第1部 “分断”と民主主義(アイデンティティ政治がもたらす分断―“契約国家アメリカ”のゆくえ;分断化する「中央」と「地方」―憲法の視点から改めて考えてみたいこと;サイバー空間における分断―インターネトによる民主主義の新たな可能性と民意の分断)第2部 “分断”と人権の諸相(新型コロナ対策における分断―日本型対策の諸問題;社会の分断がもたらす人権の「武器化」―マイノリティの権利の観点から;〈多文化主義による分断〉と多様性の管理―カナダにおける合理的配慮を中心に;共同体の分断と関係性の再構築―「結社による自由」の可能性)第3部 “分断”と立法・政策(職業・分断・憲法学―コロナ禍における性風俗業への持続化給付金不給付から考える;政治の分極化と外交政策―米国の対北朝鮮・イラン核兵器不拡散外交の振幅;「記録:がつなぐ「分断」―「過去、現在、未来をつなぐ国の重大な責務」としての「記録」;行政法規をめぐる分断についての一考察―ローカルルールの意義に着目して)第4部 “分断”と社会(入会地紛争にみる差異と分断―人の移動の観点から金武町杣山訴訟を再考する;災害対策関係諸法制度の複雑さがもたらす分断―「社会的亀裂」を広げる要因の考察;事業継続とレジリエンス思考―災害による分断を乗り越える;小水力発電技術の分断と再生―地域産業創生の取り組み)