教養主義の「裏通り」第1部 地下出版界の前史(“社会運動”としての自費出版同盟―毒舌和尚・今東光と雑誌『文党』の挑戦;文藝市場社の「誕生」―烏山朝夢から梅原北明へ;「直筆原稿」のメディア論―文藝市場社の設立と直筆原稿叩き売り)第2部 地下出版界の成立過程(“変態”な教養/教養としての“変態”―逆立ちした教養主義;愛書趣味とオブジェとしての書物―軟派出版界と限定本の快楽;“談奇”の表象と東アジア―理想郷イメージとしての上海)第3部 地下出版界の成熟と瓦解(「地下出版界」の最期―大衆化するエロ・グロ・ナンセンスと珍書屋の受難;「裏道の文化」の行方―戦後に残された軟派出版界の残滓)「撹乱」する思想としての地下出版