일문목차
序―震災からの復旧·復興により「未来」に向かう=1
I. 六次産業化の新たなうねり
はじめに=18
第151話 富山県砺波市 有機, 果樹, 加工, カフェを展開―脱サラして家族で新たに展開「農工房長者」
逆風突破の鍵 : 水稲単作地帯で複合経営に向かう=20
脱サラし, 有機米の栽培に入る=21
加工場とカフェをオープン=23
一二八〇円の桃パフェが人気=24
富山県西部の課題=25
第152話 高知県高知市(旧春野町) 写真館が地産農作物に新たないのちを―仁淀川流域の集落連携を目指す「スタジオ·オカムラ」=27
逆風突破の鍵 : 地域活性化には「ヨソモノ」の視点=27
娘婿がIターンし, 飲食業との複合経営に=28
トマト, ショウガ等の加工と多店舗展開に向かう=30
仁淀川流域の連携の推進=31
第153話 兵庫県神戸市 広域JAによる農産物直売所の展開―神戸農業を伝える「農野花」=33
逆風突破の鍵 : 大都市神戸の近郊に展開する直売所=33
JA主体の農産物直売所の展開=35
農野花の仕組み=37
活動の拡がり=38
神戸型直売所の課題=39
第154話 高知県香南市(旧夜須町) JA女性部から発展した道の駅併設直売所―法人化に向かう「やすらぎ市」=41
逆風突破の鍵 : 進化し続ける農産物直売所=41
会員一九四名, 売上額二億円超=43
事業の輪郭=44
充実した研修活動の展開=46
次の課題に向けた取り組み=47
第155話 岩手県北上市 地区の総力を上げて桑茶に取り組む―工業都市郊外の農村地帯「更木ふるさと興社」=49
逆風突破の鍵 : 集落事業から女性起業に向かう=49
桑茶による地域の起業に取り組む=50
大手食品企業と共同事業に=52
生産と販売=52
女性グループによる起業に向かう=54
第156話 鹿児島県日置市(旧東市来町) 小規模漁協が直売所, レストランを経営―年間四五万人が訪れる「江口蓬莱館」=56
逆風突破の鍵 : 新鮮な魚と漁師料理の魅力=56
組合員二五〇名, 売上額四億円強の小規模漁協=57
二〇〇三年にオープン=58
年間一〇~一一億円の事業に=60
漁村の直売所, 加工, レストランの可能性=61
第157話 大分県佐伯市 海産物問屋から直売市場, レストランへ―地元の海の幸, 山の幸に新たな価値を「佐伯海産」=63
逆風突破の鍵 : 有力水産基地で直売市場とレストランを展開=63
佐伯の優れた水産物に着目=64
直売施設のスタート=66
直売からレストランへ=67
事業家による新たな可能性の追求=68
第158話 島根県出雲市 女子高生がぜんざい風スイーツを開発―キャリア教育の一環として産学官連携を推進「出雲商業高校」=70
逆風突破の鍵 : 商品開発, 販売からビジネスを学ぶ=70
ファミリーマートと協働開発し, 全国販売へ=71
活動を通じてビジネスのあり方を学ぶ=74
キャリア教育の新たな成果=75
第159話 鹿児島県西之表市 種子島の建設業が農業, 加工へ参入―農業, 冷凍加工, 土木等の経験を重ねる「西田工業/西田農産」=77
逆風突破の鍵 : 建設業の農業参入には意識改革が=77
雇用維持のために建設業が農業参入=78
八〇ヘクタールの農地を集積し, 安納芋の生産を拡大=79
土木と農業, 加工の複合経営に=80
第160話 北海道帯広市 街の「へそ」となる屋臺を展開―地域振興, 起業支援, 地産地消を目指す「北の屋臺」=83
逆風突破の鍵 : まちなかに新たな「屋臺」を発想=83
街の中心部には「へそ」が必要=84
地域振興, 起業支援, 地産地消を深く意識=86
年間一六万人の人を惹きつけている=87
人びとの「思い」の結集=88
全国一三の屋臺村が協議会=89
II. 農水産物加工の新たな世界
はじめに=92
第161話 北海道厚沢部町 北海道で本格焼酎を生産―原料生産地に工場建設「札幌酒精工業」=94
逆風突破の鍵 : 地域に新たな可能性を植え付ける=94
醸造用アルコールメーカーが乙類焼酎に向かう=95
函館の近くに本格的な乙類焼酎工場を建設=97
バイオマスタウン構想の展開=98
第162話 秋田県美郷町 納豆発祥の地から全国展開―納豆と企業の進化を目指す「ヤマダフーズ」=100
逆風突破の鍵 : 地方食品加工企業の果敢な展開=100
秋田の地場食品企業から全国企業へ=101
原料調達と納豆菌の開発がポイント=103
「納豆は地球を救う」=105
納豆の新たな可能性を求めて=106
第163話 富山県砺波市(旧庄川町) 伝統の醤油から加工品に展開―地元に愛されながら, 幅を拡げる「トナミ醤油」=108
逆風突破の鍵 : 地域資源と地域の「味」にこだわる=108
醤油, 味噌から加工品へ=109
添加物を全廃する=113
多様な商品展開=112
原料と販売先=113
地場の醤油メーカーの向かう道=114
第164話 高知県津野町(旧東津野村) 若い女性が有機栽培野菜でジャムを製造―オーガニックマーケットで人気「ジャムささか」=116
逆風突破の鍵 : 無農薬, 無添加にこだわる=116
ジャム一本で行く=117
オーガニックマーケットで注目される=118
毎週, 新たなモノに挑戦=119
故郷で「新たな価値」の創造=120
第165話 富山県砺波市(旧庄川町) 女性加工グループの活動―中山間地域で特産品の加工「コスモスグループ」=122
逆風突破の鍵 : 農村女性起業の取り組み=122
中山間地域の振興の課題=124
葉わさびの商品化に成功=126
通年稼動と販売先=127
課題は後継者=128
第166話 高知県宿毛市 漁師の若夫婦が水産加工に展開―ブリの手釣りに付加価値をつける「龍神水産と沖の島水産」=130
逆風突破の鍵 : ネットと宅配便による新たなビジネスの創造=130
手釣りによるブリ漁=131
若い夫婦が加工に乗り出す=133
当面, お歳暮とお中元がターゲット=135
第167話 高知県黒潮町(旧佐賀町) 事務の女性が漁村で起業―地ものの魚を加工販売「土佐佐賀産直出荷組合」=137
逆風突破の鍵 : 地域資源に新たないのちを与える=137
地域が「明神モデル」を展開も, 挫折=138
女性一人で創業=143
きびなごフィレがヒット=141
漁村から全国レベルへ=142
第168話 大分県佐伯市(旧米水津村) 寒村を水産加工産地に―干物, 丸干しで新たな境地を形成「高橋水産」=144
逆風突破の鍵 : 寒村でブランド化に成功=144
「刺身を超える干物」の生産=145
高橋水産の生産と流通=147
事業継承を機に新たな可能性を求める=150
第169話 鹿児島県いちき串木野市(旧串木野市) さつまあげの老舗の展開―伝統の技と新鮮な魚にこだわる「日高水産加工」=152
逆風突破の鍵 : 基本技術の伝達と食べ方の提供=152
従業員から社長に=153
さつまあげの生産と流通=155
有力企業としての課題=156
第170話 鹿児島県いちき串木野市(旧串木野市) マグロのまちの唯一のマグロ屋―遠洋漁業から加工へと川下に向かう「新洋水産」=158
逆風突破の鍵 : マグロの揚がらないマグロのまち=158
串木野のマグロ船団=159
世界に拡がるマグロ船団=160
島平漁協と新洋水産=162
串木野とマグロの現状=163
III. 農業の新たな可能性
はじめに=166
第171話 北海道幕別町 十勝の大地からベトナムまで―早くから法人化を進める「北海道ホープランド」=168
逆風突破の鍵 : 大規模, かつ多様な農業に挑む=168
岡山から入植して一〇〇年=169
大規模経営の展開=170
独自で多様な取り組みを重ねる=172
ベトナムへの展開=172
第172話 北海道江別市 五代目の若い後継者が登場―第六期江別若手経営塾に集う「いとうファーム」=175
逆風突破の鍵 : 多種の野菜を生産する近郊農業へ=175
札幌郊外の広大な農業地域を形成=176
札幌郊外農業の動向=178
酪農大入学, アメリカへの農業研修=179
伊藤氏の一年と取り組み=180
若い世代の登場と新たな可能性=181
第173話 鹿児島県伊佐市(旧大口町) 鹿児島黒豚生産の先駆者―地域の伝統を継承「沖田黒豚牧場」=183
逆風突破の鍵 : 優れた畜産物のブランドを形成=183
人びとの努力により維持, 発展=184
黒豚一筋でここまで來た=186
量を追わず, 質の向上に努める=188
鹿児島を代表する特産物に=189
第174話 富山県砺波市 オランダ仕込みのチューリップ栽培―球根の里に切り花で存在感「センティア」=191
逆風突破の鍵 : 水稲単作, 兼業地域で新たな可能性を拓く=191
オランダ式ボックス栽培の採用=192
生産量の急速な拡大=193
オランダの人脈の形成=194
事業体としてのセンティア=195
第175話 山形県長井市 元気な農業, 地域の力―地域在来の農産物に注目「ひなた村」=197
逆風突破の鍵 : みんなが樂しめる農業をやる=197
フォークソング·グループ「影法師」=198
米の直販から在来種の掘り起こし=199
樂しい農業を=201
第176話 高知県いの町(旧伊野町) 市街化の進む農地でマンゴーを栽培―家族経営の都市農業「むらた農園」=204
逆風突破の鍵 : 複合経営に向かう都市農業=204
市街化区域内の農業=205
マンゴー, 干芋, 黒糖などへの取り組み=206
付加価値の高い都市農業への課題=208
第177話 富山県高岡市 年配者主体の集落宮農―育苗から乾燥までのフルセット装備「春日営農組合」=210
逆風突破の鍵 : 「北陸平野型」集落営農の典型=210
共同事業の基本的な枠組み=212
稲作の現状=214
ハウスを利用する新たな取り組みの課題=215
「幸せモデル」の次の時代=216
第178話 栃木県矢板市 後継者に悩む小集落の取り組み―水田アートにより交流の活発化「玉田集落営農組合」=218
逆風突破の鍵 : 若者を呼び込むための取り組み=218
一年七カ月で任意組合組織をスタート=219
組合の仕組み=220
水田アートなどで集落の活性化が進む=222
長男や夫人たちも活性=223
新たな一歩を踏み出す=224
第179話 島根県出雲市(旧平田市) 平地農業の集落営農―法人化に向かい, 美田を残す「新田後営農組合」=226
逆風突破の鍵 : 事業経営体を意識し, 法人化を進める=226
機械共同利用型として出発=228
協同組合型集落営農に転換=229
新たな取り組み(複合経営, 野菜栽培)=231
集落営農の向かうところ=232
第180話 山形県長井市 東北の典型的な集落営農―転作大豆を認定農業者が擔う「五十川生産組合」=234
逆風突破の鍵 : 転作請負から集落営農, 複合経営に=234
転作を契機に共同化=236
五人の認定農業者がオペレーター=237
五名の組合員の状況=239
転作と集落営農の今後=240
結―被災地と条件不利地域の「未来」=242
初出等一覧=246
地名索引=250