일문목차
まえがき=15
アメリカは反省していない=16
ジャンク債を買い漁る各国の中央銀行=18
資本主義の原点に立ち戾る「公益資本主義」=20
iPhoneやiPadは, コンピュータ終焉の象徴=22
二十一世紀の主役は「開発途上国」になる=23
日本が本当に必要とされる国になるために=25
劃期的な技術を産業化するための制度を=27
貿易収支から貿易外収支へ=28
日本が描くべき成長戦略と二つの「規制緩和」=30
夢を実現するには, ふたつの方法がある=33
二〇〇七年版のまえがき=37
IBMのパソコン部門売却が意味するもの=37
表舞臺を去る「パソコン時代」の主役たち=38
世界をリードしたアメリカの新興企業=40
先を読む資本家と若い経営者たち=41
ネットバブルはなぜ崩壊したのか?=42
ドットコム企業への投資はしない=43
エンロンの破綻は起こるべくして起こった=44
アメリカに理想のガバナンスはない=46
そして, ソフトウェア産業とサービス産業だけが残った=47
買収でひとつの業界が衰退した=48
市場万能主義は破綻しかけている=49
中身のない, 数字だけの景気拡大=50
財務ゲームに踊らされて力を失ったアメリカ=53
第1章 破綻に直面する資本主義=55
内部留保は中長期の経営に不可缺=55
利益率一〇〇%の企業が生まれた=57
「知的工業製品」が生んだ新しいビジネスモデル=58
リスクを引き受けたベンチャーキャピタルの意義=60
新しい基幹産業が生まれない閉塞状況=61
ベンチャーキャピタルは死んだ=62
小さな成功ばかり志向するベンチャー企業=64
金融商品化してしまった企業, 産業=65
リストラとIRに奔走する経営者=66
株価の上昇だけを目的にする企業は疲弊する=68
数字に基づく経営の合理化=69
ビジネススクールの功罪=70
資産を圧縮すれば, ROEは上がる=73
ROEを株価に結びつけるのはたんなる流行=74
時価会計, 減損会計とは何か?=75
景気の振幅を激しくする時価会計, 減損会計=76
アメリカの真似ではない, 新しい資本主義のルールを=78
「企業は株主のもの」は間違い=80
企業をむしばむCEOゴロ=82
ストックオプション制度は何のためにあるか?=83
公開企業のストックオプションは廃止すべき=84
ヘッジファンドとは何者か?=86
小さな池の中の大きなクジラ=88
「ネズミ講」の肥大化という悪循環=89
資産はあっても収益力の低い会社が狙われる=90
「モノ言う株主」の言い分は矛盾している=92
ヘッジファンドを規制せよ=94
現行の資本主義システムの弱点を正す=95
「モノ言う株主」を封じ込めるにはどうすればいいか?=97
目に見えないファンド間の市場が形成されている=98
三角合併の何が問題か?=100
虚業の実業への移転=102
第2章 新しい技術でつくる新しい産業=105
世界の経済を牽引する基幹産業とは?=105
産業にパラダイムシフトを起こすコア技術=106
基幹産業が辿るライフサイクル=108
コンピュータIT産業におけるコア技術=110
IT産業は, 「脱工業化」でもサービス産業でもない=112
ソフトバンク, 樂天はIT企業ではない=113
コンピュータIT産業は衰退期にある=115
サービス業化する社会, 消費者化する企業=116
コンピュータがあれば何でもできる?=117
「ポスト·コンピュータ」の時代へ=119
社会を一変させる可能性をもつコア技術, IFX=121
CPUが速くなっても, 一向に使いやすくならないパソコン=122
必要なのは計算機能ではなくコミュニケーション機能=124
コンピュータ時代の「三種の神器」はもはや足かせ=125
インターネットはその可能性を十分に発揮していない=126
機械が人間に合わせるという考え方=128
「顔の見えるコミュニケーション」を実現するPUC=130
遠隔教育や遠隔医療もより身近なものとなる=132
PUC分野の基礎技術=133
重要なのはインターフェースではなく, 中身のソフトウェア=135
iPhoneやiPadの中身は古いコア技術=137
アップルが「主役」であり続けるのは不可能=138
成果が見えはじめたPUCの技術群=139
新しい基幹産業を創出する会社の驚くべき成長力=141
ソフトウェアとハードウェアが一体化することの意味=143
PUCをリードする可能性がある日本=145
PUCが企業経営にもたらすインパクト=146
経済が文化をつくり, 技術が政治をつくる=147
新しい資本主義と新しい民主主義の時代へ=148
第3章 新しい価値を生み出す会社の仕組み=151
会社経営の全権を委任されるCEO=151
CEOの人事はどのように行われるか?=153
社外取締役が過半数を占めるアメリカ企業=154
大きな権限をもつ社外取締役=156
機能しなかったアメリカ型のコーポレート·ガバナンス=157
コーポレート·ガバナンスは「形」ではない=159
ベンチャーキャピタルは「事業持ち株会社」=161
「一点突破」型のリスク回避=162
ベンチャー企業の二種類のリスク=165
ビジョンが資本と出会ったとき, 新しい会社が生まれる=167
肩書きは, 必ずしも上下関係を意味するものではない=168
社長よりも部長のほうが高い報酬をもらうこともある=170
シリコンバレーの成長を支えた精神=172
これからは新しい中小企業の時代=173
リストラに走る大企業, 雇用を増やすベンチャー企業=175
藝術家のようなクリエイティビティが大きな意味をもつ=176
最大公約数的なマーケティングで新しいものは生まれない=178
目的意識を共有するフラットな組織をつくる=179
ベンチャー企業の財務諸表は倒産前の会社に似ている=182
まだ誰も信じない未来のビジョンに投資する=183
自分がほしい, 使ってみたいという主観が不可缺=184
日本のベンチャーキャピタルは保守的か?=186
投資ではなく, 融資に近い日本のベンチャーキャピタル=187
経営と資本を分離する=188
直接金融に似た役割をもっていた日本の銀行=189
日本の中小企業に未来はあるか?=190
ベンチャーキャピタルに代わる新しい投資の仕組み=192
リスクキャピタルの主役は事業会社=194
企業が新しい技術に投資しやすい環境をつくる=195
国が果たすべき役割も変わっていく=196
見直されるコーポレート·ガバナンスのあり方=198
第4章 事業によって途上国の貧しさを解決する=201
ベンチャーキャピタルとの出会い=201
考古学からビジネスへ=203
経営者からベンチャーキャピタリストへ=204
誰もやったことのないビジネスにお金を出す=205
社会に貢献することのできる事業をつくる=208
「開発途上国」の貧しさを解決する=211
なぜ援助はうまく機能しないのか?=213
バングラデシュではじまった新しい事業=215
利益が社会貢献に使われる仕組み=218
新しい技術を使えば, 投資効率は劇的に高まる=221
「先進国」から「途上国」へという構図は崩れる=223
ブラック·ネットに続く日本の企業=226
援助ではなく事業として位置づけることで持続性が高まる=229
社会に貢献したから利益があり, 利益があるからまた貢献できる=231
「開発途上国」こそ, 日本が力を発揮すべき場所=233
ビジネスとしても成り立つマイクロファイナンス=235
これまで銀行の口座をもてなかった人びとの力になる=238
マイクロファイナンスの専門家を多く育てる=240
飢餓や栄養不良の問題とどう向き合うか?=243
国連旗のもとでの民間による支援=246
貧しい国の人びとから教えられること=248
ODAの定義を見直す=249
「新ODA基金」は途上国向けの「減らないファンド」=252
アフリカは可能性に満ちている=253
アフリカの自立を助ける三つの事業=257
欧米の経済理論に翻弄された国=259
「ぜひ日本企業にやってもらいたい」=261
日本が制度やモデル, ルールを輸出する国になる=263
第5章 「公益資本主義」がつくる, これからの日本=267
ビリオネアが幸せとはかぎらない=267
手段と目的の取り違えが, 現在の資本主義における最大の缺点=269
GDP至上主義で人類を幸せにすることはできない=270
GDPは増えるが, 財政支出も増える=272
若い時代に儲け, 老後は慈善活動に使うというやり方=273
「公益資本主義」とは, 本来のあるべき資本主義=275
日本の経営理念や企業哲学とも共通する「公益資本主義」=278
現在の経済学が抱える問題点=280
不健全な経営が大きな格差をもたらす=281
コツコツと実業を積み重ねていく経営が評価されるべき=282
「市場原理」は絶対的なものではない=284
破壊と混乱が起きた後で市場に介入しても遅い=286
「顔の見える金融」を大切にする=288
公益資本主義に賛同するノーベル賞級の経済学者と共闘する=290
公益資本主義における企業の価値基準をつくる=292
創造性, 幸福感, 柔軟性を高める=294
小さな企業と同じような状態を大企業のなかにもつくる=297
社会への貢献によって儲けることのほうが幸せ=209
信念や志を語ることと矛盾しない経済理論=301
「公益資本主義の成功例」を発信していく=302
どこの国も実現していない基幹産業を育てる=304
「投資減税」によって技術開発を促す=306
投資の対象は日本だけでなく, 海外へ広げていく=307
三~五年以上株式を保有しなければ議決権を行使できない=310
短期間で売却するためのインセンティブを消す=312
中長期の研究開発に投資したい人は多い=314
株主の利益よりも乗客の安全と安心を優先する企業=315
公益資本主義のもとで, 日本を中長期の繁栄へと導く制度=316
技術の議論なくして付加価値の高いサービス業は成り立たない=319
多様性の時代におけるグローバルなものの考え方とは?=323
公益資本主義とともに海外へ出る=326
世界から必要とされる二十一世紀の日本へ=329
補論 IFXとコミュニケーションの進化=333
属性がなければ電話番号も単なる数字の羅列=333
リレーショナル·データベースの限界=335
ほとんどの情報はきれいに構造化できない=337
「構造化されていないデータ」を扱う新たな仕組み=338
ビッグデータを扱うためのデータベース技術=340
すべての患者の電子カルテを統合したデータベースは可能か?=341
IFXの衝撃=342
ソフトウェア分野における「産業革命」=344
ピア·トゥ·ピアがインターネット本来のあり方=345
「クラウド」という言葉は一時の流行=346
インターネットのポテンシャルを最大限に生かす=347
デジタル革命の本質とは何か?=348
アナログが再び見直されるようになる=350
二〇〇七年版へのあとがき二十一世紀へのビジョン=355
あとがき 原鉄道模型博物館一〇〇ヵ国語の解説=360