序論 観光、メディア、そして拡張現実第1部 観光とメディア(偶有性の触媒としての観光―拡張現実時代の「共在」に関する一考察;オンライン・ツーリズムと観光体験;コンテンツツーリズムで読み解く拡張現実化する社会―拡張し続ける物語世界とツーリズム実践について;観光的巡礼の試みとスピリチュアル・ツーリズム―「ながさき巡礼」を事例として)第2部 マテリアリティとコンテンツ(1906年のコンテンツツーリズム―牧師・山田寅之助の聖地旅行;旧軍のバトルフィールド・ツーリズム―人吉球磨の海軍遺産による観光振興の取り組みを中心に;オートモビリティと移動身体―宮本常一におけるフィールドワークの“速度”と拡張現実;スマートフォンの中のおみやげ―縮減するマテリアリティと保持されるパフォーマンス)第3部 パフォーマンスとコミュニケーション(変化し続ける都市の歴史的想像力―地図とガイドブックから見た東京の風景;観光ルートを作る想像性と身体―メディアとしてのマップ;サウンドツーリズム研究の可能性―「都市ASMR」を事例に;分裂とつながり―現代中国におけるムスリム・コミュニティの変容と生誕祭の活発化;仮想・拡張現実空間のピースツーリズムと当事者性)