일문목차
序章 中国革命論のパラダイム転換=11
1. アジア的生産様式論における「アジア的」なものとは何か―中国との関連で=11
2. ロシアと中国におけるアジア的生産様式とブルジョア革命=21
3. K·A·ウィットフォーゲルと中国革命論をめぐる社会認識のパラダイム=30
4. 中国革命論をめぐるパラダイム転換=36
5. 本書の目的と構成=47
第I部 K·A·ウィットフォーゲルの中国革命論
第一章 「ブルジョア民主主義」と国共合作 : K·A·ウィットフォーゲルの中国革命論(1)=56
はじめに=56
1. 中国におけるコミュニズムの擡頭と国民革命運動=63
2. ブルジョア民主主義革命論(レーニン)の中国への受容=68
3. コミンテルンによる統一戦線の構想=73
4. 「ブルジョア的」なものをめぐる国共間の非対称性=82
5. 第一次統一戦線(国共合作)とコミンテルン=93
第二章 農民問題と「アジア的復古」 : K·A·ウィットフォーゲルの中国革命論(2)=117
1. 中国共産党内における「アジア的復古」の兆候=117
2. 軍事力を媒介とした国民革命統一戦線の変貌=120
3. 中国共産党内における「アジア的復古」と農民の役割=124
4. 中国におけるコミンテルンの知識人とその役割=127
5. 上海クーデターとコミンテルンにおける「アジア的」なものへの後退=130
6. 第一次国共統一戦線が中国社会に与えた意味=138
7. 土地所有をめぐる「封建」概念と過渡期における「アジア的」中国社会=140
8. 「勞農同盟」から「農民革命」へ―「アジア的」なものへの後退=147
おわりに=152
第三章 毛沢東主義と「農民革命」 : K·A·ウィットフォーゲルの中国革命論(3)=178
はじめに=178
1. 農村ソヴェトの成立と毛沢東の擡頭=180
2. 毛沢東の虚像と実像=186
3. 国民党との関係性における毛沢東=189
4. 毛沢東の「湖南報告」とコミンテルンの農業政策=193
5. 毛沢東主義と「日和見主義」の展開=197
6. 中国共産党の発展とその主な特徴(一九二七-一九三五年)=202
7. 農村根拠地と毛沢東の革命戦略=207
8. 蒋介石に対する評価の変化と毛沢東の立場=214
第四章 統一戦線の再形成と崩壊 : K·A·ウィットフォーゲルの中国革命論(4)=226
1. コミンテルン第七回大会と抗日「民族」統一戦線=226
2. 西安事件(一九三六年)と段階的調整=233
3. 第二次国共合作における中国共産党の政策の変化(一九三七-一九四五年)=237
4. 独ソ条約と毛沢東の「新民主主義」論=243
5. 「社会主義」国家としての執政党への道(一九四五-一九四九年)=251
おわりに=254
第II部 中国における(アジア的なもの)と世界史の再検討
第五章 中国近代のロンダリング : 汪暉のレトリックに潜む「前近代」隠蔽の論理=266
はじめに=266
1. 中国革命史における「脱政治化」とはなにか=269
2. 「脱政治化」と文革の評価をめぐり=272
3. 「中国近代のロンダリング」と毛沢東の「農民革命」=279
4. 「中国近代のロンダリング」と「脱政治化」なるもののゆくえ=286
おわりに=291
第六章 『東洋的専制主義』「前文」への解題とその全訳=299
[解題]=299
ますます(不安を駆り立てる)ことになった議論についての前文(一九八一年) / K·A·ウィットフォーゲル
1. 重大なるイデオロギー的秘密の「アジア的」根源=304
2. 秘密のもう一つの側面=308
3. マルクス―独自の社会的功績と独自の「科学に対する罪」=312
4. アレクシス·ド·トクヴィルの陰=324
5. 「アジア」の権力的側面と世界史の再検討=342
終章 中国における「アジア的」なもののゆくえ : あとがきに代えて=359
1. 本書の方法論的位置づけをめぐり=359
2. アジアにおける「近代」の再考=363
3. アジア的生産様式と「近代」=369
4. 現代日本における「市民社会」論の現状とその問題性―植村邦彦氏との対話=373
謝辞=382
初出一覧=387
人名索引=391
事項索引=397