일문목차
はじめに=1
序章 人口減少, 高齢化と中山間地域における「買い物弱者」=15
1. 人口減少, 高齢社会と事業所数の減少=15
2. 「買い物弱者」問題の構図と取り組み―本書の構成―=19
第I部 中山間地域の移動販売, 買い物代行, バス送迎
第1章 大分県佐伯市/買い物弱者を支える多様な展開 : 買い物代行, 配食サービス, 移動販売, 出張美容室=30
1. 佐伯市番匠商工会による(買い物代行)=32
2. NPOと飲食店による(配食サービス)=39
3. 個人営業のバス型移動販売(ママサン号)=42
4. 中山間地域を走る出張美容室(やすらぎの山中家)=47
5. 縮小時代の中山間地域と移動販売=51
第2章 高知県土佐市/30年にもわたるバス型移動販売 : 地元スーパーのサンプラザとハッピーライナー号の展開=58
1. 移動販売の輪郭=59
2. サンプラザと移動販売の展開=62
3. ハッピーライナーの仕組みと現状=65
4. 持続性のある事業に向けて=73
第3章 鳥取県日野町·江府町/山間地の閉鎖店舗を引き継ぎ, 移動販売 : 店舗5店, 移動販売車5臺を展開(安達商事)=76
1. 店舗を引き継ぎ, 移動販売を展開=76
(1) 日野町, 江府町の事情=77
(2) 5店舗を引き継ぎ, 移動販売を積極化=82
2. 最後の1マイルの移動販売から, 地域の安心·安全まで=86
3. ひまわり号に同乗して=90
4. どのように継続していくか=94
第4章 秋田県横手市/無料送迎バスを運行する地元スーパー : 山間地に9路線を展開(マルシメ)=97
1. 条件不利の秋田県横手市=97
2. 地元貢献を深く意識するマルシメとスーパーモールラッキー=104
3. 無料シャトルバスの運行=108
4. 無料シャトルバス事業の成果と課題=113
第5章 岩手県西和賀町/社協, スーパー, ヤマト運輸が連携する買い物支援 : 買い物代行と見守り(まごころ宅急便)=119
1. 急角度の人口減少, 高齢化が進む西和賀町=119
2. 「まごころ宅急便」の始まり=121
3. 「まごころ宅急便」の仕組み=128
3. 「まごころ宅急便」からの拡がり=135
第6章 北海道札幌市/店舗, 宅配に加え, 移動販売車75臺を展開 : 北海道全域を視野に入れる(コープさっぽろ)=138
1. コープさっぽろの歩みと事業の輪郭=144
2. 移動販売車「おまかせ便カケル」の展開=149
3. 発祥の地「夕張」での展開=155
(1) 人口激減の夕張市=156
(2) 夕張の炭住を行く=160
4. 人口減少, 高齢化における宅配と移動販売=164
第II部 中山間地域に店舗を展開
第7章 宮城県丸森町大張地区/住民出資の共同売店を展開 : 食料品店が閉鎖, 商工会主体にスタート(大張物産センターなんでもや)=170
1. 大張物産センターなんでもやの設立=170
2. 進化するなんでもや=175
3. 人口減少, 高齢化の進む中でのなんでもや=180
第8章 岩手県北上市口内町/共同売店化する農産物直売所とJA売店跡の再開 : 人口減の旧町の仕事と暮らしを支える(あぐり夢くちない, 店っこくちない)=184
1. 口内町と農林産物直売所(あぐり夢くちない)=185
2. まちづくりに向かうNPO法人くちない=192
3. 人口減少, 高齢化の中山間地域の暮らしの支援=195
第9章 島根県美郷町/閉鎖されたミニスーパーを商工会有志で復活 : 調剤薬局を組み合わせる新たな取り組み(産直みさと市)=200
1. 50年で人口が3分の1になった島根県美郷町=201
(1) 急激な人口減少と高齢化の進展=202
(2) 美郷町の事業所の急激な減少=206
2. 美郷町商工会と「産直みさと市」の展開=210
3. 新たな可能性に向かう取り組み=218
第10章 沖縄県/100年の歷史を重ねる共同売店 : 人びとの暮らしを支える仕組みと課題=221
1. 奥共同店にみる共同売店の成立と発展=222
(1) 本島最北の国頭村奥区で成立=224
(2) 地区の産業拠点として機能=227
(3) 売店, ガソリンスタンド, 製茶工場が残る現在=230
2. 沖縄の地域条件と共同売店の展開=234
(1) 本島北部(山原)の地域条件と人口減少=235
(2) 共同売店の機能と新たな分解の方向―直営, 請負, 個人商店化, 閉鎖に分化·再編=239
(3) 沖縄の辺境で続く共同売店―本島北部と離島=242
3. 辺境の高齢者を支える共同売店=245
(1) 本島の辺境, 北部東海岸に立地―高齢化した地区唯一の店として残る(国頭村/楚洲共同店)=246
(2) 本島北部中心都市の名護市東海岸の辺境に立地―高齢者のみの地区に残る(名護市[旧久志村]/嘉陽共同店)=251
(3) いったん閉鎖し, 区所有の直営で再開した売店―地区に必要なものとして再認識(東村/川田区売店)=254
4. 新たな地域条件の下での模索=259
(1) 本島北西部に残り, 高齢者を支える―量販店, コンビニとは別の世界を形成(喜如嘉共同店)=260
(2) リゾート開発が進む中の共同売店―新たな環境条件にどのように向き合うか(東村/慶佐次共同売店)=265
(3) 都市化が進む本島中部西海岸の共同売店―ミニスーパー化して存続(恩納村/恩納共同組合[共同売店])=270
5. 沖縄共同売店の意義と未来=273
補論 各地の多様な取り組み
1. 島根県雲南市(旧掛合町)/集落に唯一残った商店が1996年から移動販売 中山間地域の高齢者を週1回訪れる(泉商店)=287
2. 島根県松江市/ほっかほっか亭から食品加工, 配食·買い物代行サービスへ 故郷の活性化を目指す社会企業家(モルツウェル)=292
3. 福島県相馬市/朝市とリヤカー「海援隊」を展開 最後の1人まで支援したい(相馬はらがま朝市クラブ)=297
4. 高知県四万十市(旧西土佐村)/地区唯一のJA店を引き継ぐ 住民が出資する株式会社(大宮産業)=304
5. 島根県松江市(旧鹿島町)/閉鎖されるJA店を引き受ける 過疎の漁村で雇用とサービスを提供(マルコウ, まるちゃんストア)=309
6. 岡山県赤磐市仁美地区/高齢者ボランティアが店舗と配達 「年金をもらっている」人びとの取り組み(まちづくり夢百笑)=315
7. 島根県雲南市(旧掛合町)/廃校に住民組織がマイクロスーパーを開店 ボランタリーチェーンに加入する(はたマーケット)=322
8. 北海道/地元最有力コンビニチェーンが過疎地に進出 最後の500mまで來ている(セイコーマート)=328
9. 島根県美郷町(旧邑智町)/山間地集落のデマンド交通の取り組み 地元NPOが住民をワゴンで有償輸送(別府安心ネット)=335
10. 島根県吉賀町/山間地でデマンドバスを運行 通学と通院を意識した展開(吉賀町バス)=342
終章 条件不利地域の暮らしを支える=351
1. 買い物弱者を支える「方式」と「擔い手」=351
2. 中山間地域と買い物弱者問題を追い求めて―あとがきにかえて=358