第1部 燃え上がる復讐心第1 章 ネオコンの復讐 (1)ウクライナは「最新のネオコン災害」 (2)ネオコンの源流と「ポグロム」 (3)起爆剤としてのナショナリズム (4)マスメディアによる煽動第2 章 プーチンの復讐 (1)「非ナチ化」を隠すマスメディアの不見識 (2)2014 年へのクーデターへの復讐 (3)プーチンによるナショナリズム高揚 (4)プーチン・シナリオの蹉跌第3 章 ゼレンスキーの復讐 (1)憤怒がかきたてる復讐心 (2)ユダヤ系のゼレンスキー (3)ウクライナ移民の復讐心 (4)ロシアの「キャンセル」に動く第2 部 制裁という復讐 第4 章 復讐精神(ルサンチマン)をめぐって (1)ニーチェの教え (2)「互酬性」(reciprocity)という正義 (3)神にささげる生け贄という原初段階 (4)身代わりから贖罪へ第5 章 復讐から刑罰へ (1)キリスト教における罪と罰 (2)復讐の精神をそらす宗教 (3)裁判制度 (4)国家による刑罰第6 章 国際法からみた戦争 (1)ヨーロッパ公法(国際法)の誕生まで (2)ヨーロッパ公法の誕生と揺らぎ (3)英国と米国によるヨーロッパ公法への浸食 (4)正戦論のいま第7 章 復讐・報復・制裁 (1)復讐と報復 (2)国際法上の報復 (3)報復と制裁 (4)二次制裁への批判 (5)帰結主義に傾く欧米 (6)制裁の大義に疑問 (7)「移行期正義」という視角 (8)復讐を阻む「インピュニティ」第3 部 21 世紀の課題第8 章 西洋・キリスト教世界への疑問 (1)西洋文明を問う (2)西洋文明の「咎」