第Ⅰ部 政治支配の思想史 第1章 プラトンの支配論 ―魂への配慮としての政治 第2章 マキァヴェッリの支配論 ―その近代性に関する若干の指摘 第3章 スピノザの支配論 ―個人・社会・国家の安定化機能としての宗教 第4章 アダム・スミスの支配論 ―支配を必要としない社会のしくみを描く 第5章 J.S.ミルの支配論 ―政府の強制的介入を通じた幸福の最大化 第6章 マルクスの支配論 ―生産力の制御とゲノッセンシャフト 第7章 ニーチェの支配論 ―「力への意志」における支配概念の考察 第8章 ベルクソンの支配論 ―社会的抵抗の目的と動機 第9章 フランクフルト学派の支配論 ―<支配の理性>と<支配批判の理性>第Ⅱ部 政治支配と現代 第10章 リベラリズムと支配 ―ロールズのリベラリズムと非支配としての自由 第11章 コミュニタリアニズムと支配 ―公・私・共の三領域とその緊張関係の擁護 第12章 功利主義と支配 ―リバタリアン・パターナリズムの擁護論から 第13章 グローバリゼーションと支配 ―植民地主義の悪性を題材として 第14章 バイオテクノロジーと支配 ―フーコーの司牧権力の観点から 第15章 支配の経済学 ―自由な経済学における二重の支配 第16章 支配の社会学 ―ウェーバーの支配論 第17章 支配の神学 ―無支配を目指す未来学