일문목차
はしがき=3
序章 いくつもの戦場で玉砕命令の根拠とされた『戦陣訓』とは何か
太平洋戦争時の諸悪の根源か?=14
「サムライの軍隊」と唱えることの恐ろしさ=15
近代の戦争では敵はどこまでも敵である=18
敵に包囲された琉黄島の日本軍は何をなすべきだったのか=19
日本軍の誤ったみち=21
第一章 武士道が生まれた理由
第一節 武士道に教本はない
さまざまな武士道=26
武士にはさまざまな性格がある=28
文を重んじ武を軽んじる日本=30
第二節 平安時代なかばから室町時代までの武士と武士道
日本的家の出現によって武士が登場した=33
農村の指導者が武士になる=34
武士に求められた資質=38
武士団の発展=41
戦闘集団の成立と「弓馬の道」=44
主君への忠誠と恥を知る生き方=47
鎌倉幕府の立場=48
鎌倉幕府の武士道=50
室町時代の到来=52
公家化する上流武士=53
第三節 戦国時代, 安土桃山時代, 江戸時代の武士道
戦国大名の登場=56
家臣に支えられた戦国大名=59
『甲陽軍鑑』の武士道=60
『三河物語』が記す主従の絆=62
天下国家を意識した『五輪書』=64
江戸時代の儒学者の武士道=66
『葉隠』の死に狂いの武士道=68
古い時代にあこがれた山本常朝=69
江戸時代の多様な武士道=71
第二章 近代国家の新たな軍隊の誕生
第一節 国家を意識した幕末の武士道
日本を一つにした尊王論=74
尊王壤夷思想のもとになった平田篤胤の国学=76
尊王壤夷で国をまとめる=78
吉田松陰の武士道=82
水戸藩の武士道=84
第二節 明治維新と日本軍の成立
衰えゆく武士の軍隊=85
劃期的な奇兵隊の創設=88
身分を超えた人材の登用=89
幕府を倒した庶民の声=91
古いものと新しいものが併存する明治維新=94
諸藩の軍隊を寄せ集めた官軍=96
大村益次郎の兵制整備とかれの暗殺=98
徴兵制への動き=99
徴兵令の実施=102
第三節 山県有朋と軍制の整備
武士道を軍隊に持ち込む=106
軍隊を国民教育の場とみた山県有朋=108
戦前世代の軍隊観=109
武士の反乱を鎮めた鎮臺兵=111
竹橋事件の衝撃=113
第四節 『軍人勅諭』の下賜とその役割
『軍人勅諭』の背景=115
大元帥の下のサムライの軍隊=117
第三章 『戦陣訓』成立への流れ
第一節 対外戦争の時代の訪れ
急速に進む日本の近代化=122
対外戦争用の軍隊への転換をはかる=125
鎮臺が対外戦争用の師団に変わる=127
臺湾出兵の衝撃=130
朝鮮半島への進出を目指す軍部=132
第二節 近代化の中での武士道の変化
御用学者西周と武士道=135
幕府の学者から陸軍の学者に転じた西周=138
武士道は消失したか=140
忠義を重んじる国民武士道=142
井上哲次郎の武士道にたつ国民道徳論=144
国民道徳論の広まり=146
異端とされたキリスト教徒の武士道論=147
個人主義的性格が強い新渡戸稲造の武士道=150
武士道はキリスト教思想に通じる=152
第三節 あい次ぐ戦争と軍部の勢力拡大
先進国になるために=154
強大な清国との戦争に踏み切る=156
対外戦争の場で降伏より自決を勧めた山県有朋=157
日本の生命線という発想=159
官僚的発想で硬直した日本軍=162
日中戦争へのみち=164
『戦陣訓』の示達までの流れ=165
第四章 『戦陣訓』とその影響
第一節 『戦陣訓』の本文(簡単な解説を付す)
第二節 日本の敗戦と『戦陣訓』の役割
『戦陣訓』の広まり=187
戦時中の井上哲次郎の武士道論=189
日本軍の中での『戦陣訓』の扱い=191