일문목차
まえがき=3
序章 里親·里子文化の底流を探る / 深谷昌志=11
1) 逆境にある子どもを親族や縁者が支える=12
2) 孝行は人倫(人の道)の基本=14
3) 「慈愛と報恩」を基本とした疑似家族集団=15
4) 身内の支えを見出せないとき=17
5) 身内社会の消失=19
6) 「慈愛と報恩」なき後の養育=21
7) 家庭的な生活基盤が崩れたとき=24
8) シェルター型の養育システムの整備=26
1章 里親のつぶやき―里親制度·里親問題について / 深谷昌志 [構成·解説]=29
はじめに=30
1. 子どもの状況, 子どもへの対応=31
1) 発達障害への対応=31
2) 早期委託を=33
2. 親権の問題, 面会や真実告知, 制度, その他=33
1) 親権の壁=33
2) 面会·真実告知=36
3. 里親手当など=36
1) 子どもの問題や年齢による段階づけ=37
2) 里親手当の増額を=37
4. 児童相談所の専門性を高める=39
1) 児相の専門性の強化=39
2) 児相による脅かしや無神経さ=40
5. 実親との関係=42
1) 委託時に当該ケースの情報を=42
2) 実親への指導=42
3) 家庭復帰に向けて=43
6. 地域や学校に関連して=44
7. 里親委託率はアップできるか?=46
8. 里親制度をめぐるさまざまな問題=47
1) 里親制度の運用=47
2) 里親制度への要望=49
おわりに―里親·里子について国際的な見聞から考えたこと=50
社会的養護改革と家庭養護への期待 / 山縣文治=53
2章 虐待を受けた里子の住む心的世界―里親の見た虐待の影 / 深谷和子 [構成·解説]=65
はじめに=66
1. 資料の収集まで=66
2. 里親の感じた虐待の影―まるでムンクの「叫び」の世界にいるかのような子どもたち=67
1) 世界は脅威に満ちている=68
2) 親が怖い, 男性が怖い=72
3) この脅威から身を守るために―固まって, 別の世界にトリップ=73
4) 自閉, 感情を押し殺して石になる=78
5) 外に向ける攻撃=79
6) 自分に向ける攻撃(自傷·自虐)=80
7) その他 : 愛着の不全·不具合を思わせる行動=81
3. この資料からみえてきたもの=82
虐待を受けた子どもの理解 / 増沢高=85
3章 里親たちの里子「療育」の日日―養育家庭全国アンケート調査から / 深谷昌志 ; 深谷和子 ; 青葉紘宇=95
はじめに=96
1. 全国調査の実施まで=97
2. 対象となった里親と里子の属性=98
1) 里親の基本的属性=98
2) 里子の基本的属性=102
3) 里子の身体的発達と傾向―抽出児をめぐって=102
4) 学校生活への適応=110
3. 里親の育児困難の現状=111
1) 退行(赤ちゃん返り)をめぐって=111
2) 愛着形成=113
3) 里親と実親のはざまで=121
4) 里子の成長が実感される時期=124
4. 里親が考える里子の将来=125
1) 里子への期待=125
2) 里子への期待と愛着形成=127
3) また里子をあずかりたいか=128
5. 養育返上の周辺=130
1) 行政による調査=130
2) 養育返上を考えたとき=131
3) 養育返上をめぐる事例=133
4) ある里母の意見=134
5) 養育返上と里子の性格=135
6. 里親を経験しての総括=137
1) 世間の理解=137
2) 里親生活を振り返って=138
3) 委託費は十分か=139
4) 里親と里親会=140
5) 里親をしてよかったか=141
6) 里親の考える里親委託率の将来豫測=142
ここまでのまとめ=143
資料1. 調査票=145
「母親から引き離された子」の研究をめぐる考察―ホスピタリズム研究からアタッチメントそしてきずな形成へ / 深谷和子=157
4章 里母の語った5つの人生物語―里親の面接調査から / 深谷和子 [構成·解説]=167
はじめに=168
1. 事例とは=168
2. 面接の方法=169
3. それぞれの事例=170
事例A. 里子にとっての「ホーム」と「アウエイ」―里親の家庭が自分の安全基地になるまで : 今麻子(川崎里親会)の養育記録から=171
事例B. 早く「本物の親」になろうとした里母の努力と迷いの日日―3人の里子の人格形成上に尾を引く虐待の影もさまざま : 秋山恵美子(東京里親会)の養育記録から=174
事例C. 施設は家族のような「心のよりどころ」になり切れないと里親になった元施設指導員の里母―豫期せぬ激しい兄弟葛藤に悩む : 砂木弘子(仮名)の養育記録から=183
事例D. 生後3週間で委託された子との「心の通い合い」は特別―早期委託を望む里親たちの声に応えるエビデンスの一例 : 北見あかり(仮名)の養育記録から=188
事例E. 「アウェイ」(里家)になじもうとしなかった6歳児―里母が体調を崩して4カ月で養育返上 : 沢宮美子(仮名)の養育記録から=191
18歳を起点に里親の将来を考える / 青葉紘宇=197
5章 まとめと, いくつかの提言 / 深谷昌志 ; 深谷和子=205
まとめ=206
1) 熱い心で里子を養育する里親たち=206
2) 里親·里子間の「きずなの形成」こそ=206
3) 生活の中での, 自分と世界, そしてその「関係性」のとらえ直し=207
4) しばしば「発達障がい児」を養育している里親たち=208
いくつかの提言=209
1) 里子の条件に応じた養育的対応の3タイプ―養育が「ひどく難しい子」「やや難しい子」「平均的な難しさの子」=209
2) 里親役割の3類型―「実親志向型」と「シェルター志向型」, 「養育職志向型」=210
3) 乳幼児期(早期)の養育は原則として里親委託に=211
4) 里親と児童養護施設(乳児院を含む)との役割分擔を明確に=212
5) 児相の充実と, 「里親擔当」を行政職と専門職とに分化させる=213
6) 措置期間の延長を=213
7) 親代理としての里親の権利擁護と親権の一時的制限を=214
資料2. 全国里親調査集計表=216
資料3. 事前アンケート用紙=223
資料4. 事例原稿の報告書収録(諾否用紙)=229