일문목차
はしがき=1
地図 ラテンアメリカの独立国=12
序章 ラテンアメリカ―女性が活躍する21世紀 / 国本伊代=13
ラテンアメリカ女性史関係年表=14
1. 21世紀のラテンアメリカ社会=16
グローバリゼーションの影響=16
「人間開発指数」でみるLA諸国=18
格差社会と貧困の連鎖=19
2. 女性をとりまく社会·経済状況=20
グローバル化とLA社会の女性=20
LAの女性をとりまく社会経済環境=22
LA諸国におけるジェンダー格差=24
マチスモ文化の普遍性と変容=26
3. 政治から社会を変えるLA諸国=29
女性の政界進出=29
LA諸国におけるジェンダー·クオータ制=30
クオータ制の成果と課題=32
21世紀のジェンダー問題=34
[付表]
1. ラテンアメリカ20カ国と日本の基礎データ=35
2. ラテンアメリカ20カ国と日本の女性をめぐる社会経済指標=36
3. ラテンアメリカ20カ国と日本のジェンダー·ギャップ指数(GGI)と女性教員の占める割合=37
4. ラテンアメリカ20カ国と日本におけるジェンダー·クオータ制と女性の政界進出=38
第1章 アルゼンチン―20世紀の遺産を相続して / 睦月規子=39
アルゼンチン女性史関係年表=40
1. 新世紀 : 危機の幕開け=42
メネム時代の終焉=42
幕間の混乱=43
キルチネル時代の開幕=44
もう一つのキルチネル政権 : 夫から妻への大統領交代=45
2. クオータ法から四半世紀 : 女性の社会進出=47
ぺロン党女性政治家の系譜=47
専門職の女性化と財界エグゼクティブ=50
勞働組合ジェンダー·クオータ法=52
3. 格差社会の現実=52
経済活動の男女格差と「女性間格差」=52
働く女性の家庭生活 : マチスモと「3歳神話」=54
性と生殖 : 若年出産と妊産婦死亡の割合=55
第2章 ボリビア―激変する体制と女性たち / 重冨惠子=59
ボリビア女性史関係年表=60
1. 政治·社会変動=62
民主化と近代化=62
混乱期=63
多民族国の誕生=64
2. 女性政策の進展と指標改善=65
女性政策をめぐる全国的行政組織網の誕生=65
混乱期における女性の社会参加=65
法整備の進展と指標改善=66
3. 残る課題と新しい課題=68
都市と農村の格差=68
地方自治体における女性の参加=69
グローバリゼーションと新しい傾向=71
脱植民地化に向けて=72
第3章 ブラジル―ジェンダー格差克服の挑戦 / 三田千代子=75
ブラジル女性史関係年表=76
1. 婚姻解消の実現と家族形態の多様化=78
女性のためのマグナ·カルタ制定まで=78
教会の影響下での離婚法の成立=79
家族形態の多様化=80
小規模化する家族構造=80
家族形態と貧困=81
2. 女性の教育と就労=82
教育の普及と高等教育の変化=82
女性の就労とジェンダー格差=84
家事と就労の兩立=86
3. DV防止法の成立とその限界=88
ブラジルのDVの実情=88
マリア·ダ·ペニャ法の成立=89
続く女性殺害事件=90
4. 女性の政界進出=90
政治参加の始まり=90
女性割当て制からジェンダー割当て制へ=91
2014年10月総選挙と女性=92
第4章 チリ―女性大統領の誕生と政治環境 / 杉山知子=95
チリ女性史関係年表=96
1. 民主主義の定着と社会の変化=98
1990年の民政移管の背景=98
コンセルタシオン政権とピノチェトの影=99
経済成長·貧困削減·格差是正=100
2. 女性を取り巻く政治的変化=101
ピノチェト軍事政権下の女性=101
女性と民政移管=102
国家女性庁(SERNAM)の創設=102
保守性の残る社会におけるDV観·離婚観=103
2000年代以降のジェンダー政策の変化=104
3. 女性大統領誕生と社会の変化=105
初の女性大統領の誕生=105
女性大統領の試練=106
ジェンダー政策の進展=107
バチェレ政権の社会的影響=109
第5章 コスタリカ―女性の地位向上の加速 / 丸岡泰=111
コスタリカ女性史関係年表=112
1. 初の女性大統領選出の背景=114
アリアスに選ばれた女性大統領=114
チンチージャ候補の大統領選挙=115
チンチージャの家族政策=116
チンチージャ政権の実績と評価=117
2. 女性の政治参加の制度化=118
ジェンダー·クオータ制の導入=118
同数制と交互制の制度化=120
近年の女性議員数の低迷=121
3. 責任ある父親の法律=122
「責任ある父親の法律」制定の背景=122
「責任ある父親の法律」と食費年金制度=123
新制度の影響と課題=124
第6章 コロンビア―階層を超えて平和を求める女性たち / 幡谷則子=127
コロンビア女性史関係年表=128
1. 「紛争後社会」への歩み=130
治安強化政策と経済危機からの回復=130
投降兵士の社会復帰と強制移住者の問題=131
ネオリベラル経済開発路線の定着=132
サントス政権の和平政策=133
2. 女性運動史と今日までの成果=134
コロンビア女性運動史の特徴=134
第1期 : フェミニスト運動と勞働運動=135
第2期 : 「国連女性の10年」との雁行=136
民衆女性の組織化=137
第3期 : 女性をめぐる政策と制度の変遷=138
21世紀コロンビア社会における女性の姿=139
3. 紛争社会に生きる民衆女性=141
紛争と暴力=142
強制移住と移住後の暴力被害=142
農村女性に対する支援政策と土地返還=143
紛争後社会を見据えた連帯経済組織=143
農村女性による「食糧の安全保障」活動=144
沈黙を破る : 女性組織による真実究明活動=145
女性たちの連帯を支えるネットワーク=146
第7章 キューバ―平等主義と自由化の狭間を生きる女性たち / 畑惠子=147
キューバ女性史関係年表=148
1. 20世紀末以降の社会の変化=149
転機に立つキューバ=149
1990年代の経済危機=150
貧困·格差の拡大=151
女性への影響=152
2008年の経済危機と構造改革=152
2. 女性が生きる状況=154
有給産休制度改革=154
女性の経済活動=155
所得における男女格差=156
社会保障制度の再編=157
政策決定への女性の参加=158
3. キューバ社会の課題=159
革命的マチスモ=159
私的領域への関心の弱さ=160
多様な生き方の主張と受容=161
第8章 ドミニカ共和国―女性を軸に据えた国づくリと自立する女性たち / 山田望未=163
ドミニカ共和国女性史関係年表=164
1. 21世紀初頭のドミニカ社会の姿=166
外交の拡大=166
与党による内政の安定=166
経済の拡大と成長=167
社会のひずみ=168
2. ドミニカ女性の現状=169
ジェンダー平等が目指される背景=169
女性への暴力=170
女性の政治参劃=172
教育水準と社会進出=173
3. 女性が自立できる社会へ=175
貧困からの脱却=175
マイクロクレジットの可能性=176
第9章 エクアドル―多文化·多民族国家と歩む女性たち / 河内久実子=179
エクアドル女性史関係年表=180
1. 21世紀のエクアドル社会=181
新自由主義への抵抗=181
先住民と女性の権利の拡張=183
出稼ぎと家族の変容=184
2. 21世紀のエクアドル女性たち=186
統計からみる21世紀のエクアドル女性=186
民族格差と女性=186
3. 先住民社会と女性の権利=187
先住民女性をめぐる環境=187
先住民女性の自己決定権=189
先住民女性への支援の現況と課題=190
第10章 エルサルバドル―女性の権利と命をめぐる論争 / 笛田千容=193
エルサルバドル女性史関係年表=194
1. 21世紀エルサルバドル社会の姿=195
民主政治の持続と左派政権の誕生=195
長引く景気低迷と投資·雇用情勢の悪化=197
マラスの脅威=198
2. 女性をとりまく政治·経済·社会状況=198
女性の政治参加の拡大=198
岐路に立つ縫製マキラ=200
フェミサイド(女性殺し)の社会現象化=201
3. 女性の権利と命をめぐる論争=202
女性運動の先駆者プルデンシア·アヤラ=202
内戦下の女性運動=203
中絶規制法が最も厳しい国へ=203
第11章 グアテマラ―民族の階層のくびきを超えて / 桜井三枝子=207
グアテマラ女性史関係年表=208
1. 女性運動の変遷=210
女性運動先駆者の時代(19世紀前半~1985年)=210
女性運動組織の誕生(1985~94年)=210
女性運動の隆盛期(1994~99年)=211
21世紀における女性運動と政治参加=212
2. 貧困の拡大と固定化=213
農村部の先住民女性の生活=213
都市部貧困地区の女性の生活=214
貧困からの脱却 : 家族計劃と妊産婦保健=214
マキラドーラの女性勞働者=215
教育·賃金の男女格差=217
犯罪組織による「女性殺し」の増加=217
3. 女性の政治参加の現況=218
女性の政治参加の問題点=218
低迷する投票率=219
第12章 ホンジュラス―ジェンダー格差をどう乗リ越えるのか / 桜井三枝子=221
ホンジュラス女性史関係年表=222
1. 女性参政権獲得へのプロセス=223
独立国家と女性の地位=224
フェミニズムと反帝国主義運動の萌芽=224
女性ストライキ指導者の出現=225
女性参政権の獲得とその後の運動の拡大=226
2. 農村部と都市部の女性運動組織=226
20世紀後半以降の政治的·経済的背景=226
メスティサ農婦の闘い=228
家族計劃の普及=228
都市部のフェミニスト運動=229
国際的潮流を受けて=229
法整備と政策の進展=230
3. 20世紀末~21世紀初頭の女性たち=230
所得格差とマキラドーラ問題=230
女性に対する暴力=232
女性の政治参加とジェンダー·クオータ制=232
第13章 ジャマイカ―知と行動と連携によるサバイバルと挑戦 / 柴田佳子=233
ジャマイカ女性史関係年表=234
1. 21世紀初頭の政治経済の難航=236
政党政治の現状と政治文化=236
経済の低迷, 観光業の新たな試み=237
海外移住の功罪=239
2. 活躍する女性, 支える女性=240
初の女性首相誕生と女性の政治参加=240
勞働環境の現状, 格差とその是正策=241
家族 : 伝統的特徴と現代的変容=244
3. ジェンダー主流化への挑戦と課題=245
女性局(BWA)を軸とした制度整備と課題=245
教育分野での女性の躍進=247
窮状を生き抜くための知, 行動, 連携=249
第14章 メキシコ―男女平等社会の構築を目指す21世紀 / 国本伊代=251
メキシコ女性史関係年表=252
1. 2014年のメキシコ社会の姿=254
グローバル化による社会の変容=254
経済的格差の拡大と固定化=256
「貧しいが幸せなメキシコ人」の実態=259
2. 女性をとりまく経済·社会状況=260
インフォーマル経済と女性の勞働力=260
高等教育を受けた女性の社会進出=261
女性の貧困化=263
3. 男女平等社会構築に向けた努力=265
女性の人権を軽視するマチスモの伝統=265
見えざるマチスモ=265
ジェンダー·クオータ制による政治参加の拡大=266
女性たちが擔う新たな役割=268
第15章 ニカラグア―新自由主義のはざまで生きる女性たち / 松久玲子=269
ニカラグア女性史関係年表=270
1. 左派政権の再登場と保守化=272
新自由主義は何をもたらしたか=272
左派政権の復活と保守化=274
2. 女性を取り巻く状況=275
政治参加=275
経済活動=276
教育·健康=277
女性政策とフェミニズム運動=278
3. 女性たちの生き残り戦略=280
移民の女性化=280
マキラドーラの女性勞働=282
国際分業と女性支援NGO=282
第16章 パナマ―運河の国の新たな挑戦と女性をとリまく社会の姿 / 笛田千容=285
パナマ女性史関係年表=286
1. 21世紀初頭のパナマ社会の姿=288
拡張されるパナマ運河と好調な経済=288
パナマ危機以降の内政=288
グローバル組織犯罪の影=290
2. 女性をとりまく政治·経済·社会状況=291
女性の政治参加 : 期待と停滞=291
「初の女性大統領」が残したもの=292
女性の教育と勞働をめ ぐる課題=294
3. 人身売買問題とその対策=295
人身売買問題へのジェンダー·アプローチ=295
パナマにおける人身売買の特徴=296
人身売買問題への取り組み=297
第17章 パラグアイ―政治の民主化と女性の社会参劃 / 今井圭子=299
パラグアイ女性史関係年表=300
1. 政治変動の軌跡と経済社会動向=302
ストロエスネル政権下の長期独裁体制=302
独裁政権の崩壊と民主化への歩み=303
民主化と経済·社会現況=305
2. 1989年政変後のジェンダー政策=306
1992年憲法=306
ジェンダー·クオータ制=307
離婚法=308
反家庭内暴力法=309
3. 女性の社会参劃 : 現状と課題=310
政治的側面=310
経済的側面=311
社会的側面=312
第18章 ペルー―変貌した21世紀社会と女性 / 杉浦篤 ; 国本伊代=315
ペルー女性史関係年表=316
1. 21世紀初頭のペルー社会=318
フジモリ政権時代の社会変動=318
グローバリゼーションによる社会変化=319
貧困層の大幅な縮小=320
2. ペルー社会の変容と女性=321
女性を取り巻く環境の変化=321
教育水準の向上と女性の社会進出=323
自立に向けた女性のエンパワーメント=325
3. ペルー社会とジェンダー=326
女性の政界進出=326
ペルー女性が直面する21世紀の社会問題=327
男女共生社会に向けた21世紀の課題=328
第19章 ウルグアイ―女性の政治参加と討議民主主義の試み / 廣田拓=329
ウルグアイ女性史関係年表=330
1. 21世紀のウルグアイ社会=331
政界の再編成と第三の勢力=331
経済状況=332
社会状況=333
2. 女性をとりまく状況=333
女性の高学歴化と「ガラスの天井」=333
19世紀社会における女性の役割=334
20世紀のウルグアイ女性=334
バッジェによる改革=335
リベラル·フェミニズムの躍進=336
軍政下の女性たち=338
3. 21世紀の政治と女性=339
女性議員による兩院超党派連合の結成=339
女性たちが勝ち取った法律=340
ジェンダー·クオータ制の成立=341
BBFの意義 : 異なる政治の仕方=342
討議民主主義の実践としてのBBF=342
第20章 ベネズエラ―女性の権利拡大の歷史とボリバル革命 / 坂口安紀 ; マガリ·フギンス=345
ベネズエラ女性史関係年表=346
1. 20世紀ベネズエラ政治社会の動き=347
軍政から民主主義の確立へ=347
1980年代以降の経済危機と政治不信=348
チャベス政権のボリバル革命=349
2. 女性の権利拡大に向けて=351
20世紀 : ベネズエラの女性運動の萌芽期=351
1970年代後半以降 : 政治領域での運動の広がり=353
国際的な動きとの連動=354
3. チャベス政権下の女性=355
新憲法制定=355
女性政策の拡大=355
政治領域での女性の躍進=356
市民社会領域における女性組織の活動=358
ジェンダー格差の国際比較=359
チャベス政権の女性性策の評価=360
参考文献=361
ラテンアメリカ全般·各章共通=361
アルゼンチン, ボリビア, ブラジル=362
チリ, コロンビア, コスタリカ=363
キューバ, ドミニカ共和国=364
エクアドル, エルサルバドル, グアテマラ=365
ホンジュラス, ジャマイカ=366
メキシコ, ニカラグア, パナマ=367
パラグアイ, ペルー, ウルグアイ=368
ベネズエラ=369
国別 女性関係省庁, 主要女性団体, 女性·ジェンダー研究教育機関=370
アルゼンチン, ボリビア, ブラジル=370
チリ, コロンビア=371
コスタリカ, キューバ, ドミニカ共和国, エクアドル=372
エルサルバドル, グアテマラ, ホンジュラス=373
ジャマイカ, メキシコ, ニカラグア=374
パナマ, パラグアイ, ペルー, ウルグアイ=375
ベネズエラ=376
人名索引=377
事項索引=382
執筆者紹介=388