第1章 信頼の経済学なぜ経済学で「信頼」を論じるのか?/私が「信頼」を研究する理由/経済学者は「信頼」をどう扱ってきたか?/経済学の「信頼理論」/理論と経済実験の関係/本書の概要第2章 信頼の人類史を分析する生物学的基礎/贈与の経済学/経済実験による文化比較プロジェクト/宗教の経済学/制度の経済学/法秩序と政府第3章 経済システムにおける信頼貨幣システム/金融市場/契約とは何か/なぜ仕事があるのか/ブランドの目的/信頼の未来形――シェアリングエコノミーとブロックチェーン第4章 専門家を信頼する政治家は信頼できるか/メディアをめぐる問題/医療を信頼することはなぜ重要か/科学のどこを信じるべきか/究極の信頼ゲーム――気候変動第5章 私たちは互いをどう信頼すべきか見知らぬ人を信頼する/自分を信頼する/謝罪と非難の経済学/アイデンティティ、尊厳、プライバシー第6章 信頼の行方『信頼の経済学』解説(佐々木宏夫)