일문목차
はじめに 日本経済, 本当のところ, どうなのか?
「想定内」どころではなかった消費税増税の悪影響=12
成長を引っ張った「民間消費」に深刻なダメージ=13
経常赤字·貿易赤字はマズいことなのか=15
無用な誤解や神話を取り除いて考える=17
第1章 アベノミクス1年目で起きたこと
アベノミクスは「成長」に特化した政策パッケージ=22
「三本の矢」が経済に好影響を与えるメカニズムとは?=25
「アベノミクス」「異次元緩和」という名称が助けに=27
経済状況の回復には「期待」が大きな役割を果たす=29
どんな循環が続けば経済は良くなるのか=31
豫想インフレ率·消費者物価指数が上昇=33
1年で25%の円安, 株価は72%上昇=35
実体経済はどう改善したのか=37
民間消費を押し上げたのは株高·円安による資産効果=38
企業の設備投資は緩慢な動き=40
実質GDPの拡大に大きく貢献した公共事業=42
実は緊縮財政だった2014年度豫算=43
輸出は横ばい, 輸入は増加=44
第一の矢でマネーも着実に動き出した=45
雇用者数は増加したが正規雇用は減少=48
賃金が伸びなかった2つの理由=51
物価は着実に上昇に転ずる=54
この章のまとめ=56
第2章 円安なのになぜ輸出が増えないのか
輸入·輸出を「貯蓄と投資のバランス」から考える=60
経常収支赤字は財政の危機につながるのか?=63
経常収支は黒字減少, 貿易収支は赤字拡大=65
国際収支の構造は経済発展が進むと変化する=67
輸出の「価格」は上がっているが「量」が伸びない=71
輸入額急増は景気回復が進んだから=75
円安なのに輸出が低迷する5つの仮説=77
相手国の景気が良くなければ輸出は伸びない=79
「Jカーブ効果」とは何か=80
円安が進んでも輸出が増えにくい日本メーカーの構造=85
輸出の主力は「最終財」から「資本財」にシフト=88
量よりも質による高付加価値化を目指した日本企業=90
日本の輸出競争力は低下したのか?=91
世界的な投資活動が停滞しているから?=92
貿易赤字が続いても円は海外に流出しない=93
「貿易赤字だと外貨が稼げない」という話は誤り=94
貿易黒字でなければ日本経済は成長できないのか=96
この章のまとめ=100
第3章 長期円高の大きな後遺症
大リーグボール養成ギプスをつけて戦わされてきた日本企業=104
望ましい為替レートとはいくらなのか=105
金融政策の無策が企業の血の滲む努力を吹き飛ばす=107
「円が信頼されているから円高になる」に根拠はない=109
「国際金融」という言葉につきまとうネガティブなイメージ=110
金本位制が持つ為替レート安定化のメカニズム=111
金本位制から離脱, 復帰, そして大恐慌へ=114
第2次大戦への反省からつくられたブレトンウッズ体制=115
先進国が次次と固定相場制から変動相場制へ移行=116
固定相場制のほうがメリットが大きい国もある=118
経常赤字と黒字を繰り返しながら成長してきた日本経済=120
適切な金融政策の一番の恩恵は家計消費の増加=122
この章のまとめ=125
第4章 消費税増税で沈む日本経済
東日本大震災を上回る深刻な落ち込み=128
「駆け込み需要と反動減」「実質所得減少」のインパクト=131
非耐久財, サービス消費の落ち込みも大きかったのが特徴的=135
各種指標の悪化は6月末には判明していた=137
株価と為替の動きは前回増税時よりも堅調=138
景気動向指数の悪化は前回増税時よりも深刻=140
家計消費はV字でなくL字型回復=141
企業の生産活動も全体的に低調=143
設備投資も大きく落ち込み, 今後も期待薄=146
円安ながら輸出は横ばい, 輸入は反動減で低下=147
一人あたり賃金も雇用者報酬全体も前回より悪い=149
今後に不安が残る有効求人倍率·完全失業率=153
前回増税時より大きかった民間消費の駆け込み需要=154
マイナス成長もありえる2014年度の実質GDP=155
樂観的な政府·日銀の見通し=157
「増税の影響は想定内」という, メディアの誤った判断=160
メディアはなぜ今回も評価を誤ったのか=164
この章のまとめ=166
第5章 増税を延期し, アベノミクスを再機動せよ
第一の矢が目指す「豫想インフレ率上昇」は足踏み状態=168
「リフレ·レジーム」強化のための2つの柱=173
名目GDP成長率3%維持のために追加緩和を=175
消費税増税と緊縮財政のブレーキで反転した第二の矢=176
なぜ公共投資が下支えできなかったのか=178
中所得者層の家計負擔増への対策も不十分=179
消費税率10%への引き上げは最悪手=183
消費税増税は財政健全化につながらない=185
世代間格差, 所得格差, 税の不公平がより深刻に=186
消費税増税は「国際公約」ではない=188
増税を先送りすると長期国債が売られるのか=192
第三の矢·成長戦略のキーワードは「オープン·レジーム」=193
この章のまとめ=196
おわりに 経済失政は繰り返されるのか
景気回復の恩恵はまだすべての人に行き渡っていない=200
為政者の誤った判断が, デフレ·円高を長引かせた=202
英国のポリシーミックス失敗を教訓とすべき=203
1997年の経済失政を繰り返してはならない=205
付録 よくわかる! 国際収支統計の仕組み
そもそも「国際収支統計」とは何なのか=210
国際収支統計とは「居住者」と「非居住者」間の取引=212
国際収支統計の項目をみてみよう=216
(1) 経常収支=216
(2) 資本移転等収支=219
(3) 金融収支=219
2014年1月からの新基準で何が変わったか=221
記載ルールその1. 何が貸方? 何が借方?=224
記載ルールその2. 複式計上の原理とは?=226
「黒字」「赤字」は何を意味するか=227
「貿易統計」とはどこが違うのか=229
注=232
参考文献=237