第1部 日本の貧困実態と居住保障の課題(社会保障としての住宅政策―住宅行政と福祉行政の手段と体系;住宅費負担と貧困―現役世代へと広がる住宅困窮;「居住の貧困」の所得勾配―所得低下に伴う住環境の剥奪とその多様性;国際指標で見た日本の居住水準―低所得者への居住保障の脆弱性)第2部 居住保障政策の国際比較(イギリス―居住保障と市場の奇妙な相互依存;ドイツ―「社会的市場経済」と変容する州・連邦関係;フランス―歳出削減で揺らぐ「ユニバーサリズム」;スウェーデン―社会住宅を持たない国の居住保障政策;デンマーク―「自立」のための住宅セーフティネット;オランダ―自由市場化と社会住宅のターゲット化;アメリカ―場所・場所・場所に合った政策;先進諸外国の政策から何を学ぶべきか―居住保障の安定化に向けて)