일문목차
はじめに / 三好亜矢子=1
序 3.11以前を乗り越えるために : 支援·五つの原則 / 三好亜矢子=19
一. 大切にしたい「支援の五原則」=20
盛り上がる官民連携=20
新しい支援のかたち=22
現場から見えてきた原則=24
図書館に泣きに來た=27
「カレー, いかがですか」=29
二. 管理されるボランティア=32
ボランティアの数が足りない!?=32
ボランティアのハンド化=35
一〇〇人に一〇〇個の卵が必要か=36
「官」の半歩先を行く=37
三. 無数のミクロをつなぐ=40
近代主義からの脱却=40
本当に大切なもの=43
I. 小さな一歩から
1. 育ててくれた町で 岩手 大槌町 : 立ち上がる地元の人人 : 「まごころ広場うすざわ」から / 臼澤良一=47
九死に一生を得た=47
被災者の交流拠点をつくる=51
伝統の踊りを蘇らせる=53
小さな支援が大切=55
2. 失われた田園から 宮城 仙臺市荒浜地区·名取市 : 小さく始めた農業支援の夢 : 北限の仙臺平野に咲くコットンの花/東北コットンプロジェクト / 三好亜矢子 [取材·報告]=59
塩に強いコットン=61
仙臺·荒浜地区と名取でスタート=63
小さく始まった大きな夢=65
II. 人助けに理由はいらない
3. 僧侶が動く 岩手·宮城·福島沿岸地域 : 大災害に生き合わせた私たち : 寺院と災害ボランティア / 三部義道=71
はじめに=71
一. 被災地の現場に立って=72
西から東へ=72
これまでとまるで違う光景=74
共助の生き方=75
二. 私たちの支援活動=77
① 拠点づくり=77
② 炊き出し=78
③ 遺体搬送=79
④ まけない! タオル=80
⑤ 漁師のハンモック=81
⑥ 今後は福島=82
三. 支援活動からの学び=84
寺院ができること=84
まずは一歩を踏み出す=86
未来に試される今=87
4. 家屋清掃に込めたもの 宮城 山元町 : 死者と生者への祈り : 「スコップ団」が掘り起こす / 三好亜矢子 [取材·報告]=89
人助けに理由はいらない=89
立ち入り禁止区域にも入る=94
大切なものを掘り起こす=96
二〇一二年三月一〇日の花火=98
資料 スコップ団からの"呼びかけ"文=90
5. 「素人は來るな?」 神戸―東北 : ボランティアに求められる型破り : 不良ボランティアを集める会の眼差し / 尾澤良平=101
ボランテイアバス「まごころ便」=102
阪神·淡路大震災のボランティアから学ぶ=104
不良ボランティアの三大要件―多様性·自発性·素人性=106
多様性―何でもあり=109
自発性―言われてもしない, 言われなくてもする=111
素人性―あーでもない, こーでもない=113
復興に向けて, 持続的な循環性―何もできないかもしれないから, 何でもできる=115
資料 不良ボランティアを集める会からの"呼びかけ"文=119
III. 寄り添う
6. あらゆる立場を超えて 福島市渡利地区 : 子どもたちを守るために : 渡利の子どもたちを守る会の取り組みと課題 / 照沼かほる=123
一. 渡利の子どもたちを守る会ができるまで―二〇一一年五月までの福島市の状況=124
混乱の中の一カ月=124
不安が募る二カ月目=126
二. 渡利の子どもたちを守る会の発足とその取り組み=129
きっかけは校庭除染の説明会=129
Save Watari Kidsの活動開始=131
協力団体との出会い=134
三. 「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」=138
プロジェクト誕生の経緯=138
プロジェクトの成果と課題=139
「福島ぽかぽかプロジェクト」=143
四. 福島市の状況と, 渡利の子どもたちを守る会の今後の課題=144
できる人が, できるときに, できることを=144
子どもたちを守るために=145
7. 歩く保健師たち/岩手 陸前高田市 : 私たちは一方的に支援するのではない : 「治す治療」から「地域包括ケア」へ / 中村順子=149
一. 在宅看護―被災地の人たちといかに関わっていくべきか=150
出発まで=150
当初の思いと混乱=152
まずは介護や肴護が必要な方を調べる=152
包括的支援を阻む介護保険―見えたこと提案したこと, 聞こえてくること=156
医療を受ける人は病院に來るもの?=159
二. 支援のスタンスを決める―新たなNPO設立のきっかけ=160
包括ケアと「ニースベースド」の重要性=160
出向いてきちんと人や地域を見ること=162
三. NPO法人「福祉フォーラム東北」の活動=164
いずれは運営を地元の方に移譲=164
今後の支援活動=166
おわりに―支援する·されるの立場を超えて=166
8. 阪神·淡路の経験から/宮城 気仙沼 : 市住民とともに暮らしながら : 避難所·仮設住宅, 看護師二四時間サポート / 黒田裕子=169
はじめに=169
一. 3.11の活動の始まり=170
二. 面瀬中学校避難所での二四時間体制の活動=171
避難所での活動=172
避難所での自治会立ち上げ=173
三. 仮設住宅での二四時間サポート隊として=175
おわりに=176
9. 仮設住宅全戸訪問 岩手 三陸地域 : 何度でも足を運んで : 日本リザルツ/生活·事業再建に悩む方方とともに / 日置哲二郎=177
はじめに=177
私たちの活動―仮設住宅を中心に一軒一軒訪ねる=179
『ハンドブック』と「リーフレット」を配る=179
仮設住宅での「聞き取り」―被さい者が求めているもの=182
「出張形式の専門家相談会」―被さい者の方方の事情に合わせた活動=189
二. 活動から見えてきたもの=192
何度でも足を運ぶ=192
一人のために複数が連携=193
三. 今後の課題=194
活動を続ける=194
被さい者の輪を広げる=195
思いをつなぐ=198
IV. 境界を越えて
10. 町内会間の自主防災 宮城 仙臺市福住町 : 普段着ネットワークが町を救う : 住民の生命と財産を守る「福住町方式」 / 菅原康雄=203
災害に強い町内会=203
一〇年目の町内会自主防災組織=104
全国に呼びかけた「災害時相互協力協定」案=206
「災害時相互協力協定」遂に結ばれる=208
東日本大震災の襲来と, しっかり結ばれた「災害時相互協力協定」=209
11. 隣県市民間の恭助 山形―仙臺圏 : 東と西をつなぐ「支縁」のかたち : 「仙山カレッジ」が示唆するもの / 三好亜矢子 [取材·報告]=212
大分水嶺の地で=212
こんなときだからこそ温泉に入りたい=214
普段の備えがものを言った=215
支援力ら「支縁」へ=217
12. 自治体間·地域間連携のこれから 全国 : 「支え合いの連携」に向けて : 震災による自治の深化と陰 / 齋藤友之=219
はじめに―歷史の断絶=219
一. 「想定外」の災害とは何か―想定外=人災であること=221
誰の責任か―市町村の責務と権限の範囲=222
自治専行―どういう自治の姿勢が必要か=225
二. これまでの自治体間·地域間連携=227
三. 新たな自治体間·地域間連携の構想―多様な「支え合いの連携」の大切さ=228
V. 米沢に学ぶ
13. 災害時に結集!/山形 米沢市―福島·宮城·岩手 : ボランティア山形が伝えるもの : 緩やかなネットワークを活かす / 綾部誠=235
一. 「ボランティア山形」とは=236
二. 顔の見える信頼関係に基づく緩やかなネットワーク基盤=237
三. 地元住民の善意を被災者に届けるための工夫=239
四. 外部資源を受け入れる形での組織機能の充足と地域連携による支援=241
五. 信頼関係の構築とコミュニティの形成支援=244
六. 行政やNGOの間接·後方支援と政策提言=245
七. ボランティアを継続するための財源確保=248
八. 「ボランティア山形」の活動経験から見えること=248
コラム 相手の立場に立った支援活動=251
最後に=252
14. 支援のハブ基地 山形 米沢市―福島·宮城·岩手 : あらゆるアクターとの連携はなぜ可能だったのか : 生活クラブやまがた生活協同組合の震災支援 / 井上肇=253
はじめに=253
震災支援における最初の五日間=254
「3月11日」=254
災害地支援の始動=256
「今回の震災では生活協同組合の中で生活クラブ生協が一番被害を受けるだろう」=258
福島からの避難者を受け入れる米沢市でのボランティア活動の開始=259
二. 個個の市民によるボランティア=262
「生活クラブやまがた」組合員からの支援=262
避難者受け入れの米沢市でのボランティア=263
米沢市民の若者たちと神戸のボランティアの連携=263
ボランティアを支えるボランティアたち=265
「応援する市民の会」から学んだこと=266
「ハートネットふくしま」との連携=267
三. 被災地支援ネットワーク=268
「ボランティア山形」の誕生とメンバー構成=268
地元の自治体や他の生協と「災害協定」―ボランティア·コーディネーションの拠点へ=269
「生活クラブやまがた」が持つ物資供給力とネットワーク=271
「生活クラブやまがた」の組織力と支援の社会化=273
おわりに=274
15. 一歩を踏み出すために 山形 米沢市―福島 : 避難者同士の支え合いが生まれる : 被難者支援センター「おいで」を拠点として / 三好亜矢子 [取材·報告]=276
東洋の桃源郷=276
避難者支援センター「おいで」―避難者同士のケア=278
「きっさ万世」―みんな友達だから=280
避難者自身による新たな取り組み=283
結 非日常が日常の姿を露わに照らし出す 断章·東日本大震災が私たちに教えるもの / 生江明=286
一. 3.11, 何が起きたのか?=287
希薄な危機意識と当事者性―私たちはどのような人か=288
二. マニュアル依存症候群=290
安全を委ねる社会の陥穽―思考の電源喪失=290
「安全神話」に縛られた思考=292
大量生産を可能にしたもの―マニュアルという名の罠=293
ソフトな管理手法=295
三. 普段着の市民による「支縁の思考」=297
分業化社会を超えて=297
現場に足を運ぶ―「窓口」に座っていては見えないもの=299
パキスタン国境の町からのメッセージ=303
新たな「ソーシャルな自立」を―水平方向のネットワークへ向けて=306
執筆者·グループ·プロジェクト紹介=310