일문목차
まえがき / 勝村務=7
第I部 金融危機と貨幣理論
第1章 シャドウバンキングのプルーデンスについて / 木下信行
はじめに=12
1. 倒産手続きの意義=13
2. 倒産手続きの機能の限界=14
3. 危機対応とプルーデンス規制=19
4. シャドウバンキングのプルーデンス規制=24
第2章 今回の世界金融危機から何を学ぶか―経済学の視点からの小論― / 神津多可思
はじめに=31
1. 何が起きたか=32
2. 経済モデル作成に当たっての含意(1)―マクロ·モデル―=37
3. 経済モデル作成に当たっての含意(2)―ミクロ·モデル―=40
4. 経済モデル作成に当たっての含意(3)―マクロ政策での利用―=42
おわりに=44
第3章 国際金融システムの再構築に向けて―ブレイディ構想以降の国際金融の動向を踏まえて― / 本澤実
はじめに=46
1. 累積債務危機とブレイディ構想=47
2. 金融グローバル化の進展と通貨·経済危機=50
3. サブプライム危機と世界同時金融危機=56
終わりに=62
第4章 グローバル金融危機と金融規制強化 / 冨家友道
1. 金融危機の特性=65
2. 基本的問題点と対応=68
3. 包括的な提言=76
結び=78
第5章 貨幣の価値を決めるもの / 勝村務
はじめに=79
1. MV=PTと貨幣の価値=80
2. 信用貨幣と貨幣の価値=84
おわりに=91
第6章 市場の成り立ちに関する一試論―近年の政府紙幣発行論を手掛かりとして― / 泉正樹
1. 近年の政府紙幣発行論=96
2. 貨幣の国家理論―クナップの貨幣観―=99
3. 市場の成り立ちに関する一試論=102
第7章 金保有に向けた政府紙幣オペレーション―仮説的提案― / 松田学
1. 日本政府による金の買い上げ=112
2. 政府紙幣の発行=113
3. デフレ対策として金融政策の限界を突破=114
4. 金との交換性=116
5. 時限性と永遠性=117
6. 激甚災害時に限定した政府紙幣発行(震災対応の特別措置)=118
第II部 金融グローバル化の諸相
第8章 1998年, SEC規則「プレーン·イングリッシュ」の成立 / 米山徹幸
1. 「プレーン·イングリッシュ」をSEC規則に~レビットSEC委員長のイニシアティブ~=122
2. 「プレーン·イングリッシュ·ハンドブック」の刊行=126
3. プレーン·イングリッシュ, 二転三転する歷代大統領の取り組み=128
4. 「21世紀情報開示イニシアティブ」にラッツ教授を指名=131
第9章 金融(資本)市場を支えるコーポレート·ガバナンス―注目される監査役制度の課題と展望― / 加藤裕則
1. 金融(資本)市場の問題意識=135
2. 監査役の理想と現実=138
3. 監査役の将来=144
第10章 電子マネーの新展開と電子マネー論争 / 竹内晴夫
はじめに=149
1. 電子マネーの最近の展開=149
2. 電子マネー論争=155
第11章 シンガポールと日本の電子マネー―普及の特徴と進化の動向― / 青木登美子
はじめに=168
1. シンガポールの電子マネー=168
2. 日本の電子マネー=177
3. シンガポールと日本の電子マネーの普及の違い=186
4. 日本の電子マネーの今後の進化と課題=190
まとめ=192
第12章 ロシアにおける「安定化基金」の設立と再編―第2期プーチン政権の経済政策との関連から― / 日臺健雄
はじめに=199
1. 安定化基金の設立前史=202
2. 第2期プーチン政権の経済政策と安定化基金=203
3. 結びにかえて=210
第13章 韓国上場企業の所有構造とパフォーマンスに関する実証研究 / 劉忠實
はじめに=214
1. 韓国における大企業集団の特徴=216
2. 先行研究=223
3. 仮説=227
4. 推計方法とデータ=231
5. 推計結果についての解釈=234
6. 結論と今後の課題=236
第14章 中国の外貨準備について / 薛俊
はじめに=243
1. 外貨準備の理論=243
2. 中国の外貨準備の変遷=245
第III部 貨幣理論の展開と市場の形成
第15章 十八世紀の銀行券論―ジョン·ローとジェームズ·ステュアート― / 古谷豊
はじめに=254
1. ローの銀行券論, その形成過程=255
2. ステュアートの銀行券論, その形成過程=261
結語=264
第16章 マルサス貨幣理論 / 佐藤宏
はじめに=274
1. 貨幣理論生成史におけるマルサスの位置づけ=275
2. 「貨幣の中立性」問題=277
3. 食料価格論·地代論から見たマルサスの貨幣観=279
4. マルサスとパティンキン=283
おわりに=285
第17章 デリバティブの歷史と今後の研究課題 / 新井栄二
はじめに=290
1. 金融商品の取引方法=291
2. オフ·バランスについて=292
3. ヘッジ会計について=293
4. 取引相手の倒産リスクについて=294
5. デリバティブの契約書について=295
6. デリバティブの法律について=296
結語=298
第18章 市場における主体の生成―インセンティブ論を契機として― / 山口系一
はじめに=300
1. インセンティブ論と所有する主体=301
2. 市場と所有―商品論における二様の主体=304
3. 主体とイデオロギー=307
4. 欲望する主体の受動性―(持たざるモノ)としての「主体」=310
おわりに―本源的インセンティブとしての欲望―=313
第19章 「シーニアの節欲説」批判と「スミスのドグマ」批判―数式による解釈― / 栗原春樹
概要=317
1. シーニアの節欲説=317
2. スミスのドグマ=324
第20章 ホモ·サピエンスの交換性向―類人猿の比較研究― / 中村宗之
はじめに=329
1. 類人猿の生態と社会構造=330
2. 直立二足歩行の利点と缺点=333
3. 集団生活かつ単婚という社会構造=335
4. 子殺しの圧力=336
5. 理性一般と交換性向=338
結語=339
第21章 法における「後期近代」と段階論―厳罰化と「世間」をめぐって― / 佐藤直樹
はじめに=349
1. 「第一の黒船」としての刑事司法の「近代化」―自由主義刑法と帝国主義刑法=350
2. 「後期近代」とは何か―包摂型社会から排除型社会へ=353
3. 日本における「後期近代」と「世間」―なぜ厳罰化がおきたのか=355
4. 「第二の黒船」としての「後期近代化」―新たな段階規定を意味するか=359
追悼 金研究家·高橋靖夫 : 奥山山脈に孤峰なす独創の人 / 谷口智彦
はじめに=366
1. 奥山門下におけるその位置=369
2. 金研究に向かわせた原点=372
3. 金本位制復活信じた根拠=378
あとがき / 中村宗之=382