일문목차
まえがき=1
序章 「地域」と「国際協力」を考える切り口 / 西川芳昭 ; 木全洋一郎=21
「場」を活かした地域づくりを紡ぐ国際協力=22
日本の農山漁村地域の実情と課題=23
グローバリゼーション下での日本と開発途上国がもつ「同時代生」=25
日本の新たな地域課題としての「多文化共生」=27
グローバリゼーションのなかでの日本と途上国の地域同士のつながり=28
地域づくりの国際協力=31
地域づくりと国際協力をつなぐ「媒体者」=33
本書の視点と構成=36
第1章 国際協力が育む「絆」と「共生」―せせらぎ遊園のまちづくり 滋賀県甲良町 / 山田禎夫=41
1. 地域の概要=42
町の転機と私の転機=43
住民参加のまちづくり―切り口は公共事業=45
住民主体と人権尊重のまちづくり=46
2. JICAの参加型農村開発モデルとして=47
JICA研修受け入れ事業の変遷=47
転機になった「タイ基礎自治体開発計劃策定能力向上プロジェクト」=49
甲良町における研修プログラムの構築と研修技術力の向上=52
3. 国際協力と地域振興―JICA研修事業が果たした地域振興の役割=55
グラウンドワーク甲良―自費で訪タイ=55
研修対象集落を北落にした理由=56
お互いの気付きとして=57
ODAが村づくりを支援?=58
JICA事業によって誘発された国際交流=60
国際交流企劃員の設置と活動―国際交流から多文化共生へ=62
4. 行政施策から市民活動としての多文化共生―広がる仲間のネットワーク=66
行政の役割と限界=66
ステキに多文化―任意団体多文化サークルの設立とその活動=67
5. 地域づくりの新たな指標を国際協力の現場から探る=69
町の総合計劃立案に三回のかかわり=69
甲良発幸福のまちづくりを目指して―北落集落→甲良町→滋賀県, そして日本の国づくり=71
6. 求められるのは有機的な地域力=73
第2章 島と島を結ぶ地域づくり―人材育成を軸とした長崎県小値賀町 / 佐藤快信 ; 古川学 ; 西川芳昭=75
1. 人づくりに国際協力を組み込んだ小値賀町=76
2. 戦略としての人材育成=79
官民協働の始まり=79
若者を育成する重要性の再認識=80
モデル事業の受け入れ=81
エコミュージアム構想=83
JICA研修の始まり=85
研修を受け入れての思い=87
3. 交流から協力へ=89
草の根事業への道=89
事業のスタート=90
フィジーへ=93
4. JICA研修が残したものと今後=94
勇気ある休止=94
JICA研修が残したもの=96
小値賀町の今後=97
第3章 地域は「ソト」とのつながりをどのように活かせるのか―山口県阿武町の選択 / 辰己佳寿子=99
1. 田舎は「ソト」とどのようにつながっていくのがよいのか=100
2. 田舎が踏み出す―合併をしなかった阿武町=101
3. 田舎で学ぶ―阿武町の国際協力事業の始まり=103
JICA研修の受け入れが二〇〇六年に始まった! / 白松博之=105
4. 田舎で語り合う―ローカル·ルールは「本音で語る」=108
5. 田舎がひらく―集落は生きている=112
研修を一過性のものにしないため=112
きっかけをつくったのは郷集落だった=113
神楽舞の残る惣郷集落に集う=115
新規定住者を受け入れた宇田地集落が外国人を受け入れる=118
JICA研修がきっかけとなって始まった議論=120
JICA研修の受け入れは阿武町に何をもたらしたか / 白松博之=120
双方向ってなに? JICA研修から見えてきたもの / 上沢敦子=122
6. 田舎が動く―究極のよそ者が教えてくれたこと=124
7. 田舎にこだわる=128
阿武町は田舎です / 茂刈達美=128
コラム 自治体が主体となる国際協力―熊本県芦北町 / 木全洋一郎=132
第4章 甘楽富岡から日本と世界を元気に―農家の誇りに触れたとき / 矢島亮一=135
1. 寺子屋のような学び舎をつくりたい=136
青年海外協力隊での経験―誇りをもって生きるパナマ人との出会い=138
青年海外協力隊からの帰国―自身の足下を見直す=139
奮闘したNPOの立ち上げ―出会いが次なる出会いを生む=141
2. 自然塾寺子屋による地域づくりと国際協力=143
伝えるものは発展·改善のプロセス=143
現場で学ぶ青年海外協力隊の派遣前研修=145
海外研修員の受け入れ事業―大事なのはリアリティ=146
海外研修員の受け入れ事業が地域に与える影響―何が変わったのか=147
農家が「先生」になる―甘楽富岡農村大学校=149
地域に吹き込んだ新たな風―青年海外協力隊の帰国報告会にて / 白石義行=150
3. 国際協力が地域の文化に!=152
農家の誇りに触れた「もやしっこ」 / 若尾健太郎=154
4. 大事なことは何ですか―今, 私たちに問われていること……=155
コラム 和歌山県色川地区の地域振興と「ソト」との交流の可能性 / 瀧岡寛子=157
第5章 地域づくりの現場は国境をこえる―コミュニティ·ファシリテーションの展開を目指して / 長畑誠=163
1. 地元学を通じた「共鳴」=164
2. なぜ「共鳴」するのか―同時代性=167
3. 外部者の役割―「ファシリテーション」という共通性=169
4. 学び合いの現場から生まれたこと=172
いりあい交流=173
神戸の「まちコミュニケーション」=175
5. 今後の方向性=177
より現場に近い人たちをつなぐ=177
「都市型」の地域づくりの交流=177
コミュニティ·ファシリテーションの理論化と体系化=178
コラム 青年海外協力隊OB·OGが擔う「地域づくり」 / 木全洋一郎=179
第6章 国境をこえた地域づくりにおける「媒体者」の役割 / 辰己佳寿子=183
1. 学び合いの「場」づくりの舞臺裏―「媒体者」と「よそ者」の存在=185
2. さまざまなアクターが織りなす地域づくりと国際協力=187
負の経験を転換させたせせらぎでつながる人人―滋賀県甲良町=187
アルカディアという場で一貫したテーマは人づくり―長崎県小値賀町=190
本音で語る「場」で人人はつながる―山口県阿武町=192
等身大の人人をつなげる自然塾寺子屋―群馬県甘楽富岡地区=194
3. 国境をこえた地域づくりの「場」に集まる同志たち=196
終章 地域づくりの国際協働へ / 木全洋一郞 ; 西川芳昭=199
1. 「国境をこえる前に―前提としての地域に対する危機意識=200
2. 「途上国」とつながる意味=203
3. 「きっかけ」としての国際協力=206
地域づくりの情報交換=207
地域づくりを擔う人材育成=207
一連の事業プロセスを通じた変化=208
地域を振興させていく「力量」=209
4. 国際協力から踏み出す新たな展開=210
5. 開かれた内発的発展に向けた国際協働=212
あとがき=214
参考文献一覧=221
筆者紹介=226