まえがき第一章 従属の現実──世界に例を見ない実態1 裁判権があるのに「裁判をしない」不思議2 日本全土がアメリカの訓練基地なのか3 ドイツは主権のために地位協定を改定した第二章 従属の原点──日本とドイツの占領の違い1 占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか2 対米自主性のある人物が支配層になったか3 独立と同盟への過程でも違いが広がる第三章 従属の形成──「旧安保条約の時代」の意味1 マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」2 建前としても平等を放棄した旧安保条約3 世界史に前例のない裁判権の全面放棄第四章 従属の展開──新安保でも深化したワケ1 自主性の回復が新安保条約の建前だったのに2 積み重ねが従属を慣行にする3 平和か戦争かの決定権がアメリカに第五章 従属の深層──独自戦略の欠落が背景に1 鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの2 日本型核抑止力依存政策とその形成過程3 対米従属から抜け出す防衛政策への道あとがき