. 中古車オークションの光景=190
2.2. 中古車貿易業の業務内容=191
2.2.1. 仕入れ=191
2.2.2. 修繕·運搬=192
2.2.3. 輸出·販売=194
2.3. トランスナショナルなネットワークの形成と活用=195
2.3.1. 渡日の移住システム―親戚·地縁ネットワークの影響=195
2.3.2. 工場勞働とビジネス修行―横浜時代のネットワーク形成=196
2.3.3. 起業と資源動員―日本人配偶者の役割=198
2.3.4. 事業の拡大―親族·地縁ネットワークの活用=200
2.3.5. トランスナショナルな販売網―友人ネットワークの活用=203
2.4. ネットワークの序列=206
第3節 パキスタンとアラブ首長国連邦側の中古車市場形成=208
3.1. パキスタン向け中古車貿易からトランスナショナルな事業展開へ=209
3.1.1. 黎明期=209
3.1.2. ニューカマー参入期=211
3.1.3. トランスナショナルな事業展開期=212
3.2. アラブ首長国連邦向け中古車貿易と世界各地の拠点形成=214
3.2.1. アブ·シャガラ地区の中古車市場=214
3.2.2. DUCAMZの中古車市場=215
3.2.3. 世界各地の拠点形成=217
第4節 中古車貿易業と日本海沿岸地域の拠点形成=220
4.1. パキスタン人企業家へのバイアス=220
4.2. パキスタン人企業家のロシア向け中古車貿易への参入=221
4.2.1. 旅具通関とロシア向け中古車貿易の経緯=221
4.2.2. パキスタン人企業家と日本海沿岸地域の拠点形成=223
4.3. ロシア人企業家とウラジオストクの中古車市場=226
4.3.1. ロシア人企業家の事業展開=226
4.3.2. ウラジオストクの中古車市場=229
4.4. 日本海沿岸地域の拠点形成の意味=230
第5節 エスニック·ビジネス理論とパキスタン人移民=231
5.1. エスニック·ビジネス研究の位置づけ=231
5.1.1. 日本の自営業研究=231
5.1.2. 日本のエスニック·ビジネス研究=232
5.2. エスニック·ビジネス理論=234
5.2.1. エスニック·ビジネス理論(1)―排除仮説, 文化仮説=234
5.2.2. エスニック·ビジネス理論(2)―機会構造, 集団特性, エスニックな戦略=235
5.3. パキスタン人移民の分析=236
5.3.1. 排除仮説, 文化仮説=236
5.3,2. 機会構造, 集団特性, エスニックな戦略=237
第6章 移民におけるジェンダー関係と家族=239
第1節 ジェンダー関係と宗教団体/エスニック·ビジネス=240
1.1. 日本人配偶者女性とジェンダー問題=240
1.2. ジェンダー関係と宗教団体=242
1.2.1. 宗教団体における女性の活動参加とその役割=242
1.2.2. イスラームのジェンダー規範とビジネスへの志向性=244
1.3. ジェンダー関係とエスニック·ビジネス=245
1.3.1. 中古車貿易業におけるジェンダー関係=245
1.3.2. エスニック·ビジネスとジェンダー分析=248
第2節 ジェンダーの権力関係とエスニックな権力関係のせめぎ合い=251
2.1. 「国際結婚」と権力関係のねじれ=251
2.1.1. 「国際結婚」の先行研究=251
2.1.2. 外国人ムスリム男性と日本人女性の「国際結婚」=252
2.2. 重婚をめぐる言説分析=254
2.2.1. パキスタン人移民の重婚と永住権取得後離婚の問題=254
2.2.2. 第一の意見―容認 : ジェンダー>エスニック=256
2.2.3. 第二の意見―反対 : ジェンダー<エスニック=256
2.2.4. 第三の意見―中立 : ジェンダー<>エスニック=257
2.2.5. 第四の意見―相殺 : ジェンダー><エスニック=258
2.3. ジェンダーの権力関係とエスニックの権力関係のせめぎ合い=258
2.3.1. 権力関係のねじれとせめぎ合い=258
2.3.2. パキスタン人移民の重婚の位置づけ=260
第3節 子どもの教育と海外移住=262
3.1. 日本での「生きにくさ」と海外移住=262
3.1.1. トランスナショナルな親族ネットワーク=262
3.1.2. パキスタン人移民とその家族の海外移住=264
3.2. 子どもの教育の選択肢=265
3.2.1. 「ホスト社会 : 日本」の場合=265
3.2.2. 「送出社会 : パキスタン」の場合=267
3.2.3. 「第三国 : アラブ首長国連邦」やその他欧米諸国の場合=267
3.3. 海外移住=268
3.3.1. 「送出社会 : パキスタン」への海外移住=268
3.3.2. 「送出社会 : パキスタン」での子どもの教育=271
3.3.3. 「第三国 : アラブ首長国連邦」への海外移住=274
3.3.4. 「第三国 : アラブ首長国連邦」での子どもの教育=277
3.4. トランスナショナルな家族と間接移民システム論=280
3.4.1. トランスナショナルな家族とその課題=280
3.4.2. パキスタン人移民と間接移民システム論=281
第7章 総括=285
第1節 パキスタン人移民のトランスナショナルな社会的世界=286
第2節 各章で得られた知見=286
2.1. 各国の移民政策および社会的背景=286
2.2. 移民による宗教団体と同郷団体=287
2.3. 移民によるエスニック·ビジネス=288
2.4. 移民におけるジェンダー関係と家族=290
第3節 考察=291
あとがき=293
参考文献=297
付録=312