일문목차
反知性主義者たちの肖像 / 内田樹
「知性的」と「反知性的」を分かつもの=19
知性とは集団的な現象である=22
理想主義が最悪の反知性主義を生むとき=24
陰謀史観はなぜ繰り返し現れるか=26
人類史上最悪の「反知性主義」事例=29
先駆的直感には時間が関与する=32
「社会的あるいは公共的」であることの条件=36
反知性主義を決定づける「無時間性」=40
「未来を持たない」ことを代償として=45
「隠された真実」の発見=47
反知性主義者のほんとうの敵=51
デマゴーグは反復を厭わない=53
政治にマーケットは存在しない=55
「国民」という想像の共同体=57
反知性主義の本質=60
反知性主義, その世界的文脈と日本的特徴 / 白井聡
0. はじめに=65
1. 反知性主義の定義と一般的特徴=66
2. 現代の反知性主義の文脈 I=70
3. 現代の反知性主義の文脈 II=80
4. 反知性主義の日本的特徴=93
5. 否認先進国日本=109
「反知性主義」について書くことが, なんだか「反知性主義」っぽくてイヤだな, と思ったので, じゃあなにについて書けばいいのだろう, と思って書いたこと / 高橋源一郞
速さ=115
もっと, 速さ, それから「歪み」を正すことについて=120
もっともっと速さ, 女のように=125
どんな兵器よりも破壊的なもの / 赤坂真理
わかったふりはしたくない=133
憲法の構成を見ることは, 国を見ること=134
密着か, さもなくば孤立か=136
明治期の秘密のパラドックス=137
あらかじめトップが免責されたシステム=139
「親密な関係にある他国」に守られ=142
クーデターで成った政府であるがゆえ=144
言葉にしたことのない生きづらさ=145
戦後70年の自虐と自慢 / 平川克美
戦争を知らない大人たち=153
自分が何も知らないということを知らない=157
大衆煽動の強力なツールとして=160
知性的だった戦後ドイツの宰相=164
被害者という立ち位置を選択した日本人=167
大人の政治家の不在=169
わたしたちが正視すべきもの=172
いま日本で進行している階級的分断について / 小田嶋隆
教養とは無縁な場所から=177
「知性」を「道具」としてとらえる人びと=179
俗流「ヤンキー論」を排す=182
「マイルドヤンキー」の語義矛盾=184
「出来杉君」と「ヤンキー」の価値観の違い=185
「戦後民主主義」という優等生思想=189
進行する「分断」のストーリー=191
生涯を決定づける分断は15歳のときに=194
本物の階級が形成される前に=196
身体を通した直感知を / 名越康文 ; 内田樹
最初に缺落感ありき=203
知性を駆動させる源は「負けず嫌い」?=207
渴望状態にあると生命力は上がる=211
古い歌謡曲の持つ文化空間=213
「渡世の仁義」の身体化=217
知性を知性たらしめているもの=222
知性は共同体的に動くもの=226
身体を通した直観知=230
文学の本質は死者と共感する体験=233
時間と空間を折りたたむ=236
体験的「反知性主義」論 / 想田和弘
知性の発動にショートカットはない=243
テレビ·ドキュメンタリーの臺本至上主義=245
効率と豫定調和=248
「安全策」がドキュメンタリーを殺す=249
観察映画の「十戒」=250
日本社会に巣食う臺本至上主義=反知性主義=252
原発事故と反知性主義=253
反知性主義の疾病利得=254
私たちの反知性主義=256
科学の進歩にともなう「反知性主義」 / 仲野徹
意図されたものではないけれど=261
(あまり)考えなくてもできる実験=262
一本釣りからトロール漁業へ=265
「赤の女王」は走り続けるしかない=267
科学の終焉?=270
研究と大学の「資本主義化」=272
生命科学だけの問題か=274
あらがうことができるのか=276
科学者としての責任=279
「摩擦」の意味―知性的であるということについて / 鷲田清一
分断の過剰=285
「知性的」ということの意味=292
多文化性という淵=296