序章 中国料理から見える世界史 第一部 中国料理の形成――美食の政治史第1章 清国の料理――宮廷料理から満漢全席へ第2章 近代都市文化としての中国料理――北京・上海・重慶・香港の料理第3章 中国の国宴と美食外交――燕の巣・フカヒレ・北京ダック第4章 ユネスコの無形文化遺産への登録申請――文思豆腐から餃子へ第5章 台湾料理の脱植民地化と本土化――昭和天皇・圓山大飯店・鼎泰豊第6章 豆腐の世界史――ナショナリズムからグローバリズムへ 第二部 アジアのナショナリズムと中国料理第1章 シンガポールとマレーシア――海南チキンライス・ホーカー・ニョニャ料理の帰属第2章 ベトナム――フォーとバインミーに見る中国とフランスの影響第3章 タイ――パッタイの国民食化・海外展開へ至る道第4章 フィリピン――上海春巻きや広東麺が広まるまで第5章 インドネシア――オランダ植民地・イスラーム教と中国料理の苦境第6章 韓国――ホットク・チャプチェ・チャンポン・チャジャン麺第7章 インド――赤茶色の四川ソース 第三部 米欧の人種主義とアジア人の中国料理第1章 アメリカ合衆国――チャプスイからパンダエクスプレスまで第2章 イギリス――チャプスイ・中国飯店・中国料理大使第3章 ヨーロッパ・オセアニア・ラテンアメリカ――中国料理の文化的意味の多様性 第四部 日本食と中国料理の境界――世界史のなかの日本の中国料理 第1章 近代という時代――偕楽園・チャプスイ・回転テーブル・味の素第2章 近代から現代へ――ラーメン・陳建民・横浜中華街・中華おせち終章 国民国家が枠づける料理のカテゴリー後記註